ザ・クインテッセンス2020年9月号
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切開線!どこにどう入れる?121the Quintessence. Vol.39 No.9/2020—2173第9回 歯間乳頭の損傷を最小限に抑えた低侵襲な歯周組織再生療法リレー連載福岡県開業 水上歯科クリニック連絡先:〒811‐3217 福岡県福津市中央5‐1‐2企画監修:水上哲也執筆:奈良嘉峰はじめに 歯周組織再生療法(以下,再生療法)を行った際,術野の治癒が不良だと歯肉の陥凹や歯肉退縮が起き,結果として再生のスペースが失われる.最大の治療効果を得るためには歯肉の一次治癒が不可欠であるが,歯間乳頭部は狭小であるがゆえに一次治癒を得ることが難しい.歯間乳頭部をどのように扱うかは,再生療法においてつねにトピックになっている. 本稿では,下顎犬歯に限局した骨欠損を題材に歯周組織再生療法を行う際のフラップデザインについて考えたい.【企画趣旨】 歯周外科治療におけるフラップデザインは,各臨床家のもつ治療コンセプトに基づき,患者個々の口腔内の状況に応じて設定されるべきものといわれる. 本企画では,個々の臨床状況下において,切開線をいかに設定するかをメインテーマとし,その根拠ならびにその後の術式までを,斯界の気鋭臨床家にご解説いただく.神奈川県開業 茅ヶ崎駅前 奈良デンタルクリニック連絡先:〒253‐0052 神奈川県茅ヶ崎市幸町20‐1‐1F講演者論文講演者論文

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