新聞クイント2019年1月(お試し版)
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2019年1月10日(木) 第277号2 今月のニュース社 会千葉県歯科医師会が推進する「8029(ハチマル“肉”)」について紹介。これは、80歳になってもしっかり噛んで肉を食べ、誤嚥することなく飲み込み、アルブミン値を上げて元気な高齢者を増やしていこうという運動のこと。超高齢社会の現在、多職種連携においては口腔ケアや口腔機能管理の重要性が注目されており、「8029」によって高齢者の自立支援と社会参加を促して健康寿命を延伸していきたいとした。開会式の後には、里崎智也氏(野球解説者、千葉ロッテマリーンズスペシャルアドバイザー)らパネリストによる県民向けのパネルディスカッションが開催され、盛り上がりをみせた。 その他、12会場において多数のプログラムが催され、松本邦夫氏、天川由美子氏、鈴木健造氏、神津 聡氏(いずれも東京都開業)、菊地康司氏、片山明彦氏(ともに千葉県開業)による歯科医師ハンズオンのほか、外木守雄氏(日本大学歯学部教授)や天野敦雄氏(大阪大学教授)といった著名講師による明日の臨床に役立つ企画が多数組まれ、多くの参加者で賑わっていた。 2018年11月11日(日)、京成ホテルミラマーレ(千葉県)において、第18回千葉県歯科医学大会・第36回千葉県口腔保健大会(8020運動推進)・いい歯のイベント2018(千葉県・千葉県歯科医師会主催、砂川 稔会長)が「より良き歯科臨床の研鑽―スポーツと健康長寿、お口の健康を通じて―」をテーマに開催され、歯科関係者および一般市民も含め1,300名以上が参集し盛会となった。  まず開会式では、砂川会長(千葉県開業)による開会の挨拶が述べられ、開会挨拶を行う千葉県歯科医師会会長の砂川 稔氏。いい歯のイベントで「8029 (ハチマル肉)運動」をPR千葉県歯科医師会 今月のニュース社 会授賞式の様子。瀬古口精良常務理事は左から4人目。 ©公益社団法人日本歯科医師会 ヒロイン役の安田聖愛さんら出演者とともに、3 日の映画祭の開幕式・レッドカーペットを歩き、5 日の授賞式に出席した原案・製作総指揮を務めた瀬古口精良常務理事は「多くのすばらしい作品の中でのグランプリに正直驚いています。この受賞で歯科医療の重要性や歯科技工士、歯科衛生士の仕事の大切さが皆様に伝わることを願っています。製作した日本歯科医師会としても最高の結果になりました」と喜びのコメントを寄せた(なお、『クイントデンタルアドクロニクル2019』〔クインテッセンス出版、2019年3月10日発行予定〕では、今回の映画に関する瀬古口常務理事のインタビュー記事を掲載予定)。 「モナコ国際映画祭」は、モンテカルロ(モナコ)で2003年から開催されている非営利、無党派、インディペンデントの映画の祭典で、カンヌ、ベルリン、ヴェネツィア国際映画祭の世界三大映画祭につぐ有名な国際映画祭。 本映画は、2019年2 月15 日(金)より全国のイオンシネマで公開される。日歯映画『笑顔の向こうに』、第16 回モナコ国際映画祭でグランプリ受賞日本歯科医師会 日本歯科医師会(堀 憲郎会長)は、同会が製作した映画『笑顔の向こうに』が、第16 回モナコ国際映画祭(開催期間:2018年12 月3 日(月)~5 日(水)※現地時間)の最優秀作品賞(グランプリ)にあたる「エンジェルピースアワード」と、助演男優賞(丹たんこぼ古母鬼きばじ馬二さん)の2 部門を受賞し、ヨーロッパの地において、日本の歯科医療の現場における若者たちの姿を描いた作品が高い評価を受けたことを、2018年12月6日(木)付のプレスリリースで発表した。ノーベル・バイオケア・ジャパンの「顔」木村 亮ノーベル・バイオケア・ジャパン代表取締役社長ブレず、正しい製品情報を提供するという姿勢を貫く 2018年3月よりノーベルバイオケア社の日本法人の責任者を務める 木村 亮氏。本欄では、臨床家の先生方に自信をもって自社製品を薦めることができると強調する氏に、日本法人をさらに成長させるための取り組むべき課題についてうかがった。木村:歯科企業の経営に初めて携わらせていただき、半年が経過しました。私が複数の企業の中からこの会社を選んだきっかけは、高い製品価値と経営改善ポテンシャルを強く感じたからです。まず、ノーベルバイオケアはブローネマルクシステムをはじめ、長い歴史の中で多くの世界初の技術を生み出し、インプラント治療の普及と発展に貢献してきた企業です。インプラント治療においては初期固定の獲得だけでなく、10年以上の長期良好な予後を獲得できるような製品群を他社よりも多く有していることは大きなアドバンテージと言うことができます。 日本法人をさらに成長させるために、私が弊社社員はもとより臨床家の先生方にもお伝えしたいメッセージは、大きく2つあります。1つは、自社製品がどのように先生方や患者様にとって有益なのかという価値をお伝えしたいということ。もう1つは、何よりも患者様を優先するというブローネマルク博士の哲学や医療倫理を大切にするということです。当たり前のことかもしれませんが、私自身が就任直後の挨拶でこの2つを全社員に伝えました。 これらをやり遂げるためには、弊社が提供する教育プログラムの充実だけでなく、社員に対する再教育が不可欠だと考えています。前者は年100回以上のさまざまなコースを開催させていただいておりますが、伝えるべきメッセージをもう一度見直すべきだと考えています。また後者においてはインプラント製品知識の習得はもちろんですが、単にモノを提供するのではなく医療倫理に基づいて適正使用情報を提供し、さらに製品価値を先生方に伝えるノウハウを学ぶ必要があります。 最終的に弊社の製品を使用した結果と評価は、患者様がいかに治療の恩恵を享受できたかによりますが、私たちは医療倫理とエビデンスに基づいた正しい治療をサポートすべく、適正使用情報を発信し、先生方が患者様とともにその価値を共有いただけるよう、多くの課題に直面してもブレない姿勢を貫くべきと思っています。もちろん一朝一夕でうまくいかないことは十分理解していますが、正しいベクトルとたゆまぬ努力が成功につながると信じています。 2019年6月に開催予定のグローバルシンポジウムにおいては、インプラント治療そのものに対する考え方に革命をもたらすほどの新しいテクノロジーを発表する予定です。日本の先生方には今後弊社から発信される新製品情報にご期待いただければと思います。 最後に、われわれはあるべき倫理観とエビデンスに基づいて価値を提供できるインプラント関連企業として、臨床家の先生方とともに次なる成長を目指したいと思っています。きむら・りょう大学卒業後、製薬企業のMR職を経て、医療機器メーカーのマーケティングや経営改善業務などに従事。2008年から医療関連企業の事業責任者・役員として数社の経営改革に貢献。2018年3月より現職。

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