新聞クイント2010年9月(お試し版)
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2010年9月10日(金) 第177号1〈発行所〉〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目2番6号 クイントハウスビルTEL : 03-5842-2270(大代表)新聞クイント編集部 TEL : 03-5842-2280 FAX : 03-5800-7597 E-mail : news-q@quint-j.co.jp〈購読料〉1部210円(税込) ※新聞クイントの速配のご希望を承ります。 年間購読料:2,520円(税込・送料別)QUINT新聞新聞新聞20109毎月1回10日発行第177号平成22年9月10日「有益な医療情報を集約し、より多くの人に効果的に届けたい」内藤 徹JCOHR事務局長、福岡歯科大学准教授2http://www.quint-j.co.jp/歯科のコミュニケーションサイトクインテッセンス出版の書籍・雑誌は、「歯学書.COM」にてご購入いただけます。歯学書ドットコム モバイル版はこちらのQRコードよりアクセスしてください→23 ニュース日歯、「男女共同参画等に関するモデル意識調査報告書」を発表、10月に全国会議開催へ/関東地区歯科医師会役員連絡協議会開催/日本法歯科医学会第4回学術大会開催/OJ年次ミーティングにMyron Nevins氏らが登壇/第29回日本歯科医学教育学会学術大会で歯科医学教育の今後の方向性を探る4 トピックス世界のセラミスト 山本 眞氏、中国で歯科技工所経営か!?4513 連載世界市場に挑むYe歯科の企業戦略(第2回)/MY TURNING POINT/Q&Aでわかる「こんなときどうする?!」/勉強会UP TO DATE/1分間コラム1213 インフォメーション研修会広告/学会・同窓会情報8~111415 日本国際歯科大会情報日本国際歯科大会プログラム/ワールドデンタルショー2010テーブルクリニック、ワークショップ情報/“見どころ・聞きどころ”演者ガイド 超高齢社会を迎えて健康志向が高まりつつあるなか、咬合、咀嚼、嚥下、発語などの口腔機能が全身の健康および高いQOLの維持に重要な役割を果たす。とくに咀嚼は脳を活性化し、認知症などの脳障害を予防、満腹中枢を刺激して成人病や生活習慣病を予防、さらにう蝕の予防にも貢献している。 一方、歯の喪失を招く歯周病は、糖尿病のほか心筋梗塞、動脈硬化など数多くの疾患に関連している。残存歯数が少ない人ほど医療費が高く、重い疾患を抱えているデータも出ていることからもQOLの低下に直結する歯の喪失は大きな問題である。 そんななか、メタルフリーのオールセラミック修復やインプラント補綴などが臨床応用されているように、近年の審美歯科治療は、審美性の改善のみならず口腔機能の改善やメタルアレルギーの改善にも大きく貢献している。 しかし、本来の歯科医療は、できる限り「削らない・抜かない・痛くない」医療を目指すべきである。審美歯科治療においてもMinimal Intervention Dentistryの実践を図り、治療後のメインナンス、プロフェッショナルケアやホームケアを含めた生涯を通じての健康維持管理・生活習慣指導・疾病予防などに重点を置くことが求められる。それに加え、小児歯科・予防歯科・歯科保存・歯科矯正などが中心となり、審美的で健全な歯列・咬合を育成構築するための少子化時代に即した審美育成歯科医療を推進することが重要であろう。 (久光 久)日歯、超高齢社会における歯科医療のあるべき方向性を示す在宅歯科医療の推進など、役員合宿勉強会で宣言文採択―臨時会見より 7月29日(木)、歯科医師会館において日本歯科医師会(以下、日歯、大久保満男会長)による臨時記者会見が開催された。本会見では、さる7月28日、29日の2日間にわたり関係団体の参加のもと開催された役員合宿勉強会での検討結果が発表された。席上、大久保会長は合宿前日に発表された日本の平均寿命と健康寿命の差について触れ、「治す医療から治し支える医療」の必要性を強調した。そのうえで歯科医療が健康寿命の延伸とQOLの維持に寄与するための課題や対策など、白熱した議論が展開された勉強会の内容について総括した。 28日(水)は大久保氏、宮島俊彦氏(厚生労働省老健局長)、三上裕司氏(日本医師会常務理事)より、歯科、介護保険、医療・介護の現状などについて、それぞれの立場から講演が行われた。その後、石井拓男氏(日本歯科総合研究機構研究部長)、角町正勝氏(日歯理事)、森岡俊介氏(日歯理事)らによる在宅歯科医療の現状や今後の方向性について解説され、4つのグループ「医療・介護における歯科のあり方」「多職種連携のネットワーク」「診療報酬と介護報酬」「担い手の育成と研究開発」に分かれてディスカッションが行われた。初日の最後には、辻 哲夫氏(東京大学高齢社会総合研究機構教授)、大島伸一氏(国立長寿医療研究センター総長)から少子高齢化と社会保障について講演が行われた。 29日(木)は、前日に開催された4つのグループの内容の取りまとめ・修正が行われ、総評および宣言文が発表された。以下に宣言文を示す。政 治席上、合宿勉強会での検討結果についてコメントする大久保会長(写真中央)。<宣 言>一、平均寿命の伸びが続く中、可能な限り健康寿命を平均寿命に近づけることが国家の急務であると考える。そのために、人の基本的な営みである「食べること」と「体を動かすこと」の二つを連動させた国民運動を関係団体と連携して展開し、高齢者の生きがいを支える。一、在宅歯科医療を推進し、要介護者などに対して切れ目のない歯科医療を提供することで、食べる、会話するなど、高齢者のQOLの向上と社会性の確保を図り、「歯科医療」から「介護」を支える。平成22年7月29日 日本歯科医師会6 7 New Frontier 提供:ストローマン・ジャパン株式会社「SIMPLY DOING MORE」の実現へストローマン社が目指すつぎなるステージ塩田 真(東京医科歯科大学大学院准教授)×Beat Spalinger(Institut Straumann AG President and CEO)

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