新聞クイント2019年11月(お試し版)
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2019年11月10日(日) 第287号2ばんの・こうたろう2010年10月、カボデンタルシステムズジャパン(現・カボデンタルシステムズ)株式会社代表取締役社長に就任。2019年11月、ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社代表取締役社長に就任(兼任)。今月のニュース政 治科会(医療保険部会)に分かれ、各都県歯の取り組みに対する情報共有と意見交換が行われた。 引き続き行われた全体協議会では、当番県を代表して松井克之氏(神奈川県歯科医師会会長)が挨拶を行い、来賓では黒岩祐治氏(神奈川県知事)によるビデオメッセージのほか、小此木八郎氏(衆議院議員)、堀 憲郎氏(日本歯科医師会会長)、高橋英登氏(日本歯科医師連盟会長)による挨拶が行われた。その後、前年度協議会処理報告、第24回日本歯科医学会学術大会の併催報告などが行われ、各分科会で協議された要望書を取りまとめ、後日、日本歯科医師会に対して提出される。 なお、第1分科会(会長部会)では今回の台風15号で甚大な被害を受けた千葉県の復興と歯科医療体制の復旧を目指すべく関東地区歯科医師会(千葉県歯除く)としてお見舞金を贈ることが提案・承認された。それを受け、全体協議会では砂川 稔氏(千葉県歯科医師会会長)が代表して現場の被害状況などを報告し、今回の支援に対して感謝の意が述べられた。 9月19日(木)、横浜ベイホテル東急(神奈川県)において、令和元年度関東地区歯科医師会役員連絡協議会(神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、山梨、東京:1都7県の歯科医師会役員約150名)が「人生100歳時代を見据えて、歯科医師会に求められること」をメインテーマに開催された。本年度は午後からの開催や特別講演の廃止などが採用され、各分科会の情報交換に多くの時間が割かれた。 会場では、第1分科会(会長部会)、第2分科会(地域保健部会)、第3分人生100歳時代における各都県歯の取り組みを議論令和元年度関東地区歯科医師会役員連絡協議会当番県を代表して挨拶する松井克之氏。患者中心の歯科医療体制の実現を目指す坂野弘太郎カボデンタルシステムズ株式会社代表取締役社長音波式電動歯ブラシ歯科専用ハイドロソニック プロ◎販売元:東京都台東区上野7-6-9 http://www.yoshida-dental.co.jp ◎輸入元:株式会社クラデンジャパン(スイス クラデン社 日本法人) スイス生まれのイノベーションが日本に上陸辿りついた歯ブラシの理想形SO PROFESSIONAL, SO SIMPLE今月のニュース学 会福岡宣言を発表する大会長の城戸寛史氏。り患者に安全で安心なインプラント治療を提供することを目指す「福岡宣言」が発表された。 開会式後の専門医教育講座Ⅰ:医学系研究に関する倫理セミナーでは戸田 伊紀氏(大阪歯科大学)が登壇し、2018年4月より施行された臨床研究法の概要について詳説した。ついで専門医教育講座Ⅱでは、細川隆司氏(九州歯科大学)が「インプラント治療における多(他)職種との連携」と題して介護や在宅医療などの他職種との連携で必要となる知識について整理した。 21日から22日にかけては特別講演をはじめ、シンポジウム、一般口演、ポスター発表、歯科衛生士セッション、歯科技工士セッションなど多岐にわたるプログラムが組まれた。 なかでも、新しい骨補填材の臨床応用に関する髙橋 哲氏(東北大学)や宮本洋二氏(徳島大学)の講演は多くの注目を集めていた。また、口腔内スキャナーやジルコニアの活用など、新たな材料・機器と臨床についての講演も多数行われ、「福岡宣言」にふさわしい学術大会となった。国民の健康に貢献する「福岡宣言」を発出(公社)日本口腔インプラント学会 9月20日(金)から22日(日)の3日間、福岡国際会議場および福岡サンパレスホテル&ホール(ともに福岡県)において、第49回公益社団法人日本口腔インプラント学会学術大会 (日本口腔インプラント学会 第37回九州支部学術大会併催/城戸寛史大会長、宮﨑 隆理事長)が「インプラント治療が拓く未来―スキルとテクノロジーの融合―」をテーマに掲げ開催された。 開会式では城戸大会長(福岡歯科大学)により、最新テクノロジーを積極的に活用し、知識と技術との融合によ製品と情報・サービスが両輪となるビジネスを目指す Danaher(ダナハー) Corporationから歯科部門が分離独立(スピンオフ)し、同社の歯科部門はこのたびEnvista(エンビスタ) Holdings Corporationとして歯科事業専業の新たな米国上場会社がスタートする。同社の日本法人の代表を務める坂野 弘太郎氏(カボデンタルシステムズ株式会社代表取締役社長)は今回の会社分割をどのように捉えているのだろうか。本欄では独立法人として事業を継続していくとされるなかで、今後の経営についてお話しをうかがった。坂野:今回の新会社であるEnvista Holdings Corporationは、KaVo(カボ)、Kerr(カー)、Ormco(オームコ)、Nobel Bioare(ノーベルバイオケア)など、Danaherグループのデンタル事業すべてを継承し、世界最大級のデンタル会社となります。それらグローバルトップブランドであるKaVo、Kerr、Ormco、Nobel Bioareの使命は、「高品質で革新的な歯科製品を、日本のお客さまに安心かつ快適にご利用いただき、患者さまへのより良い診療に貢献する」ことです。 現職のカボデンタルシステムズ株式会社代表取締役社長だけでなく、このたび11月1日付けでノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社代表取締役社長にも就任し、当面の間、兼任します。両社にとってもっとも大切なのは「お客さま」です。歯科医療従事者の皆さまの声をしっかりとうかがい、製品だけでなく、研修や教育、保守や修理など付加価値ある情報・サービスを両輪としてご提供することが、両社にとってもっとも重要で鍵となる活動であると理解しています。 新会社Envista Holdings Corporationの特徴は、120年以上にわたり世界の歯科分野をリードしてきたイノベーションの経験と知見、豊富な製品ラインです。これからは歯科専業会社として、歯科に注力した新たな研究開発に対する資本投資が可能となります。日本でもより多くのお客さまに、両社の製品と情報・サービスを体験し評価していただくためにステップアップする時期を迎えており、そのための体制整備を進めてまいります。 ご存じのように近年では世界的に オープンシステム化が進んでいます。 Envista Holdings Corporationと しても幅広い製品とシステムを有する トータルソリューション企業を目指し ていく所存です。自社だけのクローズ ドシステムに固執するのではなく、 他社とも幅広く連携し、歯科医師の先生方をはじめとする歯科医療従事者の皆さまがストレスなく診療に集中できるような環境整備や体制構築のサポートこそメーカーの役割であり、グローバルトップ企業である弊社の強みであると思います。 患者さまにベストの歯科診療を受けていただくため、皆さまに弊社の製品・サービスにご満足いただき「さすが!」とご評価いただくことが、医療業界において仕事をしている私たち全員のやりがいであり、誇りです。これからも日本の歯科診療に貢献できるよう全社員が一丸となって取り組んでまいりたいと思います。

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