新聞クイント2018年7月(お試し版)
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2018年7月10日(火) 第271号3演者および関係者による集合写真。 今月のニュース社 会「DENTAL EXPO 2018 OSAKA―総合力を身につけよう!―」をテーマに活発な議論が展開ORE2018大阪大会 5月19日(土)、20日(日)の両日、千里ライフサイエンスセンター(大阪府)においてORE(Ocean Pacific Restorative of Esthetic Dentistry)2018大阪大会(寺本昌司大会長)が、「DENTAL EXPO 2018 OSAKA―総合力を身につけよう!―」をテーマに開催され、210名が参集した。本会は、さまざまな歯科スタディーグループの垣根を越えた歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士、医院スタッフが一堂に会し、発表および討論を通して知識・技術の向上を図ることを目的とし、2010年より日本とハワイを交互に開催されている。 第8回となる今回は、「修復」「インプラント」「ペリオ」「エンド」「歯科技工」「歯科衛生士」のセッションにおいて、基調講演10題、一般発表25題があり、疾患に至った原因の追究や、総合的な観点から治療ゴールを目指すことの必要性など、治療を成功に導くための活発な討論が行われた。 歯科医師セッションでは河津祐之氏(大阪府勤務)の「歯牙保存の立場から~ライフ&トリートメントステージを考慮した歯内療法~」、歯科衛生士セッションでは濱崎友紀氏(すがわらデンタルクリニック)の「チームワーク医療」がアワードを受賞した。 最後に寺本大会長(大阪府開業)が、「総合力を身につけるために―1点突破のすすめ―」をテーマに登壇。それぞれの歯科医院の特色を確立しながら、得意分野をさらにレベルアップさせ、総合力を身につけることが重要であることを解説し、会を締めくくった。 なお、次回はハワイ(白鳥清人大会長)にて開催される予定である。 今月のニュース学 会 今月のニュース社 会開会式のテープカットの様子。 6月2日(土)、3日(日)の両日、マリンメッセ福岡(福岡県)において、「2018九州デンタルショー」((一社)福岡県歯科医師会、福岡県歯科用品商組合主催、(一社)福岡県歯科技工士会、(一社)福岡県歯科衛生士会、九州歯科用品商協同組合協賛、(一社)日本歯科商工協会、日本歯科用品商協同組合連合会後援)が「白い歯・見つめる未来」をテーマに開催された。本デンタルショーは2日間にわたり、12,167名(内訳:歯科医師4,005名、歯科技工士1,657名、歯科衛生士2,534名、歯科助手1,207名、商工業者2,764名)の歯科関係者が来場した。 研修・デモ会場では2日間にわたり、歯科界におけるトピックがテーマとして取り上げられた26題が行われ、立ち見となる講演会も見られた。また、今回初の試みとなった福岡県歯科医師会主催(熊澤榮三会長)による平成30年度歯科診療報酬改定にともなう「新施設基準対応講習会」には、多数の受講者が詰めかけるほど関心を集めていた。 本年度は出展企業数が昨年度より7社増加し、過去最大規模となっており、出展企業の展示ブースでは、IT技術を駆使した体験コーナーや歯科医療機器が多く設置され、終日にぎわいを見せていた。また、運営スタッフによるインターネットの特設サイトや各出展企業を紹介するSNSを活用したリアルタイムの情報発信は前回よりさらに充実度が増し、たいへん好評となっていた。 なお、次回はきたる2019年5月25日(土)、26日(日)の両日、同会場において開催される予定である。「白い歯・見つめる未来」をテーマに2018九州デンタルショー特別講演を行うAvishai Sadan氏。「Less is more」、「Simple is better」、「Vanishing Boundaries」、「Multitude of Restorative materials」の4つを挙げた。そのうえで、近年の歯科接着材料の飛躍的な発展が、歯質に対してより低侵襲で、かつシンプルな治療を可能にした症例などを多数披露した。 午後からは、公開フォーラム「歯周病と全身疾患」が開催され、関野 愉氏(日本歯科大学生命歯学部歯周病学講座)の座長のもと、中澤正絵氏(歯科衛生士・医療法人盟陽会富谷中央病院)、西田 亙氏(にしだわたる糖尿病内科)、伊藤公一氏(日本大学歯学部歯周病学講座)がそれぞれ登壇。そのなかで西田氏は、日本医師会、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会の三者で、平成17年に「日本糖尿病対策推進会議」を設立、その2年後に日本歯科医師会がいち早く参画し、平成22年には幹事団体となった経緯を紹介。また、日本糖尿病協会が発行する「糖尿病連携手帳」の歯科の欄が大きくなったことなどや、本年度より医科、歯科ともに「診療情報連携共有料」が新設、保険収載されたことなども概説した。第36回日本顎咬合学会学術大会・総会が成功裏に終幕(特非)日本顎咬合学会 6月9日(土)、10日(日)の両日、東京国際フォーラム(東京都)において、第36回日本顎咬合学会学術大会・総会(上田秀朗理事長、大会長)が「真・顎咬合学 輝け 日本の歯科臨床!! ~臨床力の向上による歯科界の活性化~」をテーマに開催された。 上田理事長の開会挨拶のあと、Avishai Sadan氏(南カリフォルニア大学歯学部学部長、教授)による特別講演「接着を用いた複合的な修復治療の実際」が行われた。まず、昨今の修復・補綴領域の重要事項として 今月のニュース学 会ポスター・歯科衛生士症例ポスター展示、市民公開講座、認定医・専門医教育講演、企業展示などが盛大に行われた。 シンポジウム2「歯周治療と口腔関連QOL」(座長:齋藤大会長)は、口腔関連QOLアセスメントの必要性が叫ばれるなか、その道のエキスパート3名を招聘。まず医療分野全体の視点からQOL評価の必要性を考察した鈴鴨よしみ氏(東北大学教授)が登壇。つぎに内藤真理子氏(広島大学教授)は口腔分野のQOL評価に言及。最後に登壇した大井麻子氏(東京歯科大学講師)が歯周治療における口腔関連アセスメントについて、東京歯科大学での実際の取り組みを披露した。 特別講演2では、きたる10月の第8回日本国際歯科大会(クインテッセンス出版株式会社主催)で3度目の来日となるDr. Giulio Rasperini(イタリア・ミラノ大学教授)を招聘。前歯部審美領域に対する歯周基本治療(非外科的治療)の重要性および再生療法(GTRとエムドゲイン®)の比較を臨床的、文献的に考察した。 6月1日(金)、2日(土)の両日、京王プラザホテル(東京都)において、第61回春季日本歯周病学会学術大会(齋藤 淳大会長、栗原英見理事長)が3,800名以上の参加者を集めて開催された。大会のメインテーマは「歯周病治療がもたらすQOL向上」とし、国際セッション講演、一般演題講演、学会学術賞受賞講演、シンポジウム、ランチョンセミナー、特別講演、一般演題ポスター展示、倫理委員会企画講演、歯科衛生士シンポジウム、歯科衛生士教育講演、臨床(認定医・専門医)ほぼ満員の盛況となったシンポジウム2。「歯周病治療がもたらすQOL向上」をテーマに(特非)日本歯周病学会

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