末端肥大症
- 【読み】
- まったんひだいしょう
- 【英語】
- acromegaly
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- (同)肢端肥大症,先端肥大症,アクロメガリー
末端肥大症とは骨端線閉鎖後の成人期以降に成長ホルモンの過剰分泌が生じ,骨格,結合組織,筋肉,内臓などが異常に発育する疾患である.
【原因】下垂体腫瘍による成長ホルモンの過剰分泌による.このホルモンの過剰分泌には視床下部の成長ホルモンの放出因子と抑制因子が関与している可能性がある.
【症状】手足の容積の増大,下顎前突症,巨大舌,視力障害,性機能低下などを主症とする.
【合併症】高血圧,糖尿病,甲状腺腫などを合併することがある.
【診断】成長ホルモン過剰分泌(10ng/ml以上)とCTスキャンなどによる下垂体腫瘍の証明によって診断される.近年,マイクロアデノーマの時点で発見されることも多く,外科手術(Hardyの手術)の発達もあり,治療効果が上がっている.末端肥大症に伴う下顎前突症には,それに準じた矯正治療または下顎前突症の外科的矯正術が行われる.
→成長ホルモン過剰症