ザ・クインテッセンス2021年8月号
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診療姿勢の作り方拡大視野下のポジショニング視える!62the Quintessence. Vol.40 No.8/2021—1944特 集 2はじめに われわれ歯科医師は,治療技術を研鑽する時間が圧倒的に短く,たとえばゴルフやテニスや楽器演奏といった趣味に費やす練習時間と比べても,歯科医師が模型相手に練習している時間は実際のところかなり短い……はずです.だから練習あるのみ! プロフェッショナルとして,医療人として,何が何でもがんばりましょう!! ……とはいっても,現実はなかなかそういかないものです.ただでさえ,われわれ歯科医師は就労時間が長く,多忙で,対人的にもストレスが多い職業です.臨床の成否だけでなく医院経営や人事にも悩まされ,診療後には「練習」をする気力も体力もまったく残らなくとも無理はないでしょう.逆にスポーツや音楽に触れ,気分転換することのほうがよっぽど人間的であると,筆者も思います. しかし,毎日料理をつくってもプロの料理人になれないのと同じく,漠然と臨床をしていても,先鋭的な治療技術が自然と身につくわけではないことも,また確かです.それゆえに,勉強会や教育コースを主宰する立場の筆者は,常日頃から効果的に,汎用的に,さらには学際性の高い方法で臨床技術をアップグレードすることができないかと熟慮し,さらには自身の経験から,1つの答にたどり着きました.Dental Positioning for Microscopic Dentistry*1大阪府開業 サトウ歯科デンタルインプラントセンター大阪連絡先:〒538‐0044 大阪府大阪市鶴見区放出東3‐6‐9*2神奈川県開業 ヤガサキ歯科医院連絡先:〒214‐0001 神奈川県川崎市多摩区菅4‐3‐32‐2F*3福岡県開業 ひろた哲哉歯科連絡先:〒811‐1346 福岡県福岡市南区老司2‐7‐11‐2FTakuya Satoh, Takanobu Yagasaki, Tetsuya Hirotaキーワード:診療姿勢,マイクロスコープ,鏡視法,支台歯形成,マイクロサージェリー佐藤琢也*1/矢ケ崎隆信*2/廣田哲哉*3第1回誰にでも実践可能なポジショニングの提案

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