新聞クイント2014年2月(お試し版)
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2014年2月10日(月) 第218号2は、昭和59年度(4.75本)以降減少を続けている(図1)。1.05本の内訳は、喪失歯0.02本、う歯1.03本(処置歯0.66本、未処置歯0.37本)。 12月13日(金)、平成25年度学校保健統計調査の速報値が文部科学省より公表された。12歳の永久歯の一人当たり平均むし歯(う歯)等数(喪失歯および処置歯数を含む)は、1.05本で平成24年度から0.05本減少し、過去最低を更新した。12歳のDMF歯数(未処置歯、喪失歯、処置歯の合計) なお、平成24年度は喪失歯0.02本、う歯1.08本(処置歯0.69本、未処置歯0.39本)であった。設立25周年を迎えたJIADSの「顔」浦野 智JIADS理事長、歯科医師さらに一歩進んだインターディシプリナリーアプローチの確立を目指したい わが国の歯科医療の普及と発展のために歯科医療現場を牽引し続け、優秀な臨床家を数多く輩出してきた日本を代表するスタディーグループJIADS(The Japan Institute for Advanced Dental Studies)が2013年に設立25周年を迎えた。本欄では、浦野 智理事長に学び続けることの大切さとJIADSとしての今後の展望についてうかがった。浦野:臨床家は、患者さんにより良い歯科医療を提供するために情報収集と技術習得の両面でつねに研鑽し続ける必要があります。現在は、インターネットの普及により情報過多の時代となっているため、玉石混交の情報の中から正しい情報を見極めることはとても難しいと思います。 また、経験の浅い歯科医師の先生方は、ややもすると情報収集と技術習得のどちらか一方に注力しがちです。患者さんの口腔内状態によって治療方針や治療計画はさまざまですので、どちらか一方だけでは良好な治療結果は得られません。予後不良になった場合は、その原因を検証・評価し、歯科医師としてどのように適切な処置ができるかといった姿勢を示すことが求められます。 だからこそ私はJIADS 研修会などの場において、文献などの情報整理や自身の経験に応じた症例を見極める能力の習得、または歯科医療従事者としてのあり方など、経験豊富な指導者・先輩方のアドバイスや助言を仰ぐことが必要になってくると思っています。 JIADS研修会では、知識や技術だけでなく自分自身で考える力を身につけていただくことを念頭に置きながら、臨床に即した講義や実習を行っています。臨床経験が豊富な講師陣は、10 年、20 年、30 年といった長期症例を有していますので、若い歯科医師の先生方には経過を診ていくことの大切さを認識していただけるように指導を行っています。 歯科治療の結果は、すべて患者さんの口腔内にあります。歯周病と全身疾患との関係に注目が集まっているなか、歯科医療の果たす役割は今後ますます大きくなります。歯科医療は欠損主体の時代から生涯にわたって口腔を守る時代が到来している今こそ、私たちが実践してきたインターディシプリナリーアプローチよりさらに一歩進んだインターディシプリナリーアプローチの確立を目指したいと思います。 もちろん、それを実現するためには他の専門分野に対する認識と理解が必要となりますので、患者さんの健康を維持するという同じゴールに向かって関連学会や大学とも連携していきたいと考えています。 この先もJIADSの掲げる予知性、清掃性、永続性のコンセプトに基づいた歯科医療の考え方が大きく変わることはありません。JIADS は引き続き、歯科医療の発展に貢献できるように活動してまいる所存です。12歳児DMF歯数1.05本、過去最低を更新平成25年度学校保健統計調査歯科医院ポイント導入、波紋広がる…… 絵 山香和信は、取材に対する回答のごく一部であるばかりか、重要な部分が省略され、なおかつ異なる文脈を一つにまとめたために、このようなコメントとなってしまっていることに強く抗議をせざるを得ません(一部抜粋、原文ママ)」と記載されている。 今回の記事に関して日歯は、2013年11月22日(金)に取材を受け、①歯科医院におけるポイント制については原則反対であること、②法的な問題については、行政機関などの考え方に従って対応していく必要があること、③時代の流れもあることから、すべての患者さんにとって安心、安全な歯科医療が提供できることを確保したうえでの方策があれば考えていくこと――などについて十分説明し、担当記者に対しても患者さんに誤解を与えるような記事にならないように要請したにもかかわらず、趣旨に反する内容が掲載されたとしている。 なお、今回の報道を受け、厚生労働省は省令の禁止事項に該当するか調査する考えを示しているが、日歯はその考え方が出た時点であらためて見解を出すとのこと。日歯、「歯科医院ポイント導入」の記事で朝日新聞社に申し入れ書を提出 1月7日(火)、日本歯科医師会(以下、日歯、大久保満男会長)は、朝日新聞社編集局長宛に申し入れ書を提出した。本申し入れ書は、同日付の朝日新聞朝刊1面に「歯科医院ポイント導入」に関する記事が掲載され、日歯の担当理事への取材回答として「医療は非営利なので、(患者集めにつながるポイント制には)原則的には反対だが、時代の流れもあるので認めることも考えなければいけない」との掲載に対し、読者に誤解を招くような記事になったことに強く申し入れたもの。 申し入れ書には、「掲載された文章 今月のニュース 今月のニュース社 会資 料朝日新聞(1月7日朝刊)の「歯科医院ポイント導入」の記事。うらの・さとる1988年、大阪歯科大学卒業。1992~1999年、(医)貴和会歯科診療所勤務し、小野善弘、中村公雄両氏に師事。1999年、大阪市北区にて開業。2013年6月、JIADS理事長に就任。1009080706050403020100654321012歳における永久歯のう歯等数中学校におけるう歯者の割合中学校におけるう歯者の割合(%)4.754.092.091.0544.5967.6887.7892.24(本)12歳における永久歯のう歯等数(年度)昭和59平成5平成15平成25図1 中学校におけるう歯の被患率などの推移。文科省の資料をもとに編集部作成。

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