新聞クイント2020年2月(お試し版)
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2020年2月10日(月) 第290号3 今月のニュース社 会 今月のニュース企 業 今月のニュース社 会 今月のニュース社 会 1月12日(日)、新橋交通ビル(東京都)において、TRIデンタルインプランツ株式会社開設記念セミナー(TRIデンタルインプランツ主催、太田昇日本法人社長)が約100名の参加者を集め開催された。本セミナーは2019年5月から日本国内でも販売が開始され、同年12月にフルラインアップの販売に至ったことを記念して開催されたものである。 まず、石川知弘氏(静岡県開業)をモデレーターとして中川雅裕氏(東京都開業)による講演が行われた。TRIインプラントがラインアップするボーンレベル、ティッシュレベルの特徴を症例を通じて解説した。 次いで北原信也氏(東京都開業)をモデレーターとして、中村茂人氏(東京都開業)による講演が行われた。抜歯即時埋入でTRIインプラントを用いた症例をもとに、治療計画の立て方や骨増生法などについて解説した。 続いて北島 一氏(静岡県開業)をモデレーターとして、鈴木健造氏(東京都開業)が登壇し、審美領域におけるインプラント埋入プロトコールについて詳説した。 最後に船登彰芳氏(石川県開業)と北原氏をモデレーターとして、Ramón Gómez Meda氏(スペイン開業)による「抜歯即時埋入におけるTRIインプラントの検証」と題した講演が行われた。長期的に良好な結果が得られた症例を供覧する中で「TRIインプラントを抜歯即時埋入で用いる利点はマイクロデザインによる硬組織の安定性とネック部のデザインによる硬・軟組織の安定性である」と強調した。今後のさらなる報告が期待される。開設記念セミナー、約100名が参集TRIデンタルインプランツ株式会社特設コーナーとして設けられたCAD/CAMストリート。歯科の最新情報を求め、8,000名以上が集結第48回横浜デンタルショー来賓挨拶を行う小池百合子氏。充実した一年となるようにしたい」と述べた。 来賓祝辞では、堀 憲郎氏(日本歯科医師会会長)が歯科界を代表して登壇。会長就任からまもなく4年が経過するなかで、「近年の歯科に対する国民の理解や期待の高まりを肌で実感している」と述べ、関係者の協力のもとでこれまでの取り組みが成果となって表れていることを強調。本年の目標として「2040年を見据えたビジョンにしたがって、具体的なアクションを起こす」とアピールした。 また、小池百合子氏(東京都知事)による挨拶も行われた。まず東京都歯の保健・医療・福祉行政への協力に敬意を示すとともに、東京都が掲げる7つの戦略的視点「7C TOKYO」のうちの3つのC「Community」「Children」「Choju(長寿)」について言及。それらを実現可能とするためにも、8020運動のさらなる推進やオーラルフレイル対策をはじめとする取り組みなど、東京都歯と連携・協力しながら都民の健康寿命の延伸に努めていくとした。2020年新春懇談会、多数の関係者で盛会となる東京都歯科医師会 1月14日(火)、東京會舘(東京都)において、東京都歯科医師会(以下、東京都歯、山崎一男会長)による2020年新春懇談会が「噛むことは健康の源」をテーマに開催され、各団体・大学・歯科関係者が多数参集した。 開会後、山崎会長は冒頭の挨拶の中で、ラグビーワールドカップ2019の「ONE TEAM」、東京2020オリンピック・パラリンピックの「オールジャパン」というキーワードにふれ、「役職員一同、力を発揮できるように精進していく。東京都の医療・福祉が演者と役員が一堂に会したセミナー会場。講師を務めた牧野由佳氏。グローバルセミナー、「UHCと口腔保健」をテーマに深井保健科学研究所 1月9日(木)、アルカディア市ヶ谷(東京都)において、深井保健科学研究所グローバルセミナー(深井穫博所長)が「UHCと口腔保健」をテーマに開催された。 講師を務めた牧野由佳氏(WHOアフリカ地域事務所慢性疾患部署)は、口腔を含めた国際保健の潮流について整理。2015年に「持続可能な開発目標(SDGs)」が新たに掲げられ、「UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)」を目指していることが強調された。また、2019年9月に国連で行われたUHCハイレベルミーティングにおける政治宣言に口腔保健(oral health)の文言が盛り込まれたことにも着目し、WHOなどで口腔保健に対する取り組みが実施されやすくなる可能性を示唆した。 さらに、近年では「Lancet」において初めて口腔保健の特集が取り上げられるなど注目が集まっているが、世界的にう蝕や歯周病などの疾患は非常に多く、その対応はけっして十分とはいえない。そのため、口腔保健を世界的に推進していくには、費用対効果の高い介入方法の整理や、各国のニーズに合った口腔保健にかかわる人材育成、よりわかりやすい口腔保健の効果を評価する指標の設置などの必要性が提言された。特に、人材育成に関しては、プライマリーケアのほうが圧倒的にニーズが高いにもかかわらず、現状はまったく追いついていないことが示され、参加者の関心を集めた。 最後に、日本への期待として、質の高いエビデンスの創出や口腔保健の優先度を高めるための各国や組織、機関などへの政治的な支援が挙げられるなど、終始活況を呈した。 展示ブースでは、全国から143社の企業が参画し、来場者に製品や材料を説明する出展者の姿が見られた。また、特設コーナーとして設けられたCAD/CAM関連の製品が集結した「CAD/CAMストリート~DIGITAL DENTAL DIRECTION~」では、20社が最新の機器・器材を紹介した。さらに、新たな試みとして、「今更聞けない経営相談コーナー」も設けられ、人気を博していた。 また、2日目のテーブルクリニックでは、メインテナンスや摂食嚥下への対応などといった明日からの臨床に役立つテーマも数多く取り上げられるなか、17名の演者が講演を行い、参加者の注目を集めていた。 1月12日(日)、13(月)の両日、パシフィコ横浜展示ホールD(神奈川県)において、第48回横浜デンタルショー(横浜デンタルショー運営委員会主催、杉山紀子大会会長/(一社)横浜市歯科医師会/横浜市歯科医師連盟/(一社)神奈川県歯科医師会/神奈川県歯科用品商協同組合/(一社)神奈川県歯科技工士会/神奈川県歯科技工業協同組合/横浜市歯科技工士会/(特非)神奈川県歯科衛生士会後援)が「Yokohamaから未来へ」をテーマに8,247名の参加者を集め、盛大に開催された。

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