トピックス

山梨に新工場を建設、洗口液の生産能力が3倍に

2020年5月号掲載

関連キーワード:

企業 2020年5月号掲載

山梨に新工場を建設、洗口液の生産能力が3倍に

サンスターグループ

山梨洗口液工場の外観イメージ(完成予想図)。
山梨洗口液工場の外観イメージ(完成予想図)。
 4月7日(火)、サンスターグループ(金田善博代表)は山梨県南アルプス市にある同社工場敷地内に、洗口液などを生産する新工場棟を建設することを発表した。新工場では洗口液の容器成型をはじめとした充填・包装までの一貫生産が可能であり、少量から大容量の多種ボトルの生産にも対応している。そのほか自動倉庫や無人搬送車、ロボット設備の導入といった自動化に力を入れている点も特徴で、新工場の稼働後は、日本における洗口液の生産能力が最大で3倍に高まる見込みとのこと。新工場は2021年度内の稼働を目指している。

 同社は大阪府高槻市にもハミガキや洗口液を生産する高槻工場を所有し、現在は「新みらい高槻プロジェクト」と銘打った再開発事業に取り組んでいる。本プロジェクトは、高槻工場の周辺に点在する研究施設などを集結させることで製品の開発を促進させる施策となっており、今回発表された新工場の建設も国内における生産拠点見直しの一環である。洗口液の需要が大きい関東圏への販売拡大を視野に入れ、生産の主軸を山梨工場に移すことを目的としている。予防歯科の重要性が再評価されている昨今、洗口液の市場は右肩上がりに伸びており、同社はこうした市場を見据え、洗口液における事業の拡大を目指していく方針を示した。

 「100年mouth100年health」を掲げ、人生100年時代における口腔内の健康を起点とした全身の健康ケアを推進しているサンスターグループ。今後ますます需要の拡大が予想されるオーラルケア製品の普及に寄与する同社の取り組みに期待したい。