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第27回総会・学術大会、オンラインで開催

2021年2月号掲載

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社会 2021年2月号掲載

第27回総会・学術大会、オンラインで開催

JIADS

開会挨拶を行う瀧野裕行理事長。
開会挨拶を行う瀧野裕行理事長。
 2020年12月13日(日)、第27回JIADS総会・学術大会(瀧野裕行理事長)が「新たな時代の扉を開く~術式、材料、治療計画の変遷~」をメインテーマに開催された。本会は新型コロナウイルス感染症の影響により、WHITE CROSS株式会社による協力のもと、初のオンライン開催となった。

 瀧野理事長(京都府開業)による開会の挨拶後、「シンポジウム1 歯周形成外科のArt & Science」「シンポジウム2 再生療法のCutting Edge」「シンポジウム3 治療計画のTransition」の3つのシンポジウムが企画され、演者によるそれぞれのテーマに則った講演が行われた。

 特にシンポジウム1において、松井徳雄氏(東京都開業)は、歯肉退縮した部位に対して、根面被覆術による治療を確実に達成するためには「coronally advanced flap」、「modified langer technique」、 「free gingival graft」の3つを理解し、適応症の見極めを確実に行えば、その約90%が達成されるのではないかとの私見を述べた。一方、尾野 誠氏(京都府勤務)は、根面被覆術においてより審美的な治療結果を達成するには、CTGを被覆する術式を選択することが肝要であると述べ、さらに、①結合組織を露出させた場合に生じるgingival grooveが発生しないため、審美的である、②血液供給において有利である、③小さな結合組織でも十分生着可能であると、その術式の利点を詳説した。

 その他、シンポジウム2の後にはDHセッションが企画されるなど、示唆に富んだ内容となった。