MFS 2020年3月号(お試し版)
1/1

歯周治療歯内治療図1a図1b図1a,b 初診時の上顎右側臼歯部の口腔内写真およびデンタルエックス線写真.20%20%その他5%補綴治療修復治療35%20%My First Stage206206the Quintessence. Vol.39 No.3/2020—0746■どのように診査を進め,診断したか:口腔内所見としては₇₆間に不適切なコンタクトポイントがあり,食片圧入の原因と診断した.デンタルエックス線写真から₇₆に不十分な根管充填材が認めら 臨床経験年数  卒後6年目,2014年九州歯科大学卒業後,大野城市はなだ歯科クリニックにて臨床研修.臨床研修修了後,福岡市ひろた哲哉歯科に勤務し,5年目.現在,北九州歯学研究会若手会に所属.2018年審美修復治療ハンズオンコース受講. 診療方針  1本の歯をできるだけ長期に保存することをめざして日々診療を日浦正道福岡県勤務 ひろた哲哉歯科連絡先:〒811‐1346 福岡県福岡市南区老司2‐7‐11 メディカルビル2F行っている.そのためには正確な診断と精確な処置が不可欠であると考えている. 日々の臨床  患者の年齢幅は広く,診療内容も歯内治療から歯周治療,さらには補綴治療までさまざまである.患者との信頼関係を構築したうえで,1本の歯を長期に保存できることをめざして臨床に取り組んでいる.れる(図1,2).治療計画は₇₆に対しての歯内治療,歯周治療,補綴治療を行うこととした.■診査結果および治療計画説明時の患者の反応:治療計画を患者に説明し,治療への協力を得られると判断して治療を開始した.■治療の実際:₇₆の旧補綴装置を除去すると歯キーワード:一歯単位,長期保存,健全歯質,クラウンレングスニング患者の背景を踏まえて治療にこだわる若手Dr. にご登場いただく欄 日常臨床で行う治療の内訳初診時の状態診査・診断,治療計画2020年3月一歯単位の歯の長期保存に努めた一症例

元のページ  ../index.html#1

このブックを見る