ザ・クインテッセンス2021年1月号
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Flap stabilitySoft tissue preservationと新 連 載(全5回)96the Quintessence. Vol.40 No.1/2021—0096Regenerative Therapy from a Viewpoint of Flap Stability and Soft Tissue Preservation*1石川県開業 なぎさ歯科クリニック連絡先:〒920‐0031 石川県金沢市広岡2‐10‐6*2大阪府開業 南歯科医院連絡先:〒530‐0047 大阪府大阪市北区西天満2‐6‐8‐1F*3東京都開業 有楽町デンタルオフィス連絡先:〒100‐0006 東京都千代田区有楽町1‐7‐1‐3F船登彰芳*1/南 昌宏*2/片山明彦*3Akiyoshi Funato, Masahiro Minami, Akihiko Katayama連載をはじめるにあたって 長きにわたり歯周・インプラント治療にかかわってきて,ここにきてある程度体系立てて臨床が行えるようになったと数年来思ってきた.エムドゲインを用いた長期症例をはじめ,近年ではリグロス(a recombinant human fibroblast growth factor 2)やサイトランスグラニュール(炭酸アパタイト)の登場により,歯周・インプラント治療にさらなる可能性を実感するようになった. そして,本連載の共著者である南昌宏先生には,日頃から一次治癒のwound healingの概念とマイクロスコープを使用した縫合のテクニックの詳細を教えてもらい,また同じく共著者の片山明彦先生には,角化歯肉の厚み・幅の評価が再生療法成功の可否を左右することやリグロスのすばらしさも教えてもらった.そこで,彼らと3人でこの連載をスタートすることにした. 本連載の総合タイトルは,「Flap stabilityとSoft tissue preservationからみた再生療法」とした.理由は,再生療法においていかに一次治癒の達成が重要かという想いのためであり,そのなかで結合組織の役割が大きく寄与していることを伝えたいからである.P97〜98に掲げたテーマを今後掲載することで,読者に再生療法のすばらしさが伝わることを願い,連載をスタートすることにする.著者を代表して船登彰芳キーワード:ap stability,soft tissue preservation,再生療法,初期閉鎖,創傷治癒,結合組織

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