新聞クイント2018年1月(お試し版)
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2018年1月10日(水) 第265号1〈発行所〉〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目2番6号 クイントハウスビル                    TEL : 03-5842-2270(大代表)新聞クイント編集部 TEL : 03-5842-2280 FAX : 03-5800-7597 Email : news-q@quint-j.co.jp〈購読料〉1部200円(税別) ※新聞クイントの速配のご希望を承ります。 年間購読料 : 2,400円(税別 ・ 送料別)20181毎月1回10日発行第265号平成30年1月10日http://www.quint-j.co.jp/歯科のコミュニケーションサイトクインテッセンス出版の書籍・雑誌は、歯学書専用通販サイト『歯学書.COM』にてご購入いただけます。器が開発されてから、実際の医療現場で使えるようになるまでのタイムラグはドラッグラグ・デバイスラグと呼ばれ、日本においては多くの場合、保険診療で使えるようになるまでの「ラグ」を指す。つまり、保険適用になっ 新規に開発された医薬品や医療機器を製造・販売するには、法令的な手続きが必要である。医薬品医療機器総合機構(PMDA)に各メーカーが申請し、承認を得なければならない。申請には多大な事務的な労力を要し、各メーカーにはそのための専門部署が設置されているのだが、薬機法(旧薬事法)上の承認を得ただけでは、その専門部署の仕事は終わらず、さらに保険適用のための手続きが待っている。 新しい医薬品や医療機て国民に届くようになってこそ、初めて「使える」状況になるのである。 2017年12月に下顎6番のCAD/CAM冠が保険適用となった。これは、保険医療材料の評価区分の中の区分C2(新たな機能区分が必要で、それを用いる技術が評価されていないもの)として評価されたものである。ラグを減らすための期中導入は、2年に一度の診療報酬改定時だけでなく随時行われているが、歯科における区分C2での保険導入は、2年前のファイバーポストについで、やっと2例である。改定時の新技術の導入も数例しかない現状をみると、日本の歯科医療には、デンタルラグとも呼ぶべき大きなラグが存在する。 臨産学官が連携するオールデンタルでデンタルラグを減らし、より多くの新規技術が国民に届くことを切に願う。 (佐藤和義・東京都開業)オールデンタルで目指すデンタルラグの解消 新春特別企画戌年の歯科人2018年を語る上田秀朗/森田晴夫/土屋賢司/米澤大地天川由美子/久保哲郎/岡部和幸/北峯康充社 会 今月のニュース社 会第15回フォーラム8020「健康寿命の延伸と新たな8020運動の展開」が盛会(公財)8020推進財団 2017年12月2日(土)、歯科医師会館において、第15回フォーラム8020(公益財団法人8020推進財団主催、堀 憲郎理事長)が、「健康寿命の延伸と新たな8020運動の展開~医科歯科連携をいかにしてすすめていくべきか」をテーマに開催された。 開会後、宮武光吉氏(財団法人8020推進財団元理事)による基調講演「『8020運動』の30年をふりかえり、その将来を展望する」が行われた。宮武氏は1989年に厚生省(現・厚生労働省)の歯科衛生課課長として着任後に「8020運動」がスタートし、2000年12月に8020推進財団が設立されるなど「8020運動」の変遷を回顧。現在では8020達成者率が50%を超え、また「経済財政運営と改革の基本方針2017(骨太方針2017)」の中に歯科保健医療の充実が明記されるなど、まさに国民運動となった8020運動に対して歯科関係者の努力に敬意を表すとともに、8020運動のよりいっそうの充実発展に期待を寄せた。 引き続き、田口円裕氏(厚生労働省医政局歯科保健課課長)、森田 学氏(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野教授)、脇 裕典氏(東京大学大学院医学系研究科分子糖尿病科学講座特任准教授)、渡邊 裕氏(東京都健康長寿医療センター研究所社会科学系専門副部長)、細野 純氏(日本歯科医師会地域保健委員会副委員長)による講演がそれぞれ行われた。 なかでも、医科の立場で「糖尿病診療における医科歯科連携の重要性」と題するテーマで登壇した脇氏は、糖尿病診療において治療の根幹ともいえる食事療法を継続するために必要な健康な歯や口腔の大切さを強調。また、治療効果を上げるための、医療スタッフの相互の「疾病の理解」による多職種連携の重要性を挙げた。 その後、高野直久氏(8020推進財団専務理事)と上條英之氏(同財団嘱託)の座長のもと、宮武氏を除く5名の演者によるシンポジウムが開催された。会場は、医科歯科連携の推進に向けて、制度やシステムの構築だけでなく医科と歯科がお互いに学びあえる機会や、意識を高めていくためのきっかけづくりなどを増やしていく必要性などの意見も出された。シンポジウムでは多くの意見が出された。広 告株式会社モリタ連 載1分間コラム加藤 元/関 文久4新春企画名刺広告歯科界より新年のご挨拶8~年頭所感堀 憲郎/杉岡範明/武井典子高橋英登/住友雅人/森田晴夫 新年の一言歯科人230名~インフォメーション2017年 刊行物一覧/学会・同窓会情報6 7/第8回日本国際歯科大会 関連情報~JIADSを通して歯科医療の魅力と楽しさを伝えたい瀧野裕行 JIADS理事長、京都府開業2

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