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公益社団法人への移行と理念・基本方針を発表

2020年5月号掲載

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公益社団法人への移行と理念・基本方針を発表

神奈川県歯科医師会

令和2年度のコアとなる事業(資料は編集部にて一部改変)。
令和2年度のコアとなる事業(資料は編集部にて一部改変)。
 4月1日(水)、一般社団法人神奈川県歯科医師会(松井克之会長)は、公益社団法人へと移行したことを発表した。平成25年より一貫して健康寿命延伸事業などの公衆衛生活動を展開してきた同会は、移行後も事業の中身は変わらないとしたうえで、これを機に理念と基本方針を新たにする意向を示した。

 新たな理念として、「県民との信頼関係を基軸に、安心・安全で質の高い歯科医療を提供」すること、「歯科医療をとおして県民の健康寿命延伸に寄与する」ことなどを掲げた。また、理念を実現していくための3つの基本方針(左図を参照)を定め、歯科医療における人材育成や公益社団法人として組織のさらなる強化を図っていくことを表明。公益認定という節目を機に、地域に信頼され続ける組織運営を行っていく決意をあらたにした。

 令和2年度のコアとなる事業は、高齢化が進行する社会に対応する施策として、オーラルフレイル予防関連の推進や認知症医療支援事業の実施などを盛り込んだビジョンを打ち出した。

 また、台風や地震などによる災害に見舞われた地域での医療ニーズが見直されている状況を受け、災害時における歯科医療体制のさらなる充実も図っていく。さらに、現在新型コロナウイルス感染拡大の影響により歯科医療機関の衛生用品が不足している問題については、神奈川県歯科医師連盟と連携し問題解決にあたっていくとのこと。

 引き続き、豊かな社会の発展を目指し、県民に求められる歯科保健・医療・福祉の実現に向けて取り組む同会の活動に注目したい。