新聞クイント2012年3月(お試し版)
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2012年3月10日(土) 第195号1 今月のニュース社 会メインテナンスを通して「健康な歯」の価値を上げることが責務熊谷 崇医療法人社団日吉歯科診療所理事長2毎月1回10日発行第195号平成24年3月10日20123件の見直しが行われる。歯科診療所の全面禁煙の実施率は一般診療所や病院より高く、受動喫煙防止に配慮していることがうかがえる。 公共の場、職場やタクシーなどの禁煙政策で国民の意識が大きく変わりつつある今、目標値を達成するにはたばこ税の大幅引き上げの継続実施や、受動喫煙防止のための環境対策も重要だ。 順調にいけば、次期がん対策推進基本計画に「未成年者の喫煙率ゼロ」「受動喫煙の防止」に加え、「成人喫煙率の減少」の数値目標が設定される。過去3回の提案では、根拠不十分で目標値の設定には至らなかったが、今回実現すれば初となる。 医療においては、喫煙を「やめたい人」あるいは「いつかやめる人」に対して禁煙達成に導く治療・支援が必要である。歯学教育モデル・コア・カリキュラム改訂版にはすでに禁煙指導・支援が導入されているが、予防だけでなく歯周病やインプラントなどの治療に対する禁煙の有効性は継続して発信していく必要がある。今回の改定では、屋内全面禁煙を原則として生活習慣病や小児などの医学管理料算定要 WHOは各国に生活習慣病の相関や共通危険因子への対応を薦めており、たばこ対策は健康政策の中で重要な位置を占めている。これは歯科口腔保健法に基づく対策でも同様である。 17学会による禁煙推進学術ネットワークでは毎月22日を「禁煙の日」(スワンスワン)と定めている。2022年までに喫煙率12.2%以下の目標達成に向けて禁煙の意志を尋ねよう。 (埴岡 隆・福岡歯科大学教授)ソー健康保険組合常務理事)、また、新潟県についで全国2番目に歯科保健条例を制定した北海道を代表し富野晃氏(北海道歯科医師会会長)、日本歯科医師会の立場から佐藤 保氏(日本歯科医師会常務理事)、厚労省の立場から小椋氏が登壇し、それぞれの立場から発言がなされた。 なお、本シンポジウムの開会に先立ち記念式典が開催され、櫻井充氏(民主党・参議院議員)、田村憲久氏(自由民主党・衆議院議員)、坂口力氏(公明党・衆議院議員)による来賓挨拶が行われた。本法律が超党派によって成立されたことがうかがえるほど、会場には政党問わず多数の国会議員が参集し成立を祝った。医師会会長)の主催者挨拶後、小宮山洋子氏(厚生労働大臣)による来賓挨拶や、小椋正之氏(厚生労働省医政局歯科保健課歯科口腔保健推進室長)による法律制定・趣旨説明が行われた。 その後、料理研究家として有名な辰巳芳子氏(料理研究家・随筆家)と大久保会長との対談「食といのち」が行われ、辰巳氏の食やいのちに対する考え方に会場は魅了されていた。 対談後は「生きる力を支える歯科医療の実現に向けて」をテーマにパネルディスカッションが行われた。パネリストには、2008年に全国で初めて歯科保健条例を制定した新潟県の泉田裕彦氏(新潟県知事)をはじめ、健康保険組合の立場から赤塚俊昭氏(デン 2月11日(土)、東京国際フォーラムにおいて、「歯科口腔保健の推進に関する法律」成立記念シンポジウム(日本歯科医師会主催)が開催され、一般参加者ならびに歯科関係者あわせて約800名が参集した。本シンポジウムは、2011年8月10日に公布・施行された「歯科口腔保健の推進に関する法律」を記念し、開催されたもの。 会場では、大久保満男氏(日本歯科「歯科口腔保健の推進に関する法律」成立記念シンポジウム開催「生きる力を支える歯科医療の実現に向けて」をテーマに主催者を代表して挨拶する大久保満男氏。「食といのち」をテーマに対談する大久保満男氏と辰巳芳子氏(写真右)。http://www.quint-j.co.jp/歯科のコミュニケーションサイトクインテッセンス出版の書籍・雑誌は、歯学書専用通販サイト『歯学書.COM』にてご購入いただけます。©QPC2022年までに喫煙率12.2%以下は達成可能か6 7 Special EventITI Congress Japan 2012【会期】2012年6月2日(土)~3日(日)【会場】 東京ミッドタウンホール&カンファレンス広 告「研修会・セミナー広告」12「シロナデンタルシステムズ株式会社」14特別寄稿「歯科医院のホームページ、違反していませんか?」田尾耕太郎11連 載「ザ・資格」宮下順子5「1分間コラム」亀田行雄8インフォメーション「新聞QUINT年賀状コンテスト」受賞者発表1315 Interviewヨスト・フィッシャー CEO 提供:シロナデンタルシステムズ株式会社経営者へインタビュー

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