新聞クイント2014年9月(お試し版)
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2014年9月10日(水) 第225号3 今月のニュース学 会総会の席上で挨拶する田中昭男大会長。「外傷歯の研究・教育・臨床の着地点に向けて」をテーマに第14回日本外傷歯学会総会・学術大会 7月26日(土)、27日(日)の両日、大阪歯科大学創立100周年記念館(大阪府)において、第14回日本外傷歯学会総会・学術大会(田中昭男大会長、木村光孝理事長)が「外傷歯の研究・教育・臨床の着地点に向けて」をテーマに盛大に開催された。 初日は、田中昭男氏(大阪歯科大学)による大会長講演「歯周病についての温故知新」、出澤真理氏(東北大学大学院医学系研究科)による基調講演「腫瘍性の無い生体由来多能性幹細胞Muse細胞の発見:ヒトは失われた機能を取り戻せるのか」、シンポジウムⅠ「歯科画像診断の現状と将来展望」が開催された。笹野高嗣氏(東北大学大学院歯学研究科)、有地榮一郎氏(愛知学院大学歯学部)の座長のもと、米津康一氏(福岡歯科大学)、飯久保正弘氏(東北大学大学院歯学研究科)、勝又明敏氏(朝日大学歯学部)、森本泰宏氏(九州歯科大学)、本田和也氏(日本大学歯学部)がそれぞれ講演した。 2日目は田中光郎氏(岩手医科大学歯学部)による教育講演「小児の歯の外傷に関する教育」のあと、シンポジウムⅡ「これからの口腔保健を考える」が開催され、神山紀久男氏(東北大学)、西川康博氏(松本歯科大学)、後藤修一郎氏(九州歯科大学)が担当し、品田佳世子氏(東京医科歯科大学大学院)、磯崎篤則氏(朝日大学歯学部)、日高勝美氏(九州歯科大学)、末瀬一彦氏(大阪歯科大学)、内田 実氏(大阪府歯科医師会附属歯科衛生士専門学校)がそれぞれ講演した。その後の第2回認定医更新セミナーでは、島内英俊氏(東北大学大学院歯学研究科)、勝海一郎氏(日本歯科大学生命歯学部)がそれぞれ講演した。 今月のニュース社 会 7月26日(土)、歯科医師会館において、第32回地域歯科保健研究会(通称:夏ゼミ、椎名恵子実行委員長)が「地域包括ケア時代のコミュニケーション力」をテーマに開催された。 開会後、第1部の基調講演「いま、歯科保健行政担当者に求められるものとは」では、大久保満男氏(日本歯科医師会会長)による基調講演1「歯科医師会の立場から、歯科保健行政担当者に求めること」が行われた。大久保氏は、生きる力を支える歯科保健・医療の確立に向けて、国や行政とどのようなかたちで実現していくのかを今後の課題として挙げた。 続いて鳥山佳則氏(厚生労働省医政局歯科保健課長)による基調講演2「医療介護総合確保法について」が行われた。鳥山氏は6月に成立したいわゆる医療・介護総合推進法で創設される新たな財政支援制度やロードマップの概要などを紹介した。 午後の第2部「地域包括ケア時代のコミュニケーション力を身につけるには」では、井下英二氏(滋賀県甲賀保健所長)、尾崎哲則氏(日本大学歯学部医療人間科学分野教授)、矢澤正人氏(新宿区健康部参事)によるミニレクチャーが行われ、地域連携における取り組みなどが紹介された。その後、地域包括ケアシステムの構築に向けた問題点や課題、解決策などがグループワークにて話し合われた。 その他では、中田和明氏(香美町国民健康保険兎塚歯科診療所・川会歯科診療所長)による定期報告や、石井拓男氏(東京歯科大学副学長)による同会の活動を支えてきた故・榊原悠紀田郎氏の紹介なども行われた。基調講演で登壇する大久保満男氏。「地域包括ケア時代のコミュニケーション力」をテーマに第32回地域歯科保健研究会(夏ゼミin東京2014) 今月のニュース学 会 7月26日(土)、27日(日)の両日、神奈川歯科大学横浜クリニック(神奈川県)において、第29回日本歯科心身医学会総会・学術大会(玉置勝司大会長、豊福 明理事長)が「心技一体の歯科医療を目指して」をテーマに開催された。 初日は、一般講演後、教育講演「歯科心身症患者への対応―法的問題とクレームに対する予防策―」が行われ、弁護士である宗像 雄氏(関谷法律事務所)より、これまで携わった事例とその対処法が紹介された。その後、シンポジウム1「歯学部・歯科大学における心身医学教育の現状と今後―卒前教育と卒後教育のあり方―」が行われ、和気裕之氏(神奈川歯科大学)、小見山道氏(日本大学松戸歯学部)、竹之下美穂氏(東京医科歯科大学)、安彦善裕氏(北海道医療大学)が、それぞれ登壇した。 2日目は、シンポジウム2「臨床家の立場から歯科心身症を捉える―経験から学ぶべきもの―」が行われ、皆川仁氏、井澤常泰氏、加治初彦氏、山﨑長郎氏(すべて東京都開業)が登壇。各演者からは、対応に窮した患者さんの実例が挙げられ、歯科心身症が疑われる患者さんが来院した場合、歯科的原因が明確になるまでは容易に治療を開始しないことや、資料収集の徹底など、最低限のリスクマネージメントの提言がなされた。また、特別講演「咬合違和感と脳生理との関連を考える―知識から学ぶべきもの―」では、藤澤政紀氏(明海大学)、小野弓絵氏(明治大学)、豊福 明氏(東京医科歯科大学)が登壇。咬合違和感の診断に関する研究などが紹介された。「心技一体の歯科医療を目指して」をテーマに第29回日本歯科心身医学会総会・学術大会シンポジウム2の様子。 今月のニュース社 会盛況となったワークショップの様子。 7月27日(日)、東京医科歯科大学において、災害時公衆衛生歯科機能について考えるワークショップ(災害時公衆衛生歯科機能について考える会)が開催され、「『日本版標準ICS/IAP/AC(自然災害)』を参考に歯科の関係のインシデントアクションプランをつくろう!~マネージメントシステムの標準化に向けて~」をテーマに約40名が参加した。 本ワークショップは、欧米で普及している危機対応の概念であるICS(Incident Command System)などを学び、行政歯科職と歯科医師会が一体となって果たす歯科医療と公衆衛生歯科の調整機能の体制を前提に、歯科版のIAP(Incident Action Plan)作成を目指して、災害時歯科保健医療活動のマネージメントを可能にする標準的な体制について考えるもの。 会場では本ワークショップの世話人である北原 稔氏(神奈川県厚木保健福祉事務所保健福祉部長)の挨拶後、石神 猛氏(神奈川県厚木保健福祉事務所企画調整課長)による講義1「災害時医療体制の概要」ならびに河本幸子氏(岡山市保健所保健課)による講義2「日本版標準ICS/IAP/AC」が行われた。 その後、災害時を想定したグループワークが行われ、フェイズに応じた歯科保健医療体制づくりに関する歯科職や歯科医師会の役割などについて、グループごとにさまざまな意見が出された。会場には行政歯科職だけでなく、日本歯科医師会や日本歯科衛生士会の関係者も参加しており、それぞれの立場や視点から活発な議論が展開され、盛況となった。歯科版IAP作成を目指して活発な議論が展開災害時公衆衛生歯科機能について考えるワークショップ

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