新聞クイント2020年6月(お試し版)
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2020年6月10日(水) 第294号1〈発行所〉〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目2番6号 クイントハウスビル                    TEL : 03-5842-2270(大代表)新聞クイント編集部 TEL : 03-5842-2280 FAX : 03-5800-7597 Email : news-q@quint-j.co.jp〈購読料〉1部200円(税別) ※新聞クイントの速配のご希望を承ります。 年間購読料 : 2,400円(税別 ・ 送料別)20206毎月1回10日発行第294号令和2年6月10日クインテッセンス出版の書籍・雑誌は、歯学書専用通販サイト『歯学書.COM』にてご購入いただけます。米永一理東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座特任准教授2日本歯科から「食べる」を支えたい総合アプリ(無料)公開中!総合アプリ(無料)公開中!今すぐダウンロード!クインテッセンス出版180連 載超高齢時代の歯科診療~認知症とどう向き合うか~野原幹司4日歯総研研究員がデータで解説!歯科界のトレンド恒石美登里4今こそ見直そう!病院歯科の役割―急性期病院歯科口腔外科開設記―松村香織5歯科人の安らぎ噛みしめグルメ松島正和51分間コラム築山鉄平インフォメーションWorld Young Dental Innovators’ Meeting 20208~広 告ウエルテック株式会社な寄付は行っていた。4月14日には病院医師のN95マスク寄付を切願するSNSでの投稿を偶然目にし、2009年の新型インフルエンザ以降、私のように多少のストック分がある歯科医院もあるはずだと考えた。保存状態が良 新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、特に医療現場の最前線ではN95マスクなどが不足している。私の所属する千葉県・柏歯科医師会では、個人単位ではなく地域の歯科医師会ができる支援を考えた結果、会員へN95マスク寄付の協力を仰ぎ、4月15日に柏医師会に400枚を寄付することができた。 実は4月7日付でN95マスクに関する取扱い方法について通達があり、周術期等で日頃お世話になっている病院へ個人的ければ10年程度では性能の劣化は認めないという研究報告に加え、本会備蓄のサージカルマスクとの交換条件も会員へのさらなる周知と協力を後押しした。その時はまさに軽症者のホテルへの受け入れ直前であり、都内よりははるかに少ないとはいえ、新型コロナ感染症と最前線で向き合っている医療従事者の刻一刻の対応が迫られている一部を肌で感じた。 柏市は地域包括ケアシステムのモデルである「柏プロジェクト」の土壌があり、すでに顔の見える関係があったおかげで、今回支援が実現できた。歯科は直接新型コロナ感染症を治療しないが、みずからの感染対策に取り組みながら私たちができる後方支援「地域包括キュア」も実践していきたい。地域の医療崩壊を救うために。(黒滝義之・柏歯科医師会専務理事)コロナ禍で歯科にできる地域包括キュア社 会今月のニュース政 治オンライン診療の対応強化を厚生労働省に要望日歯定例会見 4月23日(木)、WEB会議において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による定例記者会見が開催された。新型コロナウイルス感染症対策としてWEB形式による開催となったが、本定例会見がオンライン上で行われるのは初の試み。 冒頭の挨拶で堀会長は、この2か月にわたって取り組んできた新型コロナウイルス感染症対策を振り返り、日々国民の健康のために尽力する日歯会員の歯科医師とスタッフへの謝意を示した。また、さる4月22日に緊急事態宣言が全国へと拡大されたことを受け、飛沫・接触感染の予防といった院内感染対策にかかわる指針について、よりいっそうの周知を徹底していく意向を表明した。 その後、現在SNSやニュースなどで取りざたされている「歯科医院は感染のリスクが高い」という風聞についても言及。歯科治療はその性質において感染のリスクがあることを認めたうえで、「無症状の患者から歯科医師やスタッフへの感染リスクが懸念されているのであって、歯科治療の中で患者が感染するリスクが高いわけではない」と述べた。 そのほか、今後さらなる感染拡大が起きた場合の対応として、緊急時における歯科医療提供体制の構築が課題となることから、電話や情報通信機器を利用したオンラインでの歯科診療ができる仕組みの整備を4月10日付で厚生労働省医政局長宛に要望したことを報告した。要望書では、オンライン診療でも対応可能とみられる具体例を挙げつつ、過去に受診歴のない患者に対しても診療を行うことができるよう求めている。 その後、記者団にオンライン診療における診療報酬について尋ねられた遠藤秀樹副会長は、すでにこの分野において先をいっている医科を参考にしながら、厚生労働省に対応を要請していると説明した。 感染拡大の収束の目処が立たない新型コロナウイルス感染症の影響が広がるなか、オンライン診療の拡充が患者と歯科医院の双方にメリットをもたらすことを期待したい。WEB会議のため、終始着席のまま執り行われた。6 7 New FrontierGuided Biofilm Therapy(GBT)の可能性メインテナンスを成功に導く鍵竹内泰子(東京都開業)河合竜志(茨城県開業) 提供:EMS Japan株式会社

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