ザ・クインテッセンス2021年2月号
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37the Quintessence. Vol.40 No.2/2021—0295⁃用語の整理図1 本稿で取り扱う「リバスクラリゼーション」と同義に使用される用語は複数あるが,ここでは「リバスクラリゼーション」および「REPs」を同義として主に使用する.本稿では同一の処置法を指す「リバスクラリゼーション」と扱う・Regenerative End-odontic Procedures(REPs)5・Regenerative end-odontic Therapy(RET)19・Revitalization6・Revascularization(リバスクラリゼーション)1~3,11,12・再生歯内療法7・歯髄再生療法 現在,“Regenerative Endodontic Proce-dures(REPs)/Therapy(RET)”,“Revitalization”,“Revascularization”,「再生歯内療法」という各用語の使用についての明確なコンセンサスはなく,上記の用語がほぼ同様の意味で各国,各学会によって慣例的に使い分けられているという現状がある. 米国では,AAEのポジションステートメント5において“Regenerative Endodontics”,“Regenerative Endodontic Procedures(REPs)”という用語が使用されており,これらが広く使用されている. 一方で,European Society of Endodontology(以下,ESE)のポジションステートメント6では,“Revitalization”の語が用いられており,欧州では“Revitalization”の使用が一般的であると考えられる. 日本においては,これまで本誌を含む商業誌1~3,あるいは学術誌7,8において,「Revascularization/リバスクラリゼーション」の用語が広く使用されてきたという経緯があり,さらには「再生歯内療法」7という用語も同義語として使用されているという現状がある.本稿では,これまでの本誌に掲載された論考に基づき,本稿のタイトルにおいては「リバスクラリゼーション」の表記を使用した. これまでも用語の使用については議論があるものの9,10,本稿においては“Regenerative Endodontic Procedures(REPs)”, “Revitalization”,“Revascular-ization”,「リバスクラリゼーション」,「再生歯内療法」を同一の処置法を指し示すものとして議論を進めていく.なお,誌面の都合上,処置法としての「リバスクラリゼーション」については,米国で主に使用される“Regenerative Endodontic Procedures (REPs)”の略語を使用した部分もあるが,両者は同義と考えて差し支えない(図1).1.用語の使用状況

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