109the Quintessence. Vol.40 No.2/2021—0367連 載Flap stabilitySoft tissue preservationからみたと再生療法（全5回）はじめに 前回は，wound healing（一次治癒）の理解と結合組織の役割を述べた．今回は，天然歯周囲に結合組織移植を行った長期症例を通じて，歯槽骨に設置した結合組織がどのような経過を示すかについて考察する．なお，本稿の内容は「The International Journal of Esthetic Dentistry」誌に掲載予定の論文1に加筆したものである．根面被覆術の変遷 1985年，Millerが遊離歯肉移植術（free gingival graft：以下，FGG）による根面被覆を発表2するとともに，根面露出における程度の差の分類3を提示した．現在，その分類はCairoの分類4へと移行し，術式の結果を予測するために広く普及していることは周知の事実である．しかしながら，FGGは処置後，付着歯肉の長期的維持は期待できるものの，経年的にグラフトアイランド様を呈するため，審美領域には適さないことが危惧される5．天然歯周囲に設置した結合組織移植片の長期観察における歯槽骨化の報告とその考察第2回Regenerative Therapy from a viewpoint of Flap Stability and Soft Tissue PreservationPart2. Case Reports and Discussion of Long-term Alveolar Ossication of Connective Tissue Graft Placed Around Natural Teeth＊1石川県開業 なぎさ歯科クリニック／＊2大阪府開業 南歯科医院／＊3東京都開業 有楽町デンタルオフィス＊1代表連絡先：〒920‐0031 石川県金沢市広岡2‐10‐6船登彰芳＊1／南 昌宏＊2／片山明彦＊3Akiyoshi Funato, Masahiro Minami, Akihiko Katayama
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