ザ・クインテッセンス 2021年12月号
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Basic Knowledge of Orthodontic Aligner Treatment88Kenji Ojimaキーワード: 矯正歯科治療,アライナー矯正歯科治療,インビザライン,クリアチェックBeforethe Quintessence. Vol.40 No.12/2021—2978After 近年,マウスピース型の矯正装置を用いた矯正歯科治療,いわゆる“アライナー矯正歯科治療”*1(以下,アライナー矯正)が,歯科治療の選択肢の1つとして注目,取り入れられはじめている. アライナー矯正は,筆者の知る限り,現時点で日本の歯科大学あるいは歯学部の過程や臨床研修,矯正歯科などにおいてその教育が行われておらず,アライナーを取り扱うメーカーが主催するトレーニングコースを受講したり,私的なポストグラデュエートコースでその技術を習得する必要がある.そのため,多くの歯科医師にその治療の概要や実際が十分に認知されているとはいえない現状にある. そこで本稿では,アライナー矯正について興味があるという読者を対象とし,筆者が用いているアライナー矯正の元祖にして,現在,世界的にもっとも市場占有率が高い「インビザラインシステム」(以下,インビザライン)*2,3を例にして,その治療の概要について解説してみたい.尾島賢治東京都開業 本郷さくら矯正歯科連絡先:〒113‐0033 東京都文京区本郷2‐39‐5‐2F*1:米国において,マウスピース型の矯正装置は“aligner”(アライナー),“clear aligner”(クリアアライナー)などと称される.そして,アライナーを用いた矯正治療は“aligner treatment”,“orthodontic aligner treatment”“aligner orthodontics”などと称される.*2:インビザラインは米国のアラインテクノロジー社が製造・販売しており,日本ではインビザライン・ジャパン社がこれを行っている.アラインテクノロジー社は2001年に米国の電子株式市場NASDAQに上場した,マウスピース型矯正装置のパイオニア企業である.*3:インビザラインは,1999年に北米で(米国,カナダ)その臨床応用がスタートした.特 集 3はじめにどんな治療? その適応は?いま知りたい!アライナー矯正,超入門

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