ザ・クインテッセンス 2022年5月号_2
6/9

the Quintessence. Vol.41 No.5/2022—106387図1図2年齢性別診断4歳8か月女児反対咬合年齢性別診断8歳2か月男児反対咬合 当院に健診希望で訪れる患者の多くが何らかの不正咬合を有しており,筆者は予防の1つのアプローチ方法として,発症を予防する“第一次予防”に軸をおいた“小児矯正”を行っている. そこで,本稿では,小児矯正の診断から治療方法までを解説していく. まずは,図1,2の症例を見ていただきたい.2人は兄妹であり,反対咬合という点で共通している.父親が反対咬合であり,成人してから矯正歯科治療(以下,矯正治療)をしたとのことだった.読者諸氏はこの症例をどのように見立てて,解決に導くだろうか? 似たような症例であるが,歯齢や病態によって,アプローチがまったく異なると思っていただきたい(図1,2の解説は102ページ~).これらの小児の反対咬合症例をどのようにアプローチし,改善に導けばよいだろうか?(本症例の解説は102ページ~)Introduction

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る