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災害歯科口腔医療シンポジウム、オンデマンドで配信

2020年10月号掲載

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社会 2020年10月号掲載

災害歯科口腔医療シンポジウム、オンデマンドで配信

九州大学大学院歯学研究院

本シンポジウムはオンデマンドで配信された。
本シンポジウムはオンデマンドで配信された。
 8月23日(日)から30日(日)まで、災害歯科口腔医療シンポジウム(九州大学大学院歯学研究院主催)が、新型コロナウイルス感染症対策の観点からオンデマンドで配信され、150名の関係者が参加した。本シンポジウムは、文部科学省GP「課題解決型高度医療人養成プログラム」(多職種連携の災害医療を担う高度医療人養成事業、熊本大学病院災害医療教育研究センター主幹)と連携し、災害多発時代に対応・活躍できる医療人の養成を目指して開催されたもの。

 主催者を代表して中村誠司氏(九州大学大学院歯学研究院研究院長)、事業責任者を代表して谷原秀信氏(熊本大学病院病院長)より挨拶が行われた後、笹岡俊志氏(熊本大学病院災害医療教育研究センター長)と山添淳一氏(九州大学大学院歯学研究院口腔顎顔面病態学講座口腔医療連携学分野)より事業報告がなされた。

 本シンポジウムでは、講演4題とシンポジウム2題が展開され、日本歯科医師会、歯科大学・歯学部法歯学分野、福岡県歯科医師会、福岡県歯科衛生士会などそれぞれの立場から災害医療における多職種・多団体との連携の取り組みについて紹介されたほか、身元確認作業や避難所などにおける「食」を基盤とした歯科保健医療活動、心のケアなど、災害の教訓を生かすためのさまざまな提言がなされた。また、いずれの講演でも、有事の際にスムーズに対応するためには地域ごとに平時から災害時を想定したシミュレーションや必要な支援を準備しておくことの大切さが強調され、充実した内容が展開された。