新聞クイント2012年12月(お試し版)
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2012年12月10日(月) 第204号1「自分の臨床を向上させる」ための全員参加型の勉強会にしたい武居 純横浜歯科臨床座談会代表2毎月1回10日発行第204号平成24年12月10日201212http://www.quint-j.co.jp/歯科のコミュニケーションサイトクインテッセンス出版の書籍・雑誌は、歯学書専用通販サイト『歯学書.COM』にてご購入いただけます。©QPC会と日本歯科医師連盟は独自の歯科医療政策、すなわち「超少子高齢社会の中で、激増する高齢者医療費対策としては、ただ単に医療費抑制を錦の御旗に掲げるのではなく、健康な高齢者を増やす努力をすべきであり、そのために歯科医療の果たすべき役割はかくありなん」ということを政策として立案・提言し、世に問うべきではないか。 政局が混迷するなか、日本歯科医師連盟は次期参議院議員選挙組織代表に、石井みどり氏を推薦した。氏のこれまでの政治活動の成果や現職であることなどを考慮すれば、妥当かつ支持される選択であろう。 しかしながら、渦中の「日本維新の会」が、高齢者の医療費増大を抑制するためと称して、成人の医療費自己負担割合を高齢者も含めて一律にすることを打ち出したように、今後の医療政策は、政局に輪をかけて混迷するであろう。民主、自民、公明による3党合意にしても医療政策についてはまさに玉虫色であり、先行きのビジョンがない。念仏のように医療費抑制を唱えるばかりである。 このような現状から、日本歯科医師 もちろん、その政策を理解、支持してもらうことができる政党と連携し、その実現を目指すべきである。不幸にして、万が一その政党が野党になったとしてもその政党に対して不変の支持、支援をすべきである。そうでなければ政局に翻弄され、国民に私たちの考え方を理解されることもなく、医療費抑制策のみを押し付けられる結果となることを強く危惧している。 (髙嶺明彦)政局に翻弄されない歯科医療政策の実現 今月のニュース学 会 11月9日(金)から11日(日)の3日間、大阪国際会議場ならびにインテックス大阪(ともに大阪府)において、第22回日本歯科医学会総会(日本歯科医師会・日本歯科医学会主催、川添堯彬会頭)が「お口の健康 全身元気―各世代の最新歯科医療―」をテーマに開催され、国内外から10,000名以上の歯科医療関係者が参集した。本総会の大阪での開催は1991年以来、21年ぶり。各会場ではシンポジウム、歯科技工士セッション、歯科衛生士セッション、国際セッション、ランチョンセミナー、サテライトシンポジウム、テーブルクリニックなど、4年に一度となる日本最大の学術大会にふさわしく、多数のプログラムが行われ、大盛況となった。 9日(金)には開会式に先立ち、開会講演として高橋和利氏(京都大学iPS 細胞研究所初期化機構研究部門講師)が「iPS 細胞研究の進展」と題するテーマで登壇。本来であれば山中伸弥氏(京都大学iPS細胞研究所所長)が登壇する予定だったが、ノーベル賞受賞が決定したことで日程調整がつかず、急遽、高橋氏の登壇となった。高橋氏は、iPS細胞研究の最新知見について披露し、満場の盛り上がりのなかで見事に山中氏の代役を務めた。 その後、開会式が行われ、主催者を代表して川添堯彬会頭(大阪歯科大学理事長・学長)による式辞をはじめ、江藤一洋氏(日本歯科医学会会長)、大久保満男氏(日本歯科医師会会長)が挨拶を行い、文部科学省や厚生労働省、大阪府、大阪市の担当者らも来賓として祝辞を披露した。 11日(日)はあいにくの天候となったが、午後には浜村 淳氏(パーソナリティ、司会、映画評論家)が登壇した公開フォーラムや府県民イベントなどにも、歯科医療関係者以外の来場者が多数来場し、こちらも盛会となった。第22回日本歯科医学会総会、21年ぶり大阪で開催「お口の健康 全身元気―各世代の最新歯科医療―」をテーマに10,000名以上が参加開会式で挨拶する川添堯彬会頭。開会講演で登壇する高橋和利氏。6 7 インフォメーションクインテッセンス出版が送る雑誌 2013年は?1月号から始まる特集・連載などを一挙大公開!! ザ・クインテッセンス/歯科衛生士 編集部広 告研修会&セミナー情報8連 載今・躍動する日本の歯科学会一般社団法人 日本歯科麻酔学会嶋田昌彦4ザ・資格木村麻弥51分間コラム須崎 明9特別企画地域歯科保健研究会(夏ゼミ)の30年と日本における地域歯科保健の変遷宮武光吉/石井拓男/矢澤正人/遠藤浩正/白田千代子/北原 稔10 11

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