ザ・クインテッセンス2020年9月号
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歯髄保護の現状と保存修復の立場から再考する新提案54the Quintessence. Vol.39 No.9/2020—2106 昨年発足したばかりの象牙質歯髄治療学会(Dentin Pulp Treatment Association:DPTA,吉山昌宏学会長)は,歯髄を最大限に保護して国民の歯の健康寿命の増進を図ることを目的とし,象牙質修復法や歯髄温存療法,さらには歯髄再生療法の革新をめざしている.その記念すべき第1回学術大会および市民公開講座が「歯髄を守る」をテーマに本年2月24日に開催され,好評を博した. そこで,この特集企画では,学術大会で特別講演をされた佐野英彦氏,菅俊行氏,そして市民公開講座で講演された斎藤隆史氏,吉山昌宏氏,杉崎順平氏の5名で,象牙質と歯髄を臨床的に機能させた状態で守るという立場で,各々に総説および歯髄保護の現状と新展開について俯瞰的にレビューしていただいた.(編集部)特 集 21歯髄を守る:直接法と間接法,そして長期耐久性佐野英彦/星加修平/松本真理子2フッ化ジアミンシリケートを応用した象牙質知覚過敏治療菅 俊行3象牙質歯髄再生能を有するレジンモノマーの開発と臨床応用へ向けての課題斎藤隆史/伊藤修一/邱 友靖/唐 佳/松田康裕4レジンコーティング法による生活歯の象牙質・歯髄保護杉崎順平/中山敬介5根面う蝕修復の現状:コンポジットレジンVSグラスアイオノマーセメント吉山昌宏/松﨑久美子/大原直子/横山章人総括吉山昌宏

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