新聞クイント2019年9月(お試し版)
3/3

2019年9月10日(火) 第285号3開会挨拶を行う深井穫博氏。第10回記念大会で講師を務めた演者ら。 今月のニュース企 業 今月のニュース社 会 8月4日(日)、ステーションカンファレンス東京(東京都)において、深井保健科学研究所第18回コロキウム(深井穫博所長)が「New Public Healthと歯科口腔保健」をテーマに開催され、大学・行政関係者が参集した。 午前には、神原正樹氏(神原グローバルヘルス研究所所長)による特別講演「口腔保健の客観的評価と医療の新展開」が行われ、人生100年時代では“健康”を客観的に評価することが重要とし、氏の取り組みを紹介した。シンポジウム1「公衆衛生と多分野連携─口腔と栄養」では、安藤雄一氏(国立保健医療科学院)、中西明美氏(女子栄養大学准教授)の座長のもと、花田信弘氏(鶴見大学教授)、深井氏、中西氏がそれぞれ講演した。 午後には、恒石美登里氏(日本歯科総合研究機構)、上野尚雄氏(国立がん研究センター)を座長に、シンポジウム2「パーソナルヘルスレコードとビッグデータ」、島本大也氏(京都大学)、岡本悦司氏(福知山公立大学教授)、安藤氏が講演した。宮﨑秀夫氏(明倫短期大学副学長)、深井氏が座長のシンポジウム3 「公衆衛生と医療」のPart 1では深井氏、松山祐輔氏(東京医科歯科大学)、嶋崎義浩氏(愛知学院大学教授)が、Part 2では竹内研時氏(名古屋大学准教授)、野村義明氏(鶴見大学准教授)、宮崎氏が講演。その後、若栗真太郎氏(滋賀県健康寿命推進課)が「健康寿命日本一の滋賀県の経験から学ぶ公衆衛生と医療」と題して発表した。なお、近日中に本研究所のウェブサイトにて提言2019が掲載予定である。第18回コロキウム、「New Public Healthと歯科口腔保健」をテーマに深井保健科学研究所 今月のニュース社 会演者および運営スタッフの集合写真。してすべての演題で歯科医師と歯科技工士のコラボレーションによるジョイントセッションが企画された。以下に演者を示す。 二宮佑介氏(東京都開業)/小林恭之氏(歯科技工士、Felicita Dental Lab)、吉木雄一朗氏(愛知県開業)/鬼頭寛之氏(歯科技工士、CURA ESTHETIC DENTAL CENTER)、大谷一紀氏(東京都開業)/湯浅直人氏(歯科技工士、大谷歯科クリニック)、構義徳氏(東京都開業)/高橋 健氏(歯科技工士、Smile Exchange)、Jon Y. Yoshimura氏、(米国開業)/林直樹氏(歯科技工士、Ultimate Styles Dental Laboratory) 歯科医師と歯科技工士のコラボレーションを軸にして開催された本会。すべての演者が非常にレベルの高い治療を行っており、聴講した歯科医師や歯科技工士にとっては明日の臨床のモチベーションアップにつながる刺激的な会となったのではないかと思われる。次回はどのような企画で講演を行われるのか、今後のHMPSの動向に注目が集まる。歯科医師と歯科技工士のコラボレーション企画に約500名が参集7th HMPS Nagoya 7月14日(日)、名古屋市公会堂(愛知県)において、7th HMPS (Hawaii Mid Pacific Session主催、以下、HMPS)Nagoyaが開催され、歯科医師と歯科技工士あわせて約500名が参集し盛会となった。 HMPSは平成19年に発足し、過去4回にわたり米国(ハワイ州、カリフォルニア州)、また3回にわたり日本国内(東京、大阪、福岡)において学術講演会を開催してきた。これまでの学術講演会は歯科技工士向けに開催されてきたが、今大会では初の試みとが報告されるとともに良質な睡眠のための歯科医療への期待について示唆に富んだ内容が披露された。 引き続き、外木守雄氏(日本大学歯学部口腔外科学講座主任教授)による講演「閉塞性睡眠時無呼吸症に対する歯科の役割」では、イビキの身体への影響や歯科の重要性が解説され、鈴木浩司氏(日本大学松戸歯学部口腔健康科学講座准教授)による講演「スポーツ選手に対する歯科医療の貢献について」では、スポーツ選手の睡眠や歯科医療とパフォーマンスの関係性について実例などが紹介された。稲吉孝介氏(愛知県開業)は、「小児の発育と医科歯科連携の可能性を探る」と題し、自院での臨床例を豊富に交えて講演がなされた。 また、髙津克幸氏(株式会社にんべん代表取締役社長)によるスペシャルランチョンセミナーでは、食からみる味覚の重要性が強調され、日本橋だし場にんべん「糖質控えめ ヨシダし炊き込み膳弁当」のダシをふんだんに使ったスペシャル弁当に、参加者らは舌鼓を打っていた。第10回DNA特別講演会、最新知見が披露される株式会社ヨシダ 8月4日(日)、株式会社ヨシダ(東京都)において、第10回DNA特別講演会(株式会社ヨシダ主催、山中一剛代表取締役社長)が「身体と口腔機能―歯科医療が抱える身体への影響―」のテーマで開催され、歯科医師・歯科衛生士をはじめ120名が参加した。 記念すべき第10回となった本大会は、講師に西野精治氏(スタンフォード大学医学部精神科教授、睡眠・生体リズム研究所所長)を招聘し、「スタンフォードにおける睡眠医学」と題するテーマで、子ども睡眠についての研究記念式典で挨拶する東 憲太郎会長。 今月のニュース社 会療と介護の業界の橋渡しができる」と強調し、医療介護連携のさらなる進展に期待を寄せた。 引き続き、来賓として根本 匠氏(厚生労働大臣、代読:大島一博老健局長)、横倉義武氏(日本医師会会長、代読:江澤和彦常任理事)、清家 篤氏(全国社会福祉協議会会長)が祝辞を述べた。その後、田中 滋氏(埼玉県立大学理事長、慶応義塾大学名誉教授)による「地域包括ケアシステムの深化と老人保健施設の役割―何を守り、何を変えなくてはならないか―」と題するテーマの講演が行われた。 記念式典終了後に開催された祝賀会では、関係者のほか多数の国会議員も駆けつけ、盛会となっていた。 地域包括ケアシステムの拠点として老健施設の果たす役割は今後ますます大きくなる。全老健の発展に注目したい。 8月1日(木)、品川プリンスホテルアネックスタワー(東京都)において、(公社)全国老人保健施設協会(以下、全老健、東 憲太郎会長)による創立30周年記念式典が開催され、多数の業界関係者が参集した。 開会後、主催者を代表して東会長は「これからは、よりいっそう介護業界で一致団結していくことが求められる。団結することで医療業界ともしっかり連携を取ることができる」と述べるとともに、「医療と介護をバランスよく具備している老健施設こそが、医創立30周年記念式典ならびに祝賀会が成功裏に終幕(公社)全国老人保健施設協会

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る