新聞クイント2018年9月(お試し版)
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2018年9月10日(月) 第273号1〈発行所〉〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目2番6号 クイントハウスビル                    TEL : 03-5842-2270(大代表)新聞クイント編集部 TEL : 03-5842-2280 FAX : 03-5800-7597 Email : news-q@quint-j.co.jp〈購読料〉1部200円(税別) ※新聞クイントの速配のご希望を承ります。 年間購読料 : 2,400円(税別 ・ 送料別)20189毎月1回10日発行第273号平成30年9月10日連 載「食べる」を支える ―私の視点―加藤 篤2歯科人の安らぎ噛みしめグ・ル・メ井上 優5歯科・創作四字熟語文・白圡清司字・吉岡祥鬼51分間コラム花田信弘インフォメーション第8回日本国際歯科大会情報/海外演者紹介8~広 告研修会&セミナー情報ウエルテック株式会社歯科医療従事者の皆様の幸せや成長をサポートできる企業であり続けたい横江浩司株式会社ニッシン代表取締役社長2(IADR)では、著者らによるシンポジウムが開かれた。ここでは、UHCの重要性や途上国における基本的なオーラルケアの説明、そして先進国を含めた各国の歯科医療制度の解説が行われた。さらにシンポジウム以外では、カナダ ユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)は「すべての人が、適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを、支払い可能な費用で受けられる」ことであり、日本は国際社会のUHC普及をけん引している。 しかし歯科保健医療をUHCに含めることは、日本からの発信や国際的な議論もほとんどない。この状況に一石を投じる論説がMathurら(JDR 2015)により発表され、本年7月にロンドンで開催された第96回国際歯科学会やスウェーデンなどにおける歯科のUHCの比較研究の発表がされた。 これらの根幹には「歯科医療を受けることは基本的な人権の1つである」ということがある。また各国の歯科医療制度は資金面から提供内容まで多種多様であり、どの国においても改善の余地が存在することが指摘された。 偶然にも学会開催中の7月25日、世界最高峰の医学誌「Lancet」にシンポジウム発表者らの「UHCの中で歯科保健医療を強化すべき」との内容の論説が掲載された。これは歯科界全体の快挙でもある。 「UHCに歯科を」の流れは止められない。日本の皆保険による歯科提供は多岐にわたりすばらしいが、予防や専門的な治療の提供が比較的弱いことは否めない。日本においてもいっそうの国民皆保険制度の拡充が求められよう。(相田 潤・東北大学国際歯科保健学分野准教授)UHCで注目を集める歯科保健医療6 7 特別企画第48回公益社団法人日本口腔インプラント学会学術大会【会期】9月14日(金)~16日(日)【会場】 大阪国際会議場http://www.quint-j.co.jp/歯科のコミュニケーションサイトクインテッセンス出版の書籍・雑誌は、歯学書専用通販サイト『歯学書.COM』にてご購入いただけます。社 会 今月のニュース政 治「次世代に繋げる歯科医師会の役割~組織力強化を目指して~」をメインテーマに平成30年度関東地区歯科医師会役員連絡協議会 8月2日(木)、ホテルメトロポリタンエドモント(東京都)において、平成30年度関東地区歯科医師会役員連絡協議会(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、山梨)1都7県の歯科医師会役員約140名が「次世代に繋げる歯科医師会の役割~組織力強化を目指して~」をメインテーマに開催された。 午前は、第1分科会「組織基盤の構築および時局問題について(①会員情報管理、②入会促進対策、③30年度診療報酬改定)」、第2分科会「地域保険の現状および展望について(①障害者歯科保健の充実、②歯科衛生士の活用と復職支援)」、第3分科会「会員の事業基盤安定化及び各歯科医師会の厚生事業等について(①医療紛争への対応、②健康増進事業および各種調査の実施)」に分かれて、各都県歯の取り組みに対する情報共有と意見交換が行われ、時間を超過する分科会も見られた。 午後は、全体協議会が行われた。まず、当番県を代表して山崎一男氏(東京都歯科医師会会長)が挨拶を行い、つぎに矢内真理子氏(東京都福祉保健局技監)、堀 憲郎氏(日本歯科医師会会長)、高橋英登氏(日本歯科医師連盟会長)、齋藤秀子氏(日本学校歯科医会副会長)による来賓挨拶が行われたほか、前年度協議会処理報告、分科会報告などが行われた。本協議会は、各分科会で協議された要望書を取りまとめ、後日、日本歯科医師会に提出することを発表した。なお、来年度の当番県は神奈川県歯科医師会(鈴木駿介会長)に決定した。  引き続き、米村敏朗氏(元内閣危機管理監・警視総監)による特別講演「危機管理の実践~想像と準備~」が行われた。米村氏は、危機管理の要が「想像と準備(対策)」であることを強調。これは医療においても同様であり、失敗をゼロに近づける発想が重要であると総括した。 また、同日には平成30年度関東地区歯科医師連盟役員連絡協議会も開催された。ここでは第25回参議院比例代表選挙への対応が協議され、高橋しんご氏(兵庫県)の推薦を全会一致で決定した。当番県を代表して挨拶を行う山崎一男氏(東京都歯科医師会会長)。

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