新聞クイント2014年12月(お試し版)
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2014年12月10日(水) 第228号2歯科技工士の認知度向上に取り組む旗手勝浩東京都歯科技工所開業「歯科医師需給問題」に対する見解を発表、適正歯科医師数82,000名 が上限日歯会見 今月のニュース 今月のニュース政 治社 会ITI オンラインアカデミー、10月よりサービス開始プレス発表会目標を明確に設定することで自分のやるべきことが見えてくる 歯科技工士・旗手勝浩氏。14年前に渡米し、歯科技工士として成功を収めた氏が2013年に東京・表参道で開業した理由は、国民に魅力ある歯科技工のイメージを作り上げ、歯科技工士の認知度を上げるためだ。専門学生時代から強く想い続けてきた「歯科技工界を変える」という旗を掲げる氏の志は今も変わらない。旗手:一般社会だけでなく歯科医療界にもデジタル化の波が押し寄せています。歯科界ではCAD/CAMシステムの普及が急速に進み、このままでは歯科技工士の仕事がなくなるのではないかという危機感を抱いている歯科技工士は少なくありません。歯科技工士がこれまで長い時間を要していた複雑な技工作業の一部がデジタル化によって短縮されることは、たいへん喜ばしいことですが、歯科技工士と機械が製作する補綴物のクオリティが同じであれば、歯科技工士は必要なくなるでしょう。しかし、私は14年間のアメリカでの経験から歯科技工士の職業が不要になるとはけっして思いません。むしろ、デジタル化の普及によって、技術力のある歯科技工士の仕事が今以上に注目を集めると思っています。 そのようななか、日本には世界で活躍する歯科技工士がたくさんいるにもかかわらず、日本の歯科技工環境がいまだに改善しない理由の1つは、国民に対する歯科技工士の認知度の低さです。これまで日本の歯科技工界を牽引し続けてきた先輩方が作り上げてきた技術やノウハウに加えて、歯科技工士の認知度を上げることが歯科技工界を変革するための最重要課題と考えていますし、それが帰国するきっかけにもなりました。 本年4月より歯科技工士養成機関の非常勤講師を務めていますが、多くの学生は私の学生の頃と比較にならないほど、素直かつ真面目で感性や情報収集力も高いです。また、大学全入時代にわざわざ専門学校を選んでいるわけですので、歯科技工に対するポテンシャルは高いと思っています。ただし、歯科技工士にとってたいへん重要な忍耐や我慢は私の学生時代よりは不足していると感じます。そこで私は、学生に「将来どんな歯科技工士になりたいか漠然にではなく明確な目標を設定しなさい」と伝えています。そうすることで、目標達成のために自分に足りないことや何をすべきかがはっきり見えてくるからです。 私自身、日本の歯科技工士の認知度を上げるという具体的な目標設定を掲げたことで、やるべきことが明確になりました。あとはその実現に向けて真摯に取り組むだけです。 日本は皆保険制度があるので、海外同様の歯科技工環境を実現するには困難をともないますが、口から食べることが注目されているなか、歯科医師の先生方が健康な歯の価値を上げていただくことで、私たちが製作する補綴物の価値も上がると信じています。11回国民医療推進協議会総会において、適切な財源の確保と医療にかかる消費税問題の抜本的な解決を要望する決議を採択したことと、きたる12月4日(木)には憲政記念館講堂(東京都)において、国民集会「国民医療を守るための総決起大会」を開催することを報告した。 また、10月23日(木)に厚生労働省医政局長より発出された通知「歯科衛生士法の一部改正の施行について」について触れ、「看護師の業務拡大の議論と並行して歯科衛生士法の一部改正が行われたため、歯科衛生士の業務拡大と誤解されている。現実に即して第2条の『直接の』を削除しただけであり、歯科医師の指導の下であることは何ら変わりない」と述べた。 引き続き、村岡宜明常務理事より、同日開催された理事会で承認された「『歯科医師需給問題』に対する日本歯科医師会の見解骨子―現在想定される諸条件を踏まえて―」について報告がなされた。本骨子では、日歯が現段階で考える適正歯科医師数は82,000名程度を上限、今後の新規参入歯科医師数は1,500名程度を上限、これを実現すると20年後は人口10万対歯 10月30日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、大久保満男会長)による定例記者会見が開催された。 冒頭の挨拶のなかで大久保会長は、自身が副会長を務める医療関係を中心に40団体で構成する国民医療推進協議会が同月29日(水)に開催した第の概要が述べられた後、ITI Section Japanコミュニケーションオフィサー佐藤孝弘氏(新潟県開業)より、ITIの提供する新サービス「ITIオンラインアカデミー」の紹介が行われた。 インプラント治療における大学の実践的な教育プログラムを含め、国内の卒前・卒後・生涯教育は十分に体系化されているとはいえないなか、安全・安心なインプラント治療の実現のために体系化された教育システムを提供するべく、ITIは次世代型eラーニングシステムとして「ITIオンラインアカデミー」を10月13日(月)より開 10月23日(木)、帝国ホテル(東京都)において、ITI(International Team for Implantology)による「次世代型e-learningプラットフォーム:ITI Online Academy」のプレス発表会が開催された。 会場では、ITI Section Japanアドミニストレーターの田岡隆玖氏より、オープニングスピーチとしてITI始した。コンテンツはITIメンバーに限らずだれでも登録・利用が可能である。 「ITIオンラインアカデミー」(http://academy.iti.org)は初学者から専門家まで、あらゆる利用者が習熟度に合った教材を選択できるようになっている。提供されている内容はすべて専門家によってピアレビューされており、またコンテンツは最新のエビデンスをつねに取り入れ更新されていくため、生涯教育にも非常に適しているといえる。歯科医師需給問題、問題はどこに…… 絵 山香和信はたて・かつひろ1992年、大阪歯科学院専門学校卒業。1993年、大阪セラミックトレーニングセンター卒業。1998年、Sheets & Paquette Dental Practice(米国・ロサンゼルス)勤務。2004年、Ippin Dental Laboratory, Inc.開業。2013年、同社名で(東京・北青山)開業。2014年4月より、新東京歯科技工士学校非常勤講師。科医師数71名と示されている。 その後、冨山雅史常務理事より、同日開催された理事会で承認された「医療等分野における番号制度の活用等に関する日本歯科医師会の見解」について報告がなされた。冨山常務理事は、社会保障・税番号(マイナンバー)制度のスケジュールを説明しながら、来年1月の通常国会に個人情報保護法の改正案が提出される予定であることから、医療情報保護に関する不十分な法整備への早急な対応が必要であることを強調した。

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