新聞クイント2019年12月(お試し版)
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2019年12月10日(火) 第288号3 今月のニュース同窓会 今月のニュース社 会 11月7日(木)、グランドハイアット東京(東京都)において、ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2019授賞式(公益社団法人日本歯科医師会主催、以下、日歯、堀 憲郎会長、株式会社ロッテ協賛)が開催された。本賞は、8020運動の一環として、毎年11月8日の“いい歯の日”の前後に、もっとも笑顔が素敵な各界の文化人・著名人を対象に、「いい歯は毎日を元気にプロジェクト」実行委員会が選出し表彰するもの。26回目となる今回は、中村アンさん(女優)、竹内涼真さん(俳優)が表彰された。 主催者を代表し、堀 憲郎会長は「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤーは、8020運動の普及を目的に始まり、自分の歯が20本以上あると医療費が削減できることがわかっている。これからも笑顔あふれる真の健康長寿社会を推し進めていきたい」と述べた。 その後、「いい歯は毎日を元気にプロジェクト」実行委員会委員長である小山茂幸氏(日歯常務理事)より概要説明が行われた。氏はさまざまな資料を供覧し、オーラルフレイル予防や口腔健康管理の重要性を説明した。 その後のトークセッションでは、司会者からの「いい歯やいい笑顔を保つために心がけていることは?」との質問に対して、中村さんは「ていねいにゆっくりと歯を磨くことを意識しています」と健康的な笑顔で答えた。最後に竹内さんは「自分の歯に自信をもつこと。あとは唾液が多いためか一度も虫歯になったことがありません」とはじける笑顔でメッセージを送った。 なお、昨年は、浜辺美波さん(女優)、桐谷健太さん(俳優)が受賞している。 中村アンさん、竹内涼真さんが受賞ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2019ペコネン氏(写真後列左から3人目)とPlanmeca Japan社関係者ら。 今月のニュース企 業どに対するヒアリングが行われた。 会場では、ペコネン氏、シニッカ・サロ氏(フィンランド社会保健省管理支援局社会福祉・ヘルスケア改革部長)、ペッカ・オルパナ氏(駐日フィンランド大使)らが、Planmeca Japan社の担当者より同社の会社案内や併設されているショールームにて製品紹介を受けた。 なお、ペコネン氏は10月16日から19日にかけ、「2nd Well Aging Society Summit Asia-Japan」(経済産業省、Healthcare Innovation Hub主催)での基調講演と、経済産業大臣や厚生労働大臣などとの会談のため訪日。また、女性や定年を迎えた人材の活用の状況について視察し、フィンランドの保健関連企業の代表者と面会した。 10月18日(金)、フィンランドの社会保健大臣や駐日大使をはじめとする関係者が、Planmeca Japan 株式会社(東京都、山本英樹代表取締役)を表敬訪問した。 今回は、フィンランド企業のPlanmeca社(本社・ヘルシンキ)が本年6月に東京オフィスを開設したことにともない、アイノ=カイサ・ペコネン氏(フィンランド社会保健大臣)の来日に合わせて関係者らがPlanmeca Japan社を訪れ、日本における歯科医療の現状や今後の計画なフィンランド社会保健大臣、駐日大使らが表敬訪問Planmeca Japan 株式会社当番校を代表して挨拶する渋谷昌史氏。参議院議員)による講演1「社会保障の将来見通しの中での歯科の役割」が行われた。島村氏は、歯科を取り巻く現状や今後の課題について概説。そのなかで、歯科医療政策を現場で具現化するために、厚労省内に歯科関係者を増やすことやエビデンスのさらなる充実を強調。また国民皆保険制度の特性にもふれながら歯科における予防の方向性についても言及した。 つぎに、田口円裕氏(厚生労働省医政局歯科保健課長)による講演2「今後の歯科保健医療の方向性」が行われた。田口氏は、歯科医療サービスの提供体制の変化にともなう歯科における予防・重症化予防の取り組みについて多数の資料を供覧。そして、歯科における診療報酬上の現状と課題を挙げるとともに、質の高い歯科医療を提供するための制度の見直し案について私見も披露した。 その後、懇親会では山田 宏氏(参議院議員)も駆けつけ、歯科への期待が寄せられた。なお、来年は岩手県(当番校:岩手医科大学歯学部同窓会、城茂治会長)で開催される予定。講師に島村 大氏と田口円裕氏を招聘第66回全国歯科大学同窓・校友会懇話会 11月9日(土)、ホテルニュー長崎(長崎県)において、第66回全国歯科大学同窓・校友会懇話会(当番校:長崎大学歯学部同窓会、渋谷昌史会長)が「『平成』から『令和』へ―歯科医療・保健のこれまで、これから―」をテーマに開催され、全国各地の歯科大学同窓・校友会の担当役員が参集した。 当番校を代表し、渋谷昌史氏(長崎大学歯学部同窓会会長)による挨拶後、柳川忠廣氏(日本歯科医師会副会長)らによる来賓挨拶が行われた。 引き続き、島村 大氏(歯科医師、受賞した中村アンさん、竹内涼真さん。 今月のニュース学 会「寿命100年時代を見据えた歯周病治療」をテーマに第62回秋季日本歯周病学会学術大会 10月25日(金)、26日(土)の両日、西日本総合展示場新館、北九州国際会議場(ともに福岡県)において、第62回秋季日本歯周病学会学術大会(中島啓介大会長、村上伸也理事長)が「寿命100年時代を見据えた歯周病治療」をテーマに掲げ開催された。 1日目は、シンポジウム1として吉成伸夫氏(松本歯科大学)の座長のもと、「高齢者・有病者に対する歯科治療の役割」をテーマに、大渡凡人氏、藤井 航氏(ともに九州歯科大学)、松尾浩一郎氏(藤田医科大学)が登壇し、循環器疾患をもつ高齢者に対してのリスクマネジメント、摂食嚥下障害に対するアプローチ、周術期における歯科治療・歯周病治療の役割についてそれぞれ解説した。 特別講演2では、古市保志氏(北海道医療大学)の座長のもと、Cristiano Tomasi氏(スウェーデン・イエテボリ大)が招聘され、「Preserving teeth: is it still an option?」と題して講演した。そのなかでTomasi氏は、歯周病罹患歯を保存するか否かは、患者の背景やさまざまなリスクファクターを考慮したうえで行うことが重要と述べ、歯の保存について自身の経験や研究を紹介した。 2日目に行われたシンポジウム3では、坂上竜資氏(福岡歯科大学)の座長のもと、「高齢患者に対する再生療法の現在とこれから」をテーマに、船越栄次氏(福岡県開業)、清水宏康氏(東京都開業)、築山鉄平氏(福岡県開業)が登壇し、それぞれの立場から今後の歯科医療のあり方が示された。 会場には両日合わせて2,700名を超える参加者が集い盛況であった。開会挨拶を行う大会長の中島啓介氏。多職種連携に必要な共通言語を学びたい歯科医師や歯科衛生士に最適な1冊!日本歯科医学会がまとめた「医科歯科連携に必要なキーワード・リスト」から特に重要と思われる約200語を選び、解説文に写真やイラスト、参考資料を加え、1項目を1ページにわかりやすくまとめました。●一戸達也/石垣佳希/弘中祥司:監著 ●224頁 ●A6判 ●定価本体:3,500円(税別)[監 著]一戸達也 石垣佳希 弘中祥司豪華執筆陣がわかりやすく解説!安藤有里子/石井良昌/石垣佳希/伊藤孝訓/一戸達也/岩渕博史/小笠原健文/枝広あや子/片倉 朗/嘉手納未季/上條英之/菊谷 武/熊谷賢一/佐藤裕二/澁井武夫/荘司洋文/杉原直樹/田中 彰/鳥山佳則/内藤克美/永尾 康/野村武史/長谷川篤司/濱田良樹/平田創一郎/平野浩彦/弘中祥司/藤井一維/船津敬弘/マイヤース三恵/丸岡靖史/宮田 勝/渡辺 久/渡邊 裕 (50音順、敬称略)花と自然を愛する歯科医師の随筆、待望の書籍化。「令和」新時代の幕開けにふさわしい随筆集です。比喩を巧みに操る彼の文章には、新元号の趣旨に通じるしなやかで麗しい豊かさが感じられます。 ――大西秀人(香川県高松市長)故郷への深い愛情、そして人口問題や環境問題といった将来への不安。後世へ本当に伝えるべきものは何か、あらためて考えさせられました。 ――山下昭史(香川県三豊市長)地元の市長が絶賛!!【著者】浪越建男 なみこし・たつお歯科医師 歯学博士学校歯科医を務める仁尾小学校(香川県三豊市)が1999年に全日本歯科保健優良校最優秀文部大臣賞を受賞。2011年4月の歯科健診では6年生51名が永久歯カリエスフリーを達成し、日本歯科医師会長賞を受賞。●浪越建男:著 ●144頁 ●B6判 ●定価本体:2,500円(税別)季節の中の診療室にて瀬戸内海に面したむし歯の少ない町の歯科医師の日常浪越建男・著ダブル推薦!

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