新聞クイント2013年10月(お試し版)
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2013年10月10日(木) 第214号3 長寿社会において、より健康な生活を過ごす上で口腔保健の果たす役割は大きい。特に、歯および口腔機能の保持は、健康社会を実現するための不可欠な要素のひとつである。口腔保健にみられる健康格差是正と国民皆保険制度における歯科医療提供体制の充実という観点から、以下の提言を行う。1. 医療と地域保健の双方向性の取り組みを通して、歯科疾患予防(う蝕と歯周病)、およびこれらに起因する歯の喪失防止を促進する。2. 口腔疾患と生活習慣病(NCDs)における共通リスクファクターへの対応を促進し、成人から高齢者までの連続した保健システムを構築するための働きかけを行う。3. 健康寿命の延伸および要介護状態を引き起こす原因疾患の口腔保健関連要因に関する科学的根拠の蓄積を図る。4. 健康長寿に貢献する歯科医療の効果に関する研究を推進する。5. 健康高齢者が健康な生活を保つために、他分野と連携して支援する口腔保健システムの構築に取り組む。 今月のニュース 今月のニュース 今月のニュース 今月のニュース社 会政 治社 会が披露された。また、シンポジウム1「超高齢社会における口腔保健と健康」では、神原正樹氏(大阪歯科大学教授)の座長のもと、深井所長(埼玉県開業)、神原氏、花田信弘氏(鶴見大学教授)がそれぞれ講演した。つづいて、シンポジウム2「歯科医療・口腔保健と健康に関する調査およびデータ蓄積をどのように行っていくか」では、深井氏による主旨説明および座長のもと、安藤雄一氏(国立保健医療科学院)、相田 潤氏(東北大学准教授)、岡本悦司氏(国立保健医療科学院)がそれ 8月10日(土)、東京国際フォーラムにおいて、深井保健科学研究所(深井穫博所長)による第12回コロキウムが「超高齢社会における口腔保健」をテーマに開催され、盛会となった。 当日は、多くの演者からヘルスサイエンス・ヘルスケア最新トピックスぞれ講演した。最後に、深井氏よりコロキウム2013提言「長寿社会と口腔保健」が発表された。下記に提言を示す(原文ママ)。深井保健科学研究所、コロキウム2013提言を発表第12回コロキウム 8月29日(木)、ホテルニューオータニ幕張(千葉県)において、平成25年度関東地区歯科医師会役員連絡協議会(千葉、茨城、栃木、群馬、山梨、東京、神奈川、埼玉、1都7県の歯科医師会役員約150名)が「医療連携を通じた歯科保健医療の将来について」をメインテーマに開催された。 午前は、平井愛山氏(医師、千葉県東金病院院長)による基調講演「顔の見える医科歯科連携の構築」が行われた。氏は、昨今の糖尿病患者の急増に触れながら、糖尿病3大合併症の1 9月14日(土)、15日(日)の両日、東京ビッグサイト(東京都)において、東京デンタルショー2013(大東京歯科用品商協同組合、北関東歯科用品商協同組合主催/一般社団法人日本歯科商工協会共催)が開催され、今年は「口腔から全身の健康を科学する~最新歯科医療機器・情報のすべてがここにある~」をテーマに200社が出展した。大型台風による影響が心配されたが、来場者数は2日間で16,575名(歯科医師5,169名、歯科技工士1,891名、歯科衛生士2,410名、歯科助手692名、つである糖尿病性腎症患者の増加について言及。糖尿病性腎症の進行にともなう人工透析導入を予防するための取り組みなど、示唆に富んだ内容を披露した。また、医科歯科連携の構築に向けた糖尿病と歯周病の関係についても触れ、歯科と医科双方から患者にアプローチできる共通の判断ツールの必要性を挙げた。 午後には、第1分科会「時局問題について」、第2分科会「大規模災害について」、第3分科会「医科歯科連携について」、第4分科会「生涯に亘歯科学生1,396名、商工業者4,074名、同伴者943名)にのぼった。 会場では、「器材から見た歯科界の歴史」と題して、歯科器材の進歩を支えてきた企業の歴史に関するパネルや写真が展示され、参加者が足を止めて見入る姿が見られた。また、展示ブースでは歯科用X線CT装置、歯科用マイクロスコープ、CAD/CAM、訪問歯科診療用ユニットをはじめとする各社の最新機器を積極的にアピールする説明員の姿や、ミニセミナーなどが開催された。さらに、各出展業者による歯・口腔の健康づくりについて」の協議がそれぞれ行われた。その後の全体協議会では、当番県を代表して斎藤英生氏(千葉県歯科医師会会長)が登壇後、森田健作氏(千葉県知事)や三塚憲二氏(日本歯科医師会副会長)などが来賓として挨拶したほか、先般の参院選で当選を果たした島村 大氏(参議院議員)も駆けつけた。その後、前年度協議会処理報告、分科会報告などが行われた。 なお、来年度の当番県は茨城県歯科医師会に決定した。る生涯研修セミナー28題では、各講師からインプラント周囲炎の対応や義歯製作といった臨床的な内容から、地域歯科保健活動、歯科医院経営など、国民の多様なニーズに対応するための知識やノウハウについて多岐にわたるテーマの講演が行われた。2日間にわたり、参加者らの熱心にメモをとる様子が見られるなど盛況となった。 なお、会場には「キッズコーナー」や「託児コーナー」が設置され、子ども連れでも安心して来場できる配慮もなされていた。当番県を代表して挨拶する千葉県歯科医師会の斎藤会長。会場の様子。基調講演に医師の平井愛山氏が登壇平成25年度関東地区歯科医師会役員連絡協議会東京デンタルショー2013に16,575名が来場歯科器材の進歩に関するパネルも展示される 8月21日(水)、歯科医師会館において、平成25年度(第19回)日本歯科医師会/デンツプライスチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム日本代表選抜大会(SCRP大会)が開催された。本大会は、歯科学生みずから研究テーマを設定し、その内容や調査結果を競うもの。歯科界の発展を担う研究者・教育者・開業医の国際的な輩出を目的とし、各国歯科医師会主催および、デンツプライ社後援のもと、世界36か国で開催されている。 本年度は全国の歯科大学・歯学部から22校が参加し、当日午前より審査会場にて各大学を代表する学生が英語によるポスター発表を行った後、審査が行われ、その結果が表彰式にて発表された。 「なぜ煙草をやめると太るのか?」のテーマで優勝(臨床部門1位)し、日本代表となった王 碩さん(岡山大学歯学部4年生)は、「まさか優勝できるとは思わなかったのでとても驚いている。このような機会を与えていただきありがとうございます」と受賞の喜びを語った。 ファカルティアドバイザーの十川紀夫氏(岡山大学准教授)は、「今回はわれわれにとって3回目の挑戦だったので、まさに三度目の正直。最終目標は喫煙人口と口腔内疾病の減少なので、さらに研究を続けていきたい」と述べた。 王さんは、本年10月31日より米国ニューオリンズで開催されるアメリカ歯科医師会(ADA)年次大会に参加し、世界各国の代表とともに発表を行う予定である。優勝した王さん(左)と大久保日歯会長。岡山大学歯学部の王 碩さんが優勝平成25年度SCRP日本代表選抜大会開催社 会

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