新聞クイント2018年12月(お試し版)
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2018年12月10日(月) 第276号3 今月のニュース社 会 主催者を代表し、堀 憲郎会長は「本賞は、8020運動の普及を目的に始まり、8020運動は今年で30周年を迎える。本賞を通じて今後とも口腔の健康は全身の健康であることを広めていきたい」と述べた。 その後、25回目の節目を迎えた本賞は今回から「いい歯は毎日を元気にプロジェクト」実行委員会が選出することになった経緯などについて、委員長の小山茂幸氏(日歯常務理事)より概要説明およびプレゼンテーションが行われた。氏は「20~30代は定期的な歯科検診を受けていない人が多く、若くてもオーラルフレイルが進行している」と述べ、8020運動をより推進し、口腔健康管理の重要性をさらに広めていきたいとした。 トークセッションでは、司会者からの「いい歯やいい笑顔を保つために心がけていることは?」との質問に対して、浜辺さんは「歯ブラシセットを持ち歩いて食後に歯を磨いています」とフレッシュな笑顔で答えた。 なお、昨年は、米倉涼子さん(女優)、草刈正雄さん(俳優)が受賞している。 11月8日(木)、マンダリンオリエンタル東京(東京都)において、ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2018授賞式(公益社団法人日本歯科医師会主催、以下、日歯、堀 憲郎会長、株式会社ロッテ協賛)が開催された。本賞は、8020運動の一環として、毎年11月8日の“いい歯の日”に、「いい歯は毎日を元気にプロジェクト」実行委員会がもっとも笑顔が素敵な各界の文化人・著名人を選出し表彰するもの。浜辺美波さん(女優)、桐谷健太さん(俳優)が表彰された。写真左より受賞した浜辺美波さん、桐谷健太さん。ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2018開催浜辺美波さん、桐谷健太さんが受賞写真左より記者発表を行う飯泉嘉門氏、花本靖氏、岡貴司氏。活発な討論が繰り広げられた若手ポスター発表。 今月のニュース社 会官民連携ヘルスツーリズムツアー共同開発記者発表会徳島県、上勝町、サンスター 10月23日(火)、日本プレスセンタービル(東京都)において、徳島県、徳島県勝浦郡上勝町(以下、上勝町)、サンスターグループ(以下、サンスター)による官民連携ヘルスツーリズムツアー「健康道場ツアー~阿波遍路と葉っぱのまち徳島・上勝コース~」の共同開発記者発表会が開催された。 本ツアーの基点は、上勝町の月ヶ谷温泉「月の宿」。地元の旬の食材を使用した玄米菜食の食事、自然の中で行う健康ウォーキング、食習慣アンケートに基づいた個別栄養指導が行われる。また、一人ひとりの口腔内の状態に合った歯ブラシ選びや、歯科衛生士によるオーラルブラッシング講座が開催される。食事やエクササイズだけでなく、専門家からのアドバイスに基づいて口の健康を増進させ、健康寿命の延伸を目指す。 会場では、まず飯泉嘉門氏(徳島県知事)が、官民連携ヘルスツーリズムツアー開発の経緯を説明。続いて花本靖氏(上勝町長)が上勝町の特色を紹介。最後に、岡貴司氏(サンスターグループ上級執行役員兼サンスター株式会社代表取締役)が共同開発に参画した経緯を説明した。サンスターは徳島県に歯ブラシ工場をもつ地元企業として、地域貢献と健康サービス事業育成の一環として本共同開発に取り組んでいる。宿泊型健康指導をツーリズム形式で提供する同社の「健康道場ツアー」のノウハウと上勝町の観光資源や食材を組み合わせた今回のツアーに対し、岡氏は「食事と体と心の歪みを整えて、人間が本来もっている自然治癒力を引き上げるようなツアーの内容になっている」と意気込みを示した。 今月のニュース企 業講師陣と代表取締役社長の北本優子氏(写真右)。また、中田光太郎氏(京都府開業)、山﨑長郎氏(東京都開業)の講演では、低侵襲な機能性回復と審美性回復の実現に、デンツプライシロナ社のデジタル歯科製品を活用していることが説明されたほか、大河雅之氏(東京都開業)の講演では、患者からの非常に高い審美的要求に答えるために、実際の臨床現場で同社のデジタル歯科製品を活用した症例が多数供覧された。 最後はRoberto Spreafico氏(イタリア開業)の講演が行われた。Spreafico氏の豊富な症例経験から、「CEREC」を用いることで低侵襲に、患者の来院回数も少なく、機能性回復と審美性回復を実現できた症例が多数紹介された。 全講演終了後のディスカッションでは、会場から非常に活発な質問が寄せられ、参加者は講師陣の解説や補足に対して熱心に耳を傾けていた。 また、デンツプライシロナ社の製品展示コーナーには多数の参加者が詰めかけるなど、デジタルデンティストリー分野を牽引し続ける同社の製品力が再認識されたイベントとなった。デンツプライシロナサミットに約400名が参集デンツプライシロナ株式会社 11月4日(日)、品川グランドホール(東京都)において、デンツプライシロナサミット(デンツプライシロナ株式会社主催)が「Future is Now. Now is Dentsply Sirona.」をテーマに開催され、約400名の歯科医療関係者が参集した。 北本優子氏(同社代表取締役社長)による挨拶後、荒井昌海氏(東京都開業)の講演では、気道の形態可視化が可能なデジタル画像診断システム「SICAT Air」が睡眠時無呼吸症候群の改善に有用であることが示された。 今月のニュース学 会 10月27日(土)、28日(日)の両日、鹿児島県歯科医師会館において、第11回日本総合歯科学会総会・学術大会(田口則宏大会長、伊藤孝訓理事長)が「地域から求められる総合歯科医療を考える」のテーマのもとに開催された。 本大会では、特別講演・シンポジウムのほか、口演およびポスター計44題の発表があり、そのうち18題が卒後3年以内の歯科医師による症例発表「優秀若手ポスター賞」で、最優秀賞として阿部朋子氏(新潟大学)、優秀賞として3名が選ばれた。また優秀口演賞は宮城 栞氏(徳島大学)が受賞した。 田口大会長による座長のもと、伊東隆利氏(熊本県開業)による特別講演では、地域の医療提供体制を診る視点の必要性など、提言がなされた。また、シンポジウム1(森田浩光座長、福岡歯科大学)では、越野 寿氏(北海道医療大学病院)、高田正典氏(日本歯科大学新潟病院)、山添淳一氏(九州大学病院)、太田秀人氏(福岡県開業)のそれぞれの立場から、災害時に求められる総合歯科医療について講演が行われた。また、認定研修会としてシンポジウム2(井上 哲座長、北海道大学)では、鶴田 潤氏(東京医科歯科大学)、栂安秀樹氏(北海道開業)、大戸敬之氏(鹿児島大学病院)らが登壇し、地域から求められる総合歯科医療について、都市部、地方、離島それぞれ異なる地域や状況など、示唆に富んだ講演が行われた。 本大会は、鹿児島県歯科医師会の後援もあり、大学関係者に加えて開業歯科医の参加も多く、新たな「総合歯科」の展開を期待させる2日間となった。大学関係者のほか開業歯科医も多数参集し盛会となる第11回日本総合歯科学会総会・学術大会

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