新聞クイント2019年8月(お試し版)
3/3

2019年8月10日(土) 第284号3左より締結式に臨む鈴木氏、内野氏、芦谷氏。池山和幸氏の講演の様子。 今月のニュース企 業 今月のニュース社 会 6月28日(金)、海老名市役所(神奈川県)において、海老名市歯科医師会、海老名市、株式会社ロッテによる「歯と口の健康づくりの推進に関する協定」締結式が開催され、鈴木仙一氏(海老名市歯科医師会長)、内野 優氏(海老名市長)、芦谷浩明氏(株式会社ロッテ執行役員ロッテノベーション本部中央研究所長)が参加した。 本協定は、3者の相互連携・協力により、歯と口の健康づくりの推進を図り、市民らの健康の増進および健康寿命の延伸や地域社会の発展を目指すもの。①歯と口を通じた海老名市の健康推進事業、②歯と口を通じた市民の心と体の健康づくり、③歯と口を通じた市民の体の衰え(オーラルフレイル)を予防するための正しい知識の普及、④ガムを噛むことによる心と体の健康づくりの研究の推進──などについて連携して取り組むとしている。 協定締結式で鈴木氏は「海老名市、ロッテ社とこのような協定を締結できたことはとても光栄なこと。今回、ロッテ社とタッグを組ませていただき、ガムによって、オーラルフレイルの検査やオーラルフレイルにならないように訓練することが期待でき、一緒になって地域社会に貢献していきたい」と協定への期待の言葉を述べた。 本締結式では、1分間ガムを噛み、ガムの色の変化で咀嚼力を確認できる咀嚼チェックガム(ロッテ社製)の試供も行われた。ロッテ社の芦谷氏は、「噛むことでいかに市民の皆様が健康になっていくということを考えながら、このような協定を全国に広げたい」と抱負を語った。なお、同社が自治体と協定を結ぶのは今回が初となる。歯と口を通じた健康推進で連携・協力海老名市歯科医師会、海老名市、ロッテ社 今月のニュース学 会2日目の公開フォーラムⅡの様子。「ラグビーワールドカップ2019を応援しよう! スポーツ歯学におけるサポート」では、各演者からスポーツと口腔機能の関係性や重要性が示され、歯科がどのようにスポーツに介入できるかを学べる機会となった。 2日目の公開フォーラムⅡでは、超高齢社会を鑑みて終日にわたり、老年医学および老年歯科医療がテーマとして取り上げられた。医師、言語聴覚士、歯科医師、介護福祉士らによる講演が種々行われ、歯科医療従事者が真剣に「食べる」を支える学びの場が提供され、今後の歯科界の課題と指針が浮き彫りになった。 また、その進化が急速に進む現状をうけ、デジタルデンティストリーに関するセッションがいくつか組まれていた。そのほか、大会テーマにも掲げられた「真・顎咬合学 最新歯科医療最前線―夢ある歯科界の再構築」に基づき、昨今歯科で話題の器材や治療法に焦点を当てたプログラムが多数行われ、ホール会場とテーブルクリニックともに大盛況の2日間となり、本大会は成功裏に終幕した。第37回学術大会・総会が成功裏に終幕(特非)日本顎咬合学会 6月22日(土)、23日(日)の両日、東京国際フォーラム(東京都)において、第37回日本顎咬合学会学術大会・総会(上田秀朗大会長、理事長)が「真・顎咬合学 最新歯科医療最前線―夢ある歯科界の再構築」をメインテーマに開催され、約4,500名が参集した。 1日目午前の特別講演では、Bach Le氏(南カリフォルニア大学歯学部顎顔面口腔外科臨床准教授)が招聘され、「水平的垂直的顎堤造成術―幻想と真実」と題し講演が行われた。また、午後から開催された公開フォーラムⅠ 午後には、「歯科衛生士にとって補綴治療をより身近に」(西村好美氏、㈲デンタルクリエーションアート)、「賢い働き方と『ひとり時間』活用法~オンもオフも輝く!~」(牛窪 恵氏、㈲インフィニティ代表取締役)、「『化粧療法』知っていますか?~化粧療法からはじめる口腔ケア~」(池山和幸氏、資生堂ジャパン㈱)、「DHが担う『口腔ケアと口腔機能改善の役割』~患者さんに寄り添う口腔ケア・口腔リハビリ~」(黒岩恭子氏、神奈川県開業/衛藤恵美氏、歯科衛生士、大分リハビリテーション病院)がそれぞれ行われた。 その中で池山氏は、医療現場に化粧というとメイクアップのイメージで抵抗があるかもしれないが、じつは化粧は洗顔や口腔ケアを含む「整容」の一部であると説明。そのため「化粧療法」は多職種連携の共通言語となり、超高齢社会の日本において高齢者の自立支援を促し、美容で健康になることが可能であるとした。なお、池山氏による化粧療法の詳細をまとめた書籍が、きたる9月にクインテッセンス出版より刊行予定である。 全国各地から約300名の歯科衛生士が参集モリタDHフォーラム 7月7日(日)、ホテルグランヴィア京都(京都府)において、第12回モリタデンタルハイジニストフォーラム2019 in Kyoto(株式会社モリタ主催)が開催され、全国各地から約300名の歯科衛生士が参集した。 まず森田晴夫氏(株式会社モリタ代表取締役社長)による主催者挨拶が行われ、その後、「歯周治療の極意~ペリオの病態をきちんと把握していますか~」と題して、長谷川嘉昭氏(東京都開業)、川崎律子氏(歯科衛生士、長谷川歯科医院)が登壇した。「Primescan」を披露するSchwarze氏と北本氏。 今月のニュース企 業トピクセルセンサー」によって、1秒間に100万を超える3Dデータポイントをキャプチャし、よりリアルかつ鮮明な、3Dデータの作成を実現。加えて、より深い被写界深度(最大20 mm)をスキャンすることができ、歯肉辺縁など特に深部に及ぶ症例に有用となり、これまで従来の印象採得法でしか治療できなかった症例にも、デジタルで対応することが可能となる。 開会の挨拶の中で、北本優子氏は「まさにPrimescan changes the world! 皆さまと一緒にGame changeする、次の歯科医療を切り拓くのが、このPrimescanであると自負している」と強調した。 その後の会場では、同製品責任者のChristian Schwarze氏(Dentsply Sirona Global Product Manager CAD/CAM)による製品紹介などが行われた。 7月14日(日)、赤坂インターシティコンファレンス(東京都)において、デンツプライシロナ株式会社(東京都、北本優子代表取締役社長)による新製品発表会が開催された。 きたる7月22日より発売開始となる口腔内スキャナー「Primescan(プライムスキャン)」は、超高速コントラスト解析技術「HFCA(High Frequency Contrast Analyses)」(特許出願済)を搭載。1秒あたり1億以上の有効な高品質コントラスト評価を行う。また、高解像度センサー「スマー新製品「Primescan」、7月22日より発売開始デンツプライシロナ株式会社

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る