ザ・クインテッセンス2020年12月号
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のポイント歯肉ラインから考える後編:前歯部審美補綴の臨床・実践マージン形成136the Quintessence. Vol.39 No.12/2020—2918はじめに 読者の先生方のなかには,審美的な補綴を行ううえで,患者個々の歯列,歯周組織や材料の変遷などによりマージン形成の方法に試行錯誤し,頭を抱えている先生も多いと考えられる.そこでその問題点を“歯肉ラインから考えるマージン形成”として12のポイントに分けて解説していく(図1) 前編(本年10月号)では,①~⑥までの検査・診断を中心に述べ,後編となる本稿では,⑦~⑫までの臨床・実践を中心に解説し,なるべく明日からの臨床に取り入れられるように構成している.12 Points for Margin Formation from The Gingival Lineキーワード:歯肉ライン,マージン形成,サブジンジバルカントゥア, BOPT(biologically oriented preparation technique)福岡県開業 むらかわ歯科クリニック連絡先:〒816‐0802 福岡県春日市春日原北町5‐8‐1村川達也Tatsuya Murakawa歯肉ラインから考えるマージン形成12のポイント前編10月号にて解説後編本稿にて解説● 歯槽骨形態● 歯の植立位置● 歯軸方向● 歯冠・歯根形態● フェノタイプ● 骨縁上付着組織123456マージン形成のための検査生体条件とマージン形成の関係マージン位置の設定● 補綴形態● 軟組織形態● 印象● 補綴装置● 機能● 接着789101112歯肉ラインの調整方法新しいマージン形成コンセプト最終補綴装置・歯肉ラインの安定図1 歯肉ラインから考えるマージン形成12のポイント.後編では⑦~⑫について解説する.

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