MFS 2020年7月号(お試し版)
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■どのように診査を進め,診断したか:₃₂間の歯肉に瘻孔が認められた(図1).歯髄診査,デンタ 臨床経験年数  2012年,神奈川歯科大学卒業,同大学開業医研修,2014年,別部歯科医院,2017年,ヒロ横浜デンタル勤務.火曜会主催臨床基本ゼミ,藤本研修会補綴咬合コース,EPIC,YDOセミナー受講.日本歯内療法学会,日本顕微鏡歯科学会,日本口腔顔面痛学会会員.神奈川歯科大学同窓会学術委員,Club Diamond所属.藤野拓郎神奈川県勤務 ヒロ横浜デンタル連絡先:〒220‐0073 神奈川県横浜市西区岡野1‐13‐15 ペレネ和平ビル2F 患者の背景を踏まえて治療にこだわる若手Dr. にご登場いただく欄 診療方針  すべての治療に顕微鏡を用いている.診査・診断,患者説明に時間をかけ,保存・修復を中心に,他分野は専門医と連携して専門性の高い治療を提供する. 日々の臨床  歯内療法専門医のもとに勤務し,他院で保存困難とされた1歯の根管治療を軸に全顎的治療,患者背景に寄りそった治療を提供している. 日常臨床で行う治療の内訳保存修復・補綴治療図1 ₃₂間に瘻孔がみられる.図2 ガッタパーチャポイント造影のためのデンタルエックス線写真.ガッタパーチャポイントの₃根尖方向に到達した.よくみると,₄根尖部にも透過像がみられるが,このときには気がつかなかった.30%歯周治療歯内治療図1図210%60%My First Stage226226the Quintessence. Vol.39 No.7/2020—1758キーワード:歯髄検査,瘻孔,根尖病変,CBCTルエックス線撮影および瘻孔からのガッタパーチャポイント造影撮影(図2)を行い,患歯の特定を行った.■診査結果および治療計画の説明時の患者の反応:2020年7月初診時の状態診査・診断,治療計画感染根管の診査・診断に苦慮した1症例

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