新聞クイント2010年1月(お試し版)
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第169号 2010年1月10日(日)1〈発行所〉〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目2番6号 クイントハウスビルTEL : 03-5842-2270(大代表)新聞クイント編集部 TEL : 03-5842-2280 FAX : 03-5800-7597 E-mail : news-q@quint-j.co.jp〈購読料〉1部210円(税込) ※新聞クイントの速配のご希望を承ります。 年間購読料:2,520円(税込・送料別)QUINT新聞新聞新聞20101毎月1回10日発行第169号平成22年1月10日歯科のコミュニケーションサイトいますぐユーザー登録をしてさまざまなサービスをぜひご利用ください!http://www.quint-j.co.jp/ 在宅歯科医療は、平成20年代に大きな変貌を遂げるものと思われる。その要因の1つは、平成18年に法改正され、平成20年から施行された医療法により、新たな医療計画が各都道府県で策定されていることにある。 この医療計画は、いわゆる4疾患(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病)について、急性期から回復期そして在宅に至るまで切れ目のない医療を提供し、国民に安心・信頼の医療を確保することを目的にしている。注目すべきは、ほとんどの都道府県が4疾患に対する医療提供体制の中に、連携機関として歯科医療機関を明示した点である。口腔と全身という視点で多くの研究がなされてきたことが、ようやく具体的な成果となりだしたのである。 医療計画で歯科医療機関が位置づけられるのは、在宅医療の領域が中心である。急性期や回復期において、病院内での医科歯科連携や病院と歯科診療所との病診連携もありうるが、そのほとんどは患者が在宅に至ってからの歯科との連携となっている。 歯科との連携を支え、進展させるのが地域連携クリティカルパス(通称:連携パス)といわれるものである。平成18年には大腿骨頚部骨折が、平成20年には脳卒中が医科の診療報酬で評価されたことは注目すべきことである。 医療計画と診療報酬の両面で動き出した新たな潮流に、在宅歯科医療も間違いなく乗っていることを歯科界は十分認識する必要がある。 (石井拓男)「パートナーである臨床歯科医の意識を高め、患者満足度を上げる製品開発や情報発信を行う」Maggie AndersonBIOMET 3i社の「顔」2政 治日歯、定例会見を開催口腔ケアとインフルエンザ対策研究、1月末の発表を目指す 11月19日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、大久保満男会長)による定例記者会見が開催された。 冒頭、宮村一弘副会長より、大久保満男会長と近藤勝洪副会長が同日、民主党副幹事長の青木 愛氏(衆議院議員)に歯科医療についての説明および懇談に出向いたことが報告された。その後、宮村副会長は日歯執行部における最重要課題として、平成22年度診療報酬改定の対応について言及した。「歯科界の現状を見ても、当然のことながら高い改定率を獲得しなければならない」と述べ、そのためには民主党との信頼関係の構築が重要となることを強調した。 引き続き、山科 透副会長より口腔ケアとインフルエンザ対策研究についての報告がなされた。本プロジェクトは、日歯主体の研究事業として先般「口腔ケアとインフルエンザ対策の研究会議」が設置され、口腔内細菌とインフルエンザウイルスの関係性を研究・解明していくもの。歯科の分野だけでなく医科の分野の専門家と協力し、基礎系と疫学の2分野から研究を行う。山科副会長は研究結果を早急にまとめ、来年1月末を目標に発表したいとの考えを示した。口腔ケアとインフルエンザ対策研究の概要を述べる山科副会長。17 新春恒例企画歯科人199名 新年の一言2 3 ニュース日歯連盟、次期参院選に組織内候補者擁立せず、正式決定/第56回全国歯科大学同窓・校友会懇話会開催/新聞QUINT年賀状コンテスト告知 4 連載海外留学支援ガイド タフツ大学編:後編/新連載 「President’s Voice」 5 連載1分間コラム 6 7 新春企画年頭所感 8 9 インフォメーションクインテッセンス出版2009年刊行物一覧10~12 日本国際歯科大会情報第6回 日本国際歯科大会プログラム 13~16 新春企画名刺広告口腔ケアとインフルエンザ対策研究の概要。Ⅰ 基礎(実験系)研究者 1.口腔細菌プロテアーゼ解析班石原(東京歯科大学)/木戸(徳島大学) 2. 細菌とインフルエンザの相互作用解析班(日本大学医学部山本プロジェクト)日本大学医学部Ⅱ 疫学(口腔ケアとインフルエンザ研究班) 1.高齢者の口腔衛生状態と呼吸器感染症の関連菊谷(日本歯科大学) 2.インフルエンザ発症者の口腔内微生物の状態川村(京都大学)/花田(鶴見大学)/日本大学医学部 3.口腔ケアによる細菌叢の変化花田/石原Ⅱの3の結果必要なら 4.口腔ケアによる呼吸器感染症の発症防止石原/花田

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