トピックス

第194回臨時代議員会、書面による議決権を行使し全5議案を可決

2021年4月号掲載

関連キーワード:

社会 2021年4月号掲載

第194回臨時代議員会、書面による議決権を行使し全5議案を可決

日本歯科医師会

出席した代議員も限られた人数で開催された。
出席した代議員も限られた人数で開催された。
 3月12日(金)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(堀 憲郎会長)による第194回臨時代議員会が開催された。本代議員会は、昨年6月に開催された第193回臨時代議員会同様、新型コロナウイルス感染拡大防止のため会期が1日に短縮され、一部の代議員の参加のもと一般会務報告と議案審議のみとなった。審議に関しても書面による議決権の行使が採用され、地区代表事前質問ならびに個人事前質問は書面による回答となった。

 開会後、堀会長は挨拶の中でまず、東日本大震災から10年が経過したことについてふれ、犠牲となられた方々に対して、あらためて哀悼の意を表した。また、新型コロナウイルス感染症によるさまざまな影響について言及。コロナ禍における感染防止対策の評価や、口腔健康管理の実施による有効性の検証、通院困難者の増加にともなう歯科のオンライン診療のあり方など、それらの議論を促進させる取り組みや経緯については、会場で配付された会長提出資料の中で中間報告として示された(小紙3面のニュース記事にて、歯科医療機関での感染状況に関する評価について一部掲載)。その他には、昨年刊行した「2040年を見据えた歯科ビジョン」についてもふれ、「新しい羅針盤をもとにこれからの歯科医療提供体制の確立に向けてオールデンタルで取り組んでいきたい」と述べた。

 その後、瀬古口精良専務理事より一般会務報告が行われた。決議事項では、第1号議案「令和3年度事業計画の件」、第2号議案「令和3年度入会金及び会費の額の件」、第3号議案「令和3年度収支予算の件」、第4号議案「令和3年度資金調達及び設備投資の見込みの件」、第5号議案「公益社団法人日本歯科医師会役員選挙規則の一部改正の件」の全5議案が上程され、すべての議案が承認された。

 書面にて回答が行われた地区代表事前質問6題と個人事前質問20題では、中医協・診療報酬関係、医療制度関係、地域保健・産業保健関係など、臨床現場を取り巻く諸問題について質問が出された。特に今回は、新型コロナウイルス感染症に関連する質問が散見された。