新聞クイント2012年11月(お試し版)
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2012年11月10日(土) 第203号1優秀な歯科医師が純粋に活躍できる歯科界になってほしい平山 洋タフツ大学歯学部教授2毎月1回10日発行第203号平成24年11月10日201211http://www.quint-j.co.jp/歯科のコミュニケーションサイトクインテッセンス出版の書籍・雑誌は、歯学書専用通販サイト『歯学書.COM』にてご購入いただけます。©QPC6 7 インフォメーションクインテッセンス出版が送る雑誌 2013年は?1月号から始まる特集・連載などを一挙大公開!! QDT/nico/QDI/PRD編集部遂げたように見える映像や写真の陰には、奈落の底から抜け出せない人たちもいるし、そのカメラをターンすれば驚くほど多く手つかずの惨状がある。いまだ帰らぬ家族を待ち続けながら、必死に気持ちを前向きにしようとしている人たちがいることも、忘れてはならない。 「被災地」という表現は、いつまで 「まだ44被災地行ってるんですか?」と聞かれると、かんにさわる。「まだ」なのか̶̶。東日本大震災発生から1年半が経過し、各メディアは前向きな復興の話題ばかりを求めるが、実際の生活はすぐに回復できるものではない。とくに今回は、モノだけではなく生活の場や人間関係までもが壊滅的な被害を受けており、時間が必要である。 メディアの報道は、ときに一面的であることを忘れてはいけない。カメラやマイクを向けられても言いたくても言えないことは多くあり、また内容によっては編集され、メディアに都合のよいことしか報道されない。夏祭りの会場で盛り上がっている様子や参加者らのインタビューなど、まるで復興を続くのだろうか。1年半前の東日本大震災における津波で被災した地域を指していると思われるが、大きな市から小さな村まで被害の規模にかかわらず、一緒くたに「被災地」としか呼ばれない。「被災地」が「被災地」でなくては困る人たちは誰か。「私の苦しみを、あなたの喜びにしないでほしい」という言葉が耳に残る。(中久木康一・東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科助教)メディアが報道しない「被災地」の光と陰 今月のニュース資 料増加した。 診療種類別(図1右)では、医科診療医療費は27兆2,228億円(総医療費の72.7%)で、そのうち入院医療費は14兆908億円(同37.7%)、入院外医療費は13兆1,320億円(同35.1%)となっている。そのほか、薬局調剤医療費は6兆1,412億円(同16.4%)、入院時食事・生活医療費は8,297億円(同2.2%)、訪問看護医療費は740億円(同0.2%)、療養費等は5,505億円(同1.5%)となっている。 なお、歯科診療医療費は2兆6,020億円(同7.0%)となり、平成21年度の2兆5,587億円(同7.1%)と比べて433億円増となった。 9月27日(木)、厚生労働省は平成22年度国民医療費の概況を発表した。それによると、平成22年度の国民医療費は37兆4,202億円となり、平成21年度の36兆67億円に比べて1兆4,135億円(3.9%増)増加し、過去最高を更新した(図1左)。 人口1人当たりの国民医療費は29万2,200円となり、前年度の28万2,400円に比べて9,800円(3.5%増)平成22年度国民医療費37兆4,202億円で過去最高、歯科診療医療費2兆6,020億円連 載今・躍動する日本の歯科学会日本接着歯学会桃井保子4ザ・資格三浦智美51分間コラム澤田則宏8インフォメーション新製品情報8書 評新装版 技工に強くなる本 上巻・下巻10隔月連載あるべき専門医療を実現する(最終回)熊谷直大11図1 国民医療費・国民総生産および国民所得比率の年次推移(左)、診療種類別国民医療費の構成割合。(厚労省の資料をもとに編集部作成)。0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 0 5 10 15 20 25 30 35 40 1955196519751985199020002010%兆円対国民所得(NI)比率国民医療費対国内総生産比率(GDP)対国内総生産比率・対国民所得比率国民医療費 入院医療費37.7%入院外医療費35.1%歯科診療医療費7.0%歯科診療医療費7.0%薬局調剤医療費16.4%入院時食事・生活医療費2.2%訪問看護医療費0.2%療養費等1.5%医科診療医療費72.7%

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