新聞クイント2020年3月(お試し版)
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2020年3月10日(火) 第291号3今月のニュース企 業今月のニュース学 会今月のニュース社 会今月のニュース社 会前回に引き続き盛会となった本ミーティング。「歯科の匠の技に迫る」をテーマに400名が参集4th Greater Nagoya Dental Meeting 1月19日(日)、名古屋コンベンションホール(愛知県)において、4th Greater Nagoya Dental Meeting(飯田吉郎大会長)が、「歯科の匠の技に迫る」をテーマに開催され、約400名が参集し盛会となった。 まず飯田氏(愛知県開業)が登壇し、開会の挨拶が行われ、その後メイン会場とサブ会場では、青島徹児氏(埼玉県開業)、岩田 淳氏(兵庫県開業)、閔 成弘氏(米国・テキサス大学)、鈴木真名氏(東京都開業)、柴原由美子氏(長崎県開業)、今泉三枝氏(愛知県開業)、中山かおり氏(歯科衛生士、石川歯科医院)、片山章子氏(歯科衛生士、プレミアムデンタルケア 恵比寿 代官山)による講演が行われた。 なかでも、メイン会場で行われた閔氏の講演では、2018年に公表された米国歯周病学会(American Academy of Periodontology:AAP)と欧州歯周病連盟(European Federation of Periodontology:EFP)による歯周疾患の新分類について、旧分類から変更された点などを解説。さらに、新しいフラップデザイン「VIP VISTA」を用いた症例を提示した。 今回は本会初めての試みとして、「4th Greater Nagoya Dental Meeting テクニシャンコンテスト」が催された。ポスター形式によって発表された各症例の前には、歯科技工士だけでなく、歯科医師や歯科衛生士も押し寄せた。なお、最優秀賞および準優秀賞を受賞した症例は、小社「QDT」2020年5月号に掲載予定。 次回は2021年1月16日(土)、17日(日)の両日、ウィンクあいち(愛知県)において開催予定。歯科通訳(同時・逐次)年間10,000件以上の通訳実績を誇ります。03-3508-1215tsuyaku@convention.co.jphttps://www.convention.co.jp/ 1月23日(木)、24日(金)の両日、一橋大学一橋講堂および学士会館(東京都)において、第38回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会(太田嘉英大会長、桐田忠昭理事長)が多彩なプログラムのもと開催された。 「公募シンポジウム 地域医療に学ぶ、口腔がん検診の実情と展望」では、はじめに座長の片倉 朗氏(東京歯科大学教授)が、2018年に日本口腔外科学会関連医療連携委員会が全国の歯科医師会を対象に行った口腔がん検診の実態調査から、口腔がん検診を行っているのは全国の約4分の1の団体、実施している主体の8割以上は群市区レベル、実施の半分程度はイベント的な開催など、現状や課題を紹介した。続いて、6名の演者から各地域における、口腔がん検診の取り組みが報告され、行政との連携による事業化や予算確保、受診者の費用負担、検診の担い手となる歯科医師の研修やスキルアップ、検診実施による結果など、実例が提示された。また、集団検診の有効性の問題、検診後のフォロー体制、歯科医師の判定精度の向上や人材確保などの課題が指摘された。 がんに対する診断や治療技術の進歩は目覚ましく、さらなる発展により、多くの患者に恩恵をもたらすと思われる。そのようななか、口腔がんはステージⅢやⅣの進行がんとして発見されることが少なくないとされるだけに、国民の期待に応えうる歯科関係者の育成が求められるとともに、日ごろの管理や定期的な歯科受診の重要性などを広く啓発し、早期の発見・対応につなげることが必要である。本学会の積極的な取り組みが期待される。 第38回総会・学術大会が成功裏に終幕日本口腔腫瘍学会会場には研修医から30代前半の歯科医師が多数参加した。歯科界の諸問題がディスカッションされ盛会となる歯科2.0サミットfield)、伊藤竜馬氏(歯科技工士、リープ・セラミック・アーツ)、柴田真琴氏(歯科技工士、Co,lab)、南澤英樹氏(歯科技工士、Dental Lab.SCALA)ら4名が登壇。その中で伊藤氏は、フルレイヤリング、フェイシャルカットバック、モノリシックジルコニアの3つのパターンにおいて、どのようなジルコニアディスクを選択するのが望ましいのかを解説した。また南澤氏は、自身が過去にどのような職場環境や想いで技工業界を生きてきたのかを振り返ったうえで、現在は日々の臨床やラボ経営にどのような気持ちで向き合っているのかを述べた。そして、経験の浅い歯科技工士に対して、コミュニケーションの重要性や、自分自身で環境を変えていくための努力をすることの大切さなど、熱いメッセージを送った。4名の演者が講演を行った後は、座長を務めた増田長次郎氏(歯科技工士、カロス)が総括を行った。 登壇した演者らは、それぞれの環境におけるデジタル技工の実際と今後の可能性について述べ、聴講者は真剣にその講演内容に耳を傾けていた。「デジタルの『今』を知る、デジタルの『これから』を考える」をテーマにモリタ歯科技工フォーラム 1月25日(土)、株式会社モリタ100周年記念ホール(大阪府)において、モリタ歯科技工フォーラム Dental Technicians' Forum 2020 in Osaka(株式会社モリタ主催、森田晴夫代表取締役社長)が、「デジタルの『今』を知る、デジタルの『これから』を考える」をテーマに開催された。本講演内容は株式会社モリタの各支店および大阪本社のサテライト会場の計7会場でライブ中継され、あわせて約250名が聴講した。 吉澤琢真氏(歯科技工士、TAC Dent シンポジウムにおける質疑応答の様子。蓮池 聡氏(日本大学)、松丸悠一氏(フリーランス)、丸尾勝一郎氏(東京都開業)、 岩崎智幸氏(歯科技工士、熊本県開業)、峯崎稔久氏(歯科技工士、ZAHN DENTAL LABORATORY)、森田久美子(歯科衛生士、大川歯科医院)により5つのテーマ、①進路(キャリア)、②診療 (抜歯or保存)、③歯科医師と歯科衛生士・歯科技工士との連携、④診療 (デジタルorアナログ)、⑤経営――のディスカッションが行われた。 今回の参加者は、研修医~30代前半までの歯科医師が多数を占め、学生・研修医については受講料無料で開催されたが、多様性に富む演者らの学術や経営に関する考えはおおいに刺激的だったようで「歯科医師としての今後をどう生きるかについて、真剣に考える好機となった」との声が聞かれ、盛会となった。 1月26日(日)、Fabbit Global Gateway“Otemachi”(東京都)において、dot2dotフェローによる歯科2.0サミット(株式会社dot2dot、三軒茶屋マルオ歯科主催)が開催された。 今回は、一般開業、専門開業、留学経験、日本や海外での修士号取得、大学人、フリーランスなど、個々にさまざまなバックグラウンドを有する株式会社dot2dotフェローメンバーである岩野義弘氏(東京都開業)、大石洋平氏(埼玉県開業)、木戸淳太氏(福岡県勤務)、辻本真規氏(福岡県開業)、登壇した座長の増田長次郎氏(中央)と演者。

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