GUEST EDITORIAL 日本歯周病学会の脱タバコ対策
その取組みと今後の展望
特集
2022年7月号掲載
はじめに 日本歯周病学会は,「タバコと歯周病のない世界」をめざし,第46回春季日本歯周病学会学術大会(2004年5月21日)において禁煙宣言を採択した(図1).すなわち,喫煙は歯周病における環境面からみた最大の危険因子であり,歯周病の発症・進行や治療効果の低下に大きく関与している. 図1 啓発パンフレット(2004年). また,歯周病自体がさまざまな全身疾患の危険因子となることから,喫煙の直接的作用に加え,歯周病を通しての間接的作用によっても,全...