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医工連携オンライン・ピッチで川口陽子氏が講演

2021年4月号掲載

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社会 2021年4月号掲載

医工連携オンライン・ピッチで川口陽子氏が講演

(一社)日本医工ものづくりコモンズ

ウィズ・コロナ時代の新しい歯磨きスタイルを提言した川口陽子氏。
ウィズ・コロナ時代の新しい歯磨きスタイルを提言した川口陽子氏。
 2月26日(金)、医工連携オンライン・ピッチ2020(日本医工ものづくりコモンズ、日刊工業新聞社共催)がオンラインにて開催された。本会は、医工連携に注力する「日刊工業新聞」の記者に対し、企業や大学、医療機関、行政がオンラインピッチ形式で成果事例のプレゼンテーションを行うもの。今回は医工連携に関する3題が披露されるなか、歯科から川口陽子氏(日本歯科医学会連合副理事長)が登壇した。

 川口氏は、「デンタル・アップデート ウィズ・コロナ時代の新しい歯磨きスタイル」と題するテーマで、まずコロナ禍において歯磨きが原因と思われるクラスター(感染者集団)が発生した事例を紹介しながら、歯磨きで新型コロナウイルスに感染する可能性があるという悪いイメージから歯磨きをしなくなることへの警鐘を鳴らした。そのうえで感染症の3要因(病原体、感染経路、宿主)に対する対応策を挙げるとともに、ウィズ・コロナ時代の新しい歯磨きスタイルとして、「口を閉じて歯を磨く習慣」を提言。具体的には、「ヘッドの小さい歯ブラシを使用する」や「飛沫が飛び散らないように歯ブラシを小刻みに動かす」、さらに「口をゆすぐ際は下を向いて静かに吐き出す」などを紹介した。

 最後に、セルフチェックだけでなく歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアを受けることによる口腔健康管理の大切さを強調した。

 なお、川口氏が講演内で紹介した歯磨きスタイルに関する内容のポスターが(一社)日本学校歯科医会で作成されており、同会ホームページにてダウンロード可能である。