新聞クイント2018年4月(お試し版)
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2018年4月10日(火) 第268号3化粧療法を体験する受講者ら。概要を説明する村上伸也氏(中央)。左より開発に協力した春日井氏、都留氏、宮本氏、古谷野氏。 今月のニュース企 業粧を指す。現在までにこれら化粧(整容)により、①脳機能の上昇(脳の活動が高まる、ストレスホルモン〔唾液中コルチゾール〕が減少する)、②脳機能の向上(脳波のパターンが正常域に近づく、要介護女性の認知機能低下の抑制)、③化粧による身体機能の向上(握力が上昇し、自立度が上がる)、④口腔機能の向上(唾液分泌量が増加)などのエビデンスが得られている。また男女ともに高齢者が化粧をすることにより、社会とのつながりができ、健康長寿につながっていると報告されている。 本講座では、化粧のちからを知り、加齢による顔立ちの変化や、実際の化粧療法の手順などを学び、最終的に多人数の前で化粧リクリエーションを実施する方法を習得する。参加者は専用リハビリトレーニング用化粧品を使用し、実際にみずからの顔で化粧療法を学んだうえでプレゼンテーションを行い、化粧リクリエーションを開催できる展開要領や技術を習得していた。 なお本紙3面では、池山和幸氏(資生堂ジャパン株式会社)による「化粧療法プログラム」について連載中である。ADL向上のための整容講座を開催資生堂ジャパン株式会社 2月23日(金)、24日(土)の両日、資生堂福岡ビル(福岡県)において、ADL向上のための整容講座(資生堂ジャパン株式会社主催)が開催された。本講座は、高齢者のADL(日常生活動作)の維持・向上、また健康長寿に貢献すべく資生堂の「化粧療法」に基づき、高齢者が化粧による「整容」ができるための知識・技術を学ぶセミナーである。 この場合の化粧とは整容に分類されるもので、口腔ケア、手洗い、爪の手入れ、洗顔、整髪、髭剃り、そして化 今月のニュース大 学 2月20日(火)、大阪大学歯学部(大阪府)において、大阪大学歯学部附属病院、同大学サイバーメディアセンター、日本電気株式会社(以下、NEC)による共同記者発表が開催された。本記者発表は、NECのスーパーコンピューティング技術によって構築されたクラウドサービス基盤と、大阪大学が開発したAI(人口知能)技術を活用し、医療情報を安全かつ安心に処理することで、新世代の「口の健康増進」を実現する「ソーシャル・スマートデンタルホスピタル」構想の取り組みを開始したことによるもの。 すでに歯学部附属病院では、①矯正歯科用AI(瞬時に効果的な治療計画を立案)、②舌粘膜病変AI(口腔内写真により病変の早期発見、見落とし防止を支援)、③歯の喪失AI(データ同化技術を用いた歯欠損シミュレーション)――の3領域でAIを活用し、サイバーメディアセンターでは④セキュア・ステージング(医療データのセキュア分割、統合管理)の研究開発をNECと共同で進めている。 記者発表の中で村上伸也氏(大阪大学歯学部附属病院病院長)は、医療情報の適切な運用(保護と活用)を強調しながら、デジタル化された情報をAIで活用することに関して、「医師、歯科医師にしかできない仕事に注力できるようになり、医療の質を高めることにつながるのではないか」と、今後の展開に期待を寄せた。 AI技術の活用によって、データ収集・解析、診断、治療計画の立案、アウトカムの評価などを支援する可能性が広がることが期待される。今後の動向に注目したい。ソーシャル・スマートデンタルホスピタル構想を発表大阪大学歯学部附属病院 今月のニュース企 業骨補填材「サイトランス グラニュール」が発売開始株式会社ジーシー 2月18日(日)、東京ステーションホテル(東京都)において、骨補填材「ジーシー サイトランス グラニュール」薬事承認報告会(株式会社ジーシー主催)が開催された。本会は、世界初となる炭酸アパタイトを使用し、国内で初めて歯科用インプラントとの併用を承認された骨補填材が、2月21日(水)より発売開始されるのを受け、その開発経緯と臨床治験を報告したもの。 開発に協力した日本医療研究開発機構(AMED)と科学技術振興機構(JST)の担当者による挨拶ののち、石川邦夫氏(九州大学教授)とともに研究開発を行った都留寛治氏(福岡歯科大学教授)が炭酸アパタイトの材料的特性について説明した。同じ化学由来であるハイドロキシアパタイトは破骨細胞の働きによって吸収されないが、炭酸アパタイトは吸収され骨に置換されるという違いを、ラットおよびウサギによる動物実験の結果をもとに述べた。また、炭酸アパタイト吸収後にできた新生骨は、周囲骨と同等の硬さをもつことも示された。 その後、宮本洋二氏(徳島大学教授)、春日井昇平氏(東京医科歯科大学大学院教授)、古谷野 潔氏(九州大学教授)がそれぞれの大学で行われた臨床治験について報告した。本製品はインプラント埋入を前提とした承認を得るために、上顎洞底挙上術を1回法、2回法のそれぞれで治験が行われ、各教授は良好な結果を得た治験症例を供覧したほか、他の骨補填材との違いなどにも言及した。 日本発の新素材による骨補填材の今後が注目される。 今月のニュース企 業Sirona Connectのポイント」と題し、デジタルデータによる今後の歯科技工依頼時の注意点について、症例を交えてわかりやすく解説した。 最後に、Bastian Heinloth氏(ドイツ・Cera-Technik GmbH)によるwebセミナー「クリニック&ラボに有益なSirona Connect」では、歯科技工所の新たなマーケティング方法や、デジタル技工の新たなビジネスモデル構築などについて、参加者の興味をひく内容が展開された。 昨今のデジタルデンティストリーは、歯科医師と歯科技工士が同じ知識を共有し、ともにデジタルワークフローを構築する必要がある。デジタルデータのやり取りに関しては、同社が提供するオリジナルフォーマットでやり取りすることで、多くの症例で3Dプリンターモデルを使用せず問題なく行われていることが示された。 「Sirona Connect」は現在、全世界で100万症例を突破し、本年10周年を迎える。本ミーティングでは、日本においても今後の発展を実感できたという参加者の声が多く聞かれた。 2月25日(日)ヴィラフォンテーヌ汐留(東京都)において、セレックユーザー&インラボユーザー コネクトミーティング(デンツプライシロナ主催)が開催された。 開会後、Chris Hussey氏(オーストラリア・Ceramic Studio Dental Laboratory)が「オーストラリアのデジタルラボラトリー」と題し、アナログ技工からデジタル技工への変遷と歯科医師との連携について講演がなされた。 引き続き、佐々木英隆氏(東京都開業)が「チェアサイド修復の基本 講演を行った佐々木氏(左)とHussey氏。ユーザーコネクトミーティングが盛会となるデンツプライシロナ株式会社無料DENTAL NAVI歯科ナビ学会・講演会・研修会・セミナーへ行こう学学主な機能検索機能プッシュ通知機能カレンダー機能お気に入り登録機能学会・講演会・研修会・セミナーなどの情報が簡単に探せる学会・講演会・研修会・セミナーなどの情報が簡単に探せるバージョンアップしました!バージョンアップしました!無料歯科医療従事者向けのスマホアプリ絶賛配信中!!検索機能無料主な機能検索機能プッシュ通知機能通知機能カレンダー機能お気に入り登録機能登録機能バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!バージョンアップしました!スマホアプリ絶賛配信中!!スマホアプリ絶賛配信中スマホアプリ絶賛配信中スマホアプリ絶賛配信中スマホアプリ絶賛配信中!!!!!!!!スマホアプリ絶賛配信中スマホアプリ絶賛配信中スマホアプリ絶賛配信中スマホアプリ絶賛配信中スマホアプリ絶賛配信中

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