新聞クイント2010年10月(お試し版)
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2010年10月10日(日) 第178号1〈発行所〉〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目2番6号 クイントハウスビルTEL : 03-5842-2270(大代表)新聞クイント編集部 TEL : 03-5842-2280 FAX : 03-5800-7597 E-mail : news-q@quint-j.co.jp〈購読料〉1部210円(税込) ※新聞クイントの速配のご希望を承ります。 年間購読料:2,520円(税込・送料別)QUINT新聞新聞新聞201010毎月1回10日発行第178号平成22年10月10日「技工指示書を普及させるためには歯科医師の意識改革が必要」大塚勇二NPO法人みんなの歯科ネットワーク副理事長2国立がん研究センターと日歯、「がん患者歯科医療連携合意書」に調印がん治療、歯科との連携が不可欠な時代へ 8月31日(火)、国立がん研究センター(東京都)において、国立がん研究センター(嘉山孝正理事長)と日本歯科医師会(以下、日歯、大久保満男会長)による「がん患者歯科医療連携合意書」調印式および記者発表会が開催された。本調印式では、がん患者のがん治療にともなう口腔合併症などの予防・軽減と、すべてのがん患者が安心して歯科治療や口腔ケアを継続的に受けることのできる社会基盤を協働して構築する旨の合意がなされた。 会見で嘉山孝正氏は、日歯との連携事業について、「日本全国に広がるという意味において、1つのエポックメイキングな調印式となる」と述べた。続いて大久保満男氏は、「われわれ歯科医師が、がん患者さんの生きる力を支えていきたい」と述べた。 その後の会場では、池主憲夫氏(日歯常務理事)より今回の連携に関する経緯と展望について説明がなされたほか、上野尚雄氏(国立がん研究センター中央病院歯科口腔科)より歯科医療連携事業の概要が説明された。また、会場にはがん治療を受けた患者さんも出席し、本連携事業によってがん患者が安心して歯科治療を受けることができる体制づくりに期待を寄せた。 今後の展開として、初年度は国立がん研究センターで手術を受ける関東圏の1都4県(千葉、埼玉、東京、神奈川、山梨)のがん患者を対象に手術前および化学療法治療前後の口腔ケア、がん終末期の歯科治療・口腔ケアを地域の歯科医療機関と連携して実施し、連携モデルの構築を目指す。2013年度を目標に、地域医療連携ネットワークを全国のがん診療連携拠点病院(約380施設)に拡充させたい考え。 なお、関東圏の日歯会員を対象とした連携講習会は、9月25日(土)の山梨県歯科医師会を皮切りにスタートし、東京、埼玉、千葉、神奈川と順次12月まで開催され、手術前のがん患者には、受講を修了した歯科医療機関に歯科受診を促す。 歯科治療や口腔ケアによって、がん治療の質と治療結果を向上させることが明らかになってきた現在、がん治療は歯科との連携なしではスタートできない時代が到来している。政 治合意書に調印した大久保氏と嘉山氏(写真右)。6 7 New Frontier 提供:Biomet 3i JapanBiomet 3i社の新たなる挑戦―日本のインプラント市場における戦略とその対応―Lars Janson(Biomet 3i Vice President International Sales)http://www.quint-j.co.jp/歯科のコミュニケーションサイトクインテッセンス出版の書籍・雑誌は、「歯学書.COM」にてご購入いただけます。歯学書ドットコム モバイル版はこちらのQRコードよりアクセスしてください→第6回第6回日本国際歯科大会日本国際歯科大会特大号特大号第6回日本国際歯科大会特大号 第22回参議院比例選挙において日歯連盟支援の西村まさみ氏が歯科界の見守るなか、何とか当選を果たした。歯科界あげての選挙であったが、実質3か月あまりの短い選挙活動では票も伸び悩んだ。また、日歯連盟の自民党から民主党への支持変更、それもほとんどの都道府県議会は自民党が与党というなか、民主党支持に対する会員の戸惑いや反感もあっただろう。さらに、2007年の石井選挙では、2006年の歯科診療報酬大改悪に対する会員の危機感が頂点に達し、一丸となった。しかし、前回落選した薬剤師連盟と看護連盟支援の候補者が自民党比例区で上位当選を果たしていることからも、今回は危機感に欠けていたのではないか。 西村まさみ氏は、会員の期待と努力と浄財によって当選した歯科界の代表として、職域代表の自民党の石井みどり氏と同等といえる。国会では党は違えど各党のパイプ役として、国民および歯科界のために、関口氏、大久保氏、川口氏、水野氏の歯科医師議員とともに、超党派で国民の歯科保健・医療の充実に向けて協力していただきたい。 現在の政治情勢では、いつ政界再編・大連立があってもおかしくない。3年後の選挙は、今以上に非常に難しい選択を迫られるであろう。 歯科の抱える問題は、診療報酬改定、介護報酬改定、口腔保健法の制定など多岐にわたる。各党に対するロビー活動はもとより、日歯とともに歯科保健・医療のさらなる国民的認知に向けて、対外的PRが必要である。 (渡邉敏弘)8~15第6回日本国際歯科大会、2010歯科衛生士シンポジウム プログラム/第6回日本国際歯科大会ワークショップ、第6回ワールドデンタルショー2010テーブルクリニック タイムスケジュール/第6回ワールドデンタルショー2010 会場MAP・出展企業一覧(抜き取ってご活用ください)/第6回ワールドデンタルショー2010 出展企業からのお知らせ18 19 新聞QUINT 横浜ぶらり散策4 トピックス 開発担当者に聞く「ポケットドルツ」誕生ストーリー16 17 広告 株式会社東京技研/株式会社DAO 17 求人情報 ほか

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