新聞クイント2019年4月(お試し版)
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2019年4月10日(水) 第280号3会場は終始賑やかな雰囲気となった。 今月のニュース学 会握手を交わす武見氏(写真左)と市川氏。食環境」推進事業に取り組んでいる。本会見に同席した武見氏は、咀嚼機能維持向上を目指す歯科の学術団体として日本歯科補綴学会が初めて参加することになったことに対し、今後の展開に期待を寄せた。本コンソーシアムの参加団体は、日本補綴歯科学会を含めて11学協会となる。 その後、馬場一美氏(学術担当理事)より、「第1回JPS student clinical skills competition(学生技能コンペティション)」をきたる6月16日に開催することが報告された。本コンペティションは、卓越した臨床技能を有する歯学部学生を養成することを目的とするもの。一次審査(全国の歯学部・歯科大学26校の各代表からの選抜)、二次審査(選抜者によるコンペ)を経て、同学会が作成したコンポジットレジンブロックによるCAD/CAM冠支台歯形成のガイドラインに基づき、下顎第二小臼歯の臨床技能を競う。当日は6名の優秀者による競技が行われる。 その他、大川周治副理事長より「修練医・認定医制度」を設置(学会員外でも取得可能)することが報告された。歯科学会初、「健康な食事・食環境」コンソーシアムに参加(公社)日本補綴歯科学会 3月8日(金)、日本補綴歯科学会事務局(東京都)において、(公社)日本補綴歯科学会(市川哲雄理事長)による記者会見が開催された。 市川哲雄理事長による挨拶のあと、まず、歯科学会として初めて「健康な食事・食環境」コンソーシアムに参加することが窪木拓男氏(研究企画推進担当理事)より報告された。本コンソーシアムは、(特非)日本栄養改善学会(武見ゆかり理事長)が中心となり、平成29年度より生活習慣病予防のための社会環境整備として「健康な食事・ 今月のニュース同窓会 2月28日(木)、ホテルグランドパレス(東京都)において、東京医科歯科大学歯科東京同窓会(長井博昭会長)による平成30年度叙勲・表彰を祝う会(東京医科歯科大学歯科同窓会共催)が開催された。 本年度は、旭日双光章を受章した兵頭英昭氏(東京都開業)、浅野正樹氏(東京医科歯科大学歯科同窓会会長)、厚生労働大臣表彰の中村全宏氏(東京都東部療育センター歯科部長)、東京都功労者表彰の湯浅庸子氏(東京都開業)、勝俣文良氏(葛飾区歯科医師会会長)の5氏が叙勲ならびに表彰の栄に浴されたことを祝うべく、同窓会員のほか、5氏とゆかりの深い歯科関係者が多数参集し、盛会となった。 長井会長は挨拶の中で5氏の人柄がわかるエピソードを披露し、長年にわたり歯科界の発展に貢献してきたそれぞれの功績を称えた。また、水口俊介氏(東京医科歯科大学歯学部附属病院副病院長)、山崎一男氏(東京都歯科医師会会長)、中村昌人氏(東京医科歯科大学歯科同窓会副会長)などによる祝辞の後、和やかな祝宴が催された。 東京都功労者表彰を受けた湯浅氏は謝辞の中で、親類縁者に歯科医療関係者がいないなかで開業し、30年以上にわたる学校歯科医と地域歯科医療に携わることができたことにふれ、同窓会と地域の歯科医師会の仲間に感謝の意を示した。 謝辞ではいずれの先生方からも良き先輩、同僚、後輩に恵まれたという声が聞かれた。多くの会員が地域歯科医療にかかわっていることからも同窓会という組織の存在の大きさをあらためて考える機会になったと思われる。5名の会員が叙勲・表彰の栄に浴する東京医科歯科大学歯科東京同窓会 叙勲・表彰を祝う会PACIFICO YokohamaNORTHopening in2020World Young DentalInnovators’ Meeting 2020Save the date!2020年、世界に羽ばたく若手臨床家たちが集結。今、注目の海外演者も多数招聘予定。期日:2020年10月17日(土)、18日(日)会場:パシフィコ横浜ノース(2020年春開業)https://www.quint-j.co.jp/ 今月のニュース社 会講演を行う中久木康一氏。がら、災害が起こった場合の地域における歯科の役割や歯科医院における災害対策について概説。その中で被害を最小限に留めるための自院のリスク把握や災害リスクを減らすための対策について、多数の資料を供覧。また、減災対策の定期的な見直しや訓練の必要性についても言及し、健康被害を拡大させないために普段から備えることの大切さも訴えた。 後半には、災害時の歯科保健医療を提供する全国共通の体系づくりや研修体制の取り組みも紹介された。平時からの地域連携や情報共有の重要性を強調し、災害歯科保健研究の第一人者でありながら、現在もなお被災地域の支援にかかわり続ける氏の姿勢に共感する参加者らは熱心に耳を傾けていた。 災害発生時に迅速かつ的確な判断や対応をするためには、日頃から災害に対して高い意識をもつことが重要となる。その意識が少しずつでも高まり、それぞれの歯科医院が災害時に平時と同等の歯科医院機能が提供できるような知識や技術を習得する機会が増えていくことが望まれる。第1回地域医療研究会、「歯科診療所で備えるべき災害対策」をテーマに東京歯科保険医協会 2月20日(水)、なかのZEROホール(東京都)において、東京歯科保険医協会(坪田有史会長)による第1回地域医療研究会が「歯科診療所で備えるべき災害対策」のテーマで開催された。 開会後、講師を務めた中久木康一氏(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科顎顔面外科学分野助教)による講演「歯科診療所で備えるべき災害対策」が行われた。氏は、新潟県中越地震、新潟県中越沖地震、東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨における災害支援の経験や活動について時系列でふれな

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