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歯垢

【読み】
しこう
【英語】
plaque
【辞典・辞典種類】
歯周病学事典
【詳細】
【同】歯苔、プラーク、プラック
歯垢はペクリル上に形成される細菌を主体としてその増殖に伴う代謝産物を含む構造物である。歯垢は、歯肉縁上歯垢と歯肉縁下歯垢の2種に分けられる。両歯垢の違いは酸素含有量の差であり、歯肉縁下歯垢においては好気性菌が非常に少い。歯垢の組成は約80%が水分であり20%が有機成分である。有機成分のうち70%は細菌であり、30%は基質である。基質は細菌が産生する菌体外多糖性ポリマー、唾液の糖タンパク、細菌細胞壁、細胞質膜および細菌代謝産物である。
歯垢の細菌は湿重量1g当り10の8乗~10の11乗個といわれている。歯垢中の細菌の組成はその成熟に伴い変化していく。形成初期ではグラム陽性菌と短桿菌であり、中期には桿菌と糸状菌が出現し、成熟期ではVibrioやSpirochaetaがあらわれ、グラム陰性嫌気性菌が増加する。歯垢は齲蝕および歯周疾患の重要な病原因子であることは明らかであり、その除去は齲蝕・歯周疾患の予防・治療において必要不可欠であるといえる。