新聞クイント2018年8月(お試し版)
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2018年8月10日(金) 第272号1〈発行所〉〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目2番6号 クイントハウスビル                    TEL : 03-5842-2270(大代表)新聞クイント編集部 TEL : 03-5842-2280 FAX : 03-5800-7597 Email : news-q@quint-j.co.jp〈購読料〉1部200円(税別) ※新聞クイントの速配のご希望を承ります。 年間購読料 : 2,400円(税別 ・ 送料別)20188毎月1回10日発行第272号平成30年8月10日連 載「食べる」を支える ―私の視点―一瀬浩隆2歯科人の安らぎ噛みしめグ・ル・メ池尻 敬5歯科・創作四字熟語文・槻木恵一字・吉岡祥鬼51分間コラム山本 寛インフォメーション第8回日本国際歯科大会情報/海外演者紹介~広 告名刺広告 ―歯科界より夏のご挨拶― 暑中お見舞い8~クラレノリタケデンタル株式会社公益社団法人として社会的責任を果たしたい宮﨑 隆昭和大学副学長・歯学部長、教授2内全面禁煙②保育所・幼稚園~高校までの学校は敷地内禁煙(屋外喫煙所設置禁止)③罰則を科す――とした点で国の求める規制より強化された内容となった。 国民の多くは、短時間の受動喫煙では健康被害 人が他人のタバコ煙にさらされることを受動喫煙という。本邦における受動喫煙関連死は年15,000名、受動喫煙健康被害にかかる医療費は年3,233億円と推定され、国民の財産に大きな損害を与えている。 東京都は、すでに本年4月1日から「子どもを受動喫煙から守る条例」を実施、2020年4月からは東京都受動喫煙防止条例を全面施行する。要点は、①飲食店における喫煙は、従業員を1人でも雇用している場合は屋は少ないと誤解しているが、30分の低濃度受動喫煙でも血管内皮は障害され、心血管イベントを発症するリスクが上昇する。また受動喫煙は国際癌研究機関でグループ1「ヒトに対する発癌性がある」に指定されている。夫が喫煙者における妻の肺がん発症リスクは1.7~2.2倍、乳がん2.6倍、子宮頚がん1.1~3.4倍と報告され、子どもが曝露されれば小児悪性疾患(白血病、悪性リンパ腫など)発症リスクが上昇する。 受動喫煙の害が少ないかのように宣伝され、最近注目を集めている加熱式タバコもタバコ製品であり、呼出される物質の有害性は証明されている。 国際オリンピック委員会の声明どおり、2020年東京オリンピック開催都市における「受動喫煙の追放」を達成すべく、さらなる規制強化を願う。(門倉義幸・昭和大学横浜市北部病院耳鼻咽喉科)受動喫煙の追放に向けた東京都の取り組み現在、広告が可能な歯科医師の専門医は5学会(日本口腔外科学会、日本歯周病学会、日本小児歯科学会、日本歯科麻酔学会、日本歯科放射線学会)があり、住友理事長は今後の本機構の役割と方向性として、広告可能な専門医の承認を目指す姿勢を示すとともに、機構が承認する重みづけや国民(受診者)が専門医にアクセスしやすいシステム構築の必要性を挙げた。そのためには、「多くの学術団体が社員となり、議論の場に加わってほしい」と述べた。 なお、きたる7月28日(土)、日本歯科大学生命歯学部九段ホール(東京都)において、設立記念講演会「日本歯科専門医機構の果たすべき役割を語る」が開催される予定である。 今月のニュース社 会社 会 今月のニュース政 治広告可能な専門医の承認を目指す(一社)日本歯科専門医機構 6月26日(火)、歯科医師会館において、一般社団法人日本歯科専門医機構(住友雅人理事長)による説明会が開催され、日本歯科医学会の専門分科会、認定分科会の38学会の理事長や担当理事などが出席した。 開会後、住友雅人理事長より、配布資料をもとに本機構設立への道のりや今後の展開について報告がなされた。その後、各分科会の担当者との質疑応答が行われ、出席した分科会の担当者が「広告可能な専門医」について言及。「口腔ケア」の表現の整理についての考え方を示す日歯定例会見より「口腔ケア検討委員会」へ諮問され、その後同会の43分科会より出されたパブリックコメントをふまえて同年6月に答申を得た旨を報告した。 これまで歯科医師や歯科医療関係者が行ってきた、う蝕処置および補綴・矯正処置等による咀嚼機能回復、口腔感染源への対応、口腔衛生処置、摂食機能療法などを含む「口腔ケア」は、「口腔機能管理」や「口腔衛生管理」と称し、他職種が日常ケアとして行ういわゆる「口腔ケア」は、今までどおりの呼称とするとし、今後も多職種と協働していくとした。ただし、「これらの境界線は現時点では明確なものではなく、今後変わる可能性が十分ある」と述べた。 6月28日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による定例記者会見が開催された。 堀会長は冒頭、近年広く使わるようになった「口腔ケア」という言葉の表現を整理する必要性について言及。これは、関係方面や国民にも理解を得て、さらにその質を高め国民の健康増進に寄与する試みであるとし、平成26年に日歯は日本歯科医学会へ検討を要請し、翌平成27年に日本歯科医学会長6 7 New Frontier接着歯学領域におけるデンツプライシロナの挑戦宮崎真至(日本大学歯学部教授)山﨑長郎(東京都開業) 提供:デンツプライシロナ株式会社http://www.quint-j.co.jp/歯科のコミュニケーションサイトクインテッセンス出版の書籍・雑誌は、歯学書専用通販サイト『歯学書.COM』にてご購入いただけます。

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