新聞クイント2019年8月(お試し版)
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2019年8月10日(土) 第284号1〈発行所〉〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目2番6号 クイントハウスビル                    TEL : 03-5842-2270(大代表)新聞クイント編集部 TEL : 03-5842-2280 FAX : 03-5800-7597 Email : news-q@quint-j.co.jp〈購読料〉1部200円(税別) ※新聞クイントの速配のご希望を承ります。 年間購読料 : 2,400円(税別 ・ 送料別)20198毎月1回10日発行第284号令和元年8月10日クインテッセンス出版の書籍・雑誌は、歯学書専用通販サイト『歯学書.COM』にてご購入いただけます。https://www.quint-j.co.jp/世界の歯科補綴学分野の発展に貢献したい金澤 学東京医科歯科大学大学院助教2連 載歯科人の安らぎ噛みしめグルメ浪越建男51分間コラム須貝昭弘Dr. 岩田真紀代のキャリアパスにつなげよう!海外留学体験記岩田真紀代インフォメーションWorld Young Dental Innovators' Meeting 2020情報広 告デンツプライシロナ株式会社日本するには、健康効果は比較可能な指標に統一されていることが望ましい。 先般の第97回国際歯科学会(IADR)における歯科保健医療制度の性能に関するシンポジウムではpay for service、capitation、fixed salary 歯科疾患は有病率が非常に高く、総歯科医療費は世界の保健医療支出の5%に達するとのListlらの研究もあり、限られた医療資源を効率的に配分することが求められている。 医療の「効率性」とは、どのように測られるのだ歯科保健医療の「効率性」とはろうか。一般に少ない費用で大きな健康効果が得られるような保健医療制度は効率的であるといえる。Righoltらのレビューによると、これまで215もの指標が歯科保健医療の質を測るために使用されている。効率性を議論などの支払い方式や、patient centered、access of careなど保健医療制度を評価する際に含まれるべき概念が紹介・整理された。また効率性を評価する際には、健康格差に与える影響も同時に考慮していく必要があるとの議論もなされ、さらにOECD各国の比較研究の発表では、日本が歯科医療支出に比して歯科医療利用者が多いことに注目が集まった。 もちろん効率性だけが保険医療のすべてではなく、全体の効率を高めるために健康格差が拡大するようなことはあってはならない。一方で、Dielemanらは高齢化や医療技術の進歩にともない医療費は世界的に増加していると発表している。公平性・効率性の両方の視点から、歯科保健医療制度を再評価していく時期にあるのかもしれない。(松山祐輔・東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科国際健康推進医学分野助教)社 会 今月のニュース社 会有識者による「2040年を見据えた歯科ビジョン第1回検討会」を開催日本歯科医師会 6月19日(水)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による「2040年を見据えた歯科ビジョン第1回検討会」が開催された。 会場では、超高齢社会の新しい歯科医療のあるべき姿について検討し、『令和における歯科医療の姿~2040 年を見据えた歯科ビジョン~』の策定に向けて、有識者委員らが参集。開会後、堀会長による基調講演が行われるなか、歯科への国民の関心と期待の高まりに応えるべく具体的なアクションを起こすための議論の場となることに期待を寄せた。そのほか、自己紹介ならびに有識者によるオープニング発言が行われた。 なお、本検討会は全3回の開催を経て、歯科ビジョン策定が取りまとめられる予定。第2回の開催はきたる8月21日(水)とのこと。以下に有識者委員を示す(50音順、敬称略)。【有識者】浅井愼平(写真家)、荒井保明(国立研究開発法人国立がん研究センター理事長特任補佐)、大塚清一郎(元駐スウェーデン特命全権大使)、岡野知道(ライオン株式会社執行役員生産技術研究本部長)、唐澤 剛(元厚生労働省保険局長)、小松 浩(株式会社毎日新聞社主筆)、迫 和子(公益社団法人日本栄養士会専務理事)、春風亭一之輔(落語家)、庄子育子(株式会社日経BP、日経BP総合研究所主任研究員兼Beyond Healthエディター)、白川修二(健康保険組合連合会顧問)、杉岡範明(公益社団法人日本歯科技工士会会長)、鈴木邦彦(医療法人博仁会理事長、公益社団法人日本医師会前常任理事)、住友雅人(日本歯科医学会会長)、武井典子(公益社団法人日本歯科衛生士会会長)、武田俊彦(前厚生労働省医政局長)、丹沢秀樹(千葉大学大学院医学研究院口腔科学教授)、鳥山佳則(東京歯科大学歯科医療管理学教授)、中尾潔貴(株式会社ジーシー代表取締役社長)、西澤敬二(損害保険ジャパン日本興亜株式会社代表取締役社長執行役員)、長谷川穂積(元ボクシング世界3階級王者)、三浦雄一郎(プロスキーヤー、クラーク記念国際高等学校校長)、吉岡貴司(サンスター株式会社代表取締役)年度内に2040年を見据えた歯科ビジョンの策定を目指す。6 ~ 9 名刺広告歯科界より夏のご挨拶暑中お見舞い PRシリーズ アスリートを支えるチーム医療第3回: トップアスリートの指導法と    歯科の健康支援朴 柱奉(バドミントン日本代表監督)武田友孝(東京歯科大学教授) 提供:株式会社モリタ

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