2024年4月号掲載
『歯周病になったらどうやって治療していくの?』より
3月号の特集では、「歯周病の治療の流れ」を、ステップごとにまとめています。くわえて、歯周病はなぜ痛みなく進行するのか。意外と知られていない、その仕組みも解説しています。 nico 2024年3月号
2024年4月号掲載
3月号の特集では、「歯周病の治療の流れ」を、ステップごとにまとめています。くわえて、歯周病はなぜ痛みなく進行するのか。意外と知られていない、その仕組みも解説しています。 nico 2024年3月号
2024年3月号掲載
2月号の特集では、「歯周病の原因」を解説します。 それはたとえば…… ●歯周病のいちばんの原因は、長いあいだみがき残されたプラーク(細菌のかたまり)です。 「毎日しっかり歯みがきしていたはずなのに歯周病になってしまった」というかたは、歯ブラシの毛先が当たっていないところがあったのかもしれません。 みがき残されたプラークは、時間とともに成熟しその攻撃力を高めていきます。 ●プラークを成熟させないためには、歯科医院であなたに合った、より質の高いセルフケアのしかたを教えてもらうのと、自分では...
2024年2月号掲載
笑いヨガ 「笑いヨガ」は、笑いながらお口を大きく開けたり、舌を出す口トレ。唾液もたくさん出ますから、全身の健康のためにも最適です。小顔や美肌効果も期待できますよ。毎日取り組みたい遊びです。 歯みがき笑い ❶口を横に伸ばして「イッヒッヒ」と笑いながら、歯ブラシを横に動かします。 ❷大きな口を開け、「ハッハッハ」と奥歯をみがきます。 ❸左右を繰り返します。 nico 2024年1月号
2024年1月号掲載
●健康な歯とお口が支える、私たちの命 人の歯は親知らずをのぞけば28本。互いに協調し合って、咀嚼や発話など、私たちが生きていくための機能を果たしています。毎日お口のケアに励み、定期的に歯科に通っているあなた。1本1本の歯を大事にするのはとてもすばらしいことです。また、むし歯や歯周病になってしまった歯を、よりいっそうのケアと歯科治療で少しでも長くもたせていくというのも大切です。 実際、「歯を多く残せている人ほど健康寿命が長い」というデータもあります。ですから...
2023年12月号掲載
“なるべく目立たずに矯正治療をしたい”という願いを叶えてくれるのが、「マウスピース型矯正治療」です。でも、まだ新しい治療法のため、他の歯科治療に比べて患者さんの協力が必要なことや、どのように治していくのかなどをご存じない方も多いでしょう。 そこで今回は、マウスピース型矯正をお考えの方に、治療を受ける前に知ってほしいことをまとめました。 ●手軽・気軽に受けられる矯正治療はありません 大人の方の歯の矯正治療というと以前はワイヤー矯正が一般的でしたが、患者さん自身で取り外しが可能で、目立ちにくいマ...
2023年11月号掲載
顎関節症は、症状により重症度も違えば、患者さんにしてもらいたいことや歯科医院で行う治療も異なります。 ●「音がする」タイプ 口を開けたときに「音がする」というのは顎関節症の典型的な症状。ですが、いちばん軽度なので、過度に心配される必要はありません。また、特に治療の必要はありません(治療の必要がないかは、歯科で診てもらうのが安心です。自己判断は危険です)。 ただし、「痛みがある」「口が開かない」といった症状が出はじめたら重症化しています。こうした症状が出てきたら、できるだけ早く歯科を受診してく...
2023年10月号掲載
歯科治療で注意したい全身の病気の1つが「骨粗しょう症」です。その治療薬の影響で、「顎骨壊死」というトラブルがまれに起こります。近年、顎骨壊死を防ぐために、お口の状態を健康に保つことの重要性がわかってきました。さらに今年、専門学会が「骨粗しょう症治療をするすべての方に、原則、歯科受診が求められる」といった内容の文書を出しました。そこで本特集では、骨粗しょう症の方の歯科受診についてまとめます。 ●骨粗しょう症とは? 骨粗しょう症とは、骨の密度が低下して...
2023年9月号掲載
「タバコはリラックスやストレス解消になる」「加熱式タバコなら健康への害が少ない」と思っていませんか? でもそれは誤解です。クイズ形式で、最新のタバコの知識をチェックしてみましょう。 Q タバコがやめられないのは、その人の意志が弱いせい? No。ニコチンのもつ強い依存性が禁煙を難しくしています。海外の研究では、ニコチンの依存性はドラッグ並みといわれています。 Q 加熱式タバコは紙巻タバコより害が少ない? No。ニコチンなどの有害物質の量はほとんど変わりません。また、プロピレングリ...
2023年8月号掲載
口臭の大部分(80%以上)は、お口の中の気体に由来します。その主要な原因物質は「揮発性硫黄化合物」である硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドです。なかでも硫化水素とメチルメルカプタンが約90%を占めるといわれます。 ●においのもとはどこにある? 溜まったプラーク:プラークはお口に長くあるほど硬くなっていき、歯ブラシで落ちにくくなります。長く残って熟成したプラークは、においのもととなります。 穴の開いたむし歯:むし歯になって穴の開いたところは、食べかすやプラークが溜まりやすい...
2023年7月号掲載
内科などの病院と違って、ほとんどの歯科医院が予約制。患者さんごとにまとまった時間を確保して診療を行っています。そのため、患者さんが突然キャンセルされたり、時間になってもおみえになられなかったりすると、歯医者さんは困ってしまいます。予約制は、患者さんそれぞれにあった歯科医療を提供するためのものでもあります。そこで今回は、患者さんにご協力いただきたい歯医者さんとの“お約束ごと”をまとめました。 ●そもそもなんで予約制なの? 予約制に変わった背景には、実は歯科疾患の特徴が関係しています。代表的な歯科疾...
2023年6月号掲載
フッ素配合歯みがき剤は、むし歯予防が期待できる重要なアイテムです。せっかく使うなら、しっかり効果をきかせてむし歯を予防したいですよね。今回は、最新情報に即した、より効果を発揮させるための使い方をご紹介します。●フッ素配合歯みがき剤がおすすめな理由 むし歯になりやすい場所は、「奥歯の溝」「歯と歯のあいだ」「歯と歯ぐきの境目」など、みがきにくく、毛先が届きにくいところです。しかも、多くのむし歯は歯ブラシの毛の太さよりも、狭い隙間から発生します。 そのため、単に歯ブラシで歯をみがくだけではむし歯予防は困難であり...
2023年5月号掲載
歯のホワイトニングといえば、歯科の領域。でも世の中には、セルフホワイトニングサロンや美白効果のある歯みがき剤をはじめ、「歯を白くする」サービスや製品がたくさんあります。それでも歯医者さんのホワイトニングが選ばれるのはなぜなのでしょうか。 ●歯科医師の介在と薬剤の種類が違う 歯医者さんで行うホワイトニングとそうでないホワイトニング。まず違うのは、「歯科医師の診断や歯科衛生士の指導・サポートを受けられる」点です。最初に歯科医師がお口を診て、ホワイトニングが問題なくできるお口かを診断し、ホワイトニ...
2023年4月号掲載
歯医者さんが親知らずの抜歯を勧める場合、患者さんに自覚はなくとも「その歯がいま見えないところで悪さをしている」、または「将来的に悪さをする可能性が高い」と考えられます。どんな親知らずは抜いたほうがいいのか、代表的なケースをご紹介しましょう。 ①隣の歯をむし歯にしている ・親知らずが傾いて生えていて、手前の歯(第二大臼歯)とぶつかったところをむし歯にしているケースです。親知らずがぶつかっているところは、食べかすが挟まりやすく歯ブラシも届かないため、むし歯になるリスクが非常に高いです。 ・治療を...
2023年3月号掲載
口・顎の発達が著しい学童期。この成長の変化にともなってしばしばみられるのが「永久歯の生え方の異常」。以下に、歯の生えかわり時期に特に注意したい5つのポイントをご紹介します。 ①乳切歯の残存と下顎の切歯の舌側転位 乳歯が残ったまま永久歯が生えてきて、一時的に2枚歯になっている状態のことです。永久歯が内側から生えてくること自体は異常ではありませんが、乳歯が長くとどまる場合は注意が必要です。 ②永久歯の萌出遅延 何らかの原因で永久歯がなかなか生えてこない状況を萌出遅延といいます。永久...
2023年2月号掲載
快適なお口で長く過ごしてもらうために、歯科医院では必要な手間と時間をかけて治療をします。お口の状態を調べるところからはじまり、患者さんに合わせたやり方で健康な状態を取り戻していきます。今回は「被せ物の治療」について、その工程と歯医者さんのこだわりをお教えします。 こだわり① 炎症のないお口に整える 被せ物治療を行う場合、当然ぴったりフィットする被せ物が理想です。歯周病で歯ぐきがブヨブヨと腫れていたり出血がある状態では、型取りは不鮮明になり、フィットする被せ物が作れません。 こだわり...
2023年1月号掲載
歯周病やむし歯で歯を失ってしまったとき、目立つ前歯にはすぐに歯を補う治療を受けても、外から見えにくい奥歯の場合、治療を先延ばしにしてしまう方がいらっしゃいます。 「部分入れ歯は違和感に慣れが必要っていうし、ブリッジは隣の歯を削るし、インプラントはお金がかかるし……」と迷われるのも無理のない話ですが、抜けた場所がそのまま長期間、放置されていると、「空いたスペースにまわりの歯が動いてきてしまう」ことがあります。●力のかかり方が変わり、歯が動く 歯というのは、それ単体で今の位置に並んでいるわけではありません。唇...
2022年12月号掲載
将来の歯の健康に不安を感じることはありませんか。そんなとき頼りになるのが、「歯科の定期的メインテナンス」です。定期的メインテナンスは、検診とお口のクリーニング、そしておうちで取り組んでいただくための歯科指導がセットになった歯科独自の予防システムです。 歯科医院と患者さんがタッグを組み、歯科は主に原因解明と改善法の指導を、患者さんはその実践を担当して、定期的に経過を確認し合って、良い状態を維持していくわけです。 ●まずは自分のお口の弱点を知ることから お口の状態は人それぞれ違います。定期的...
2022年11月号掲載
●知覚過敏はなぜしみる? 歯を断面で見ると、中心に歯髄(歯の神経)があり、それを覆うように象牙質とエナメル質があります。歯髄からは微細な管が無数に伸び、その管を通って栄養が象牙質に送られていきます。この管を「象牙細管」といい、内部は空洞ではなく、組織液(歯髄液)で満たされています。 歯ぎしりでエナメル質の表面がすり減ったり、歯周病や過度の歯みがきなどで歯ぐきが下がると、いままで隠れていた象牙質がむき出しになり、象牙細管も露出します。 このとき、冷たい・熱いという刺激や、歯ブラシなどの物理的刺激、...
2022年10月号掲載
●接着ブリッジってどんな治療? 接着ブリッジは、その名のとおり、失った歯を補うダミーの歯を、隣の歯に接着剤でくっつける治療法です。保険適用(ただし材料は金属や硬質レジンに限られる)にもなっており、1~2本の歯を失ったときの治療の選択肢になっています。 メリットは、なんといっても「ダミーの歯を支える歯(支台歯)を大きく削らずにすむこと」。歯は削るほど弱くなり、将来割れて失われるリスクが高まります。 従来の接着ブリッジは、ブリッジの強度を確保するため、多くは金...
2022年9月号掲載
●歯科ががん治療完遂の助けに! 多くの場合、がんと診断されてから本格的な治療の開始までには、検査などの関係で日数を要します。そのあいだに時間をみつけて歯科に通い、お口の状態を改善しておくと、がんの治療期間がぐっと楽になります。具体的にいうと――。●口内炎などの副作用が緩和される 抗がん剤治療や放射線治療(頭頚部に放射線を当てた場合)では、副作用が起こることが多いです。 お口に出る主な副作用は、口内炎、舌の痛み、お口の乾燥、歯ぐきの痛み、味覚障害などで、感染症である口腔カンジダ症やヘルペスを発症することもあり...