新聞クイント2020年7月(お試し版)
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2020年7月10日(金) 第295号1〈発行所〉〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目2番6号 クイントハウスビル                    TEL : 03-5842-2270(大代表)新聞クイント編集部 TEL : 03-5842-2280 FAX : 03-5800-7597 Email : news-q@quint-j.co.jp〈購読料〉1部200円(税別) ※新聞クイントの速配のご希望を承ります。 年間購読料 : 2,400円(税別 ・ 送料別)20207毎月1回10日発行第295号令和2年7月10日クインテッセンス出版の書籍・雑誌は、歯学書専用通販サイト『歯学書.COM』にてご購入いただけます。小林隆太郎(一社)日本歯科医学会連合新型コロナウイルス感染症対策チームチーム長2日本新たな歯科システムへの「入口戦略」として取り組みたい連 載超高齢時代の歯科診療~認知症とどう向き合うか~野原幹司4日歯総研研究員がデータで解説!歯科界のトレンド恒石美登里4今こそ見直そう!病院歯科の役割―急性期病院歯科口腔外科開設記―松村香織5歯科人の安らぎ噛みしめグルメ八木洋二郎51分間コラム宮本日出8インフォメーションWorld Young Dental Innovators’ Meeting 20206広 告ウエルテック株式会社ているのか?」を考え続け、ICT(情報通信技術)の利活用を感染対策の一環として行うことで、この転機をチャンスに変えようとしている。 たとえば、人と人の接触機会を減らすために自動受付・精算システムを 福岡県で緊急事態宣言が解除されて1か月が経過した。 当院では、今回のコロナ禍において受診抑制による経営的打撃に加え、呼吸器感染症対策の継続が課題である。また患者さんの健康観にも大きな変化が起きている。マスコミ報道などによって、以前よりも自分の身体や健康に興味をもち、予防の大切さを実感し、特に感染対策にはより厳しい選別の目が向けられている。しかし当院では「今、歯科医療は何を求められ導入する。同じくタブレット端末を駆使し、診療説明ならびに在庫・マニュアルなどの業務管理と情報共有にも活用する。この業務効率化によってスタッフの働き方改革も実現可能だ。また個室での診療中の移動を減らすために、インカムと口腔内カメラなどを活用して遠隔診断・保健指導を行う。さらにスマートフォンなどによる遠隔(オンライン)診療・相談によって、口腔機能に対する機能訓練なども可能だろう。 私たちは、口腔を通じた「全身の感染対策」と、「咀嚼」「嚥下」「会話」「呼吸」「睡眠」という生きるために重要な機能を支えている。かかりつけ歯科医としての覚悟と誇りをもって地域医療に携わり、スタッフたちとともに地域住民の健康を守り続けたい。それらのことを、開業当時よりも強く強く思う日々である。 (太田秀人・福岡県開業)コロナの転機をチャンスに変える社 会今月のニュース政 治歯科医療機関、4月診療分対前年比約21%減で経営状況厳しく日本歯科医師会感染予防のためマスク着用で会見に臨む堀 憲郎会長。7 書評動画と拡大写真で学ぶ“タバネラメソッド”エンド・ペリオの失敗に悩む心理状態に配慮した患者負担軽減のためのインプラント治療春日井昇平(東京医科歯科大学名誉教授)小川勝久(東京都開業) 書評歯周再生療法を成功させるテクニックとストラテジー宮本泰和 (京都府開業)尾野 誠(京都府勤務) 5月28日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による定例記者会見が開催された。 冒頭の挨拶で堀会長は、新型コロナウイルス感染症の歯科の対応について言及。オーバーシュートに至ることなく同月25日(月)に緊急事態宣言が解除されたことについて、臨床現場の歯科医療従事者の尽力に謝意を示した。また、日歯として一貫して「歯科医療提供体制の維持」という方向性を堅持できたことに対して感謝しつつ、歯科治療を通じた感染事例報告が1件もなかったことを強調した。しかし、第2波、第3波の感染流行も視野に入れた「大規模感染症を踏まえた歯科診療ガイドライン(仮)」の策定も進めながら、今後は長期間にわたる自粛生活にあった国民、特に高齢者への口腔機能管理の配慮を訴えた。 また、日歯会員を対象に行った歯科医業経営状況に関するアンケート調査の速報(5月27日時点)が発表された(右図)。歯科医療機関における3月・4月分の保険診療状況の対前年度比較では、全体で4月診療分においては約21%減(3月診療分の対前年度比は約5%減)となり、厳しい経営状況であることが明らかになった。 そのほか、柳川忠廣副会長より、記者会見前に開催された理事会で決定した日歯の会費延納(前期は9月15日まで、後期は来年3月15日まで)や、「新型コロナウイルス感染被害見舞金」を支給(金額20万円)することなどもあわせて報告された。今回の見舞金の対象は、歯科医療機関の院長やスタッフが新型コロナウイルスの感染によって休業を余儀なくされた場合のみ。歯科医療機関における3月・4月分の保険診療状況の対前年度比較(日歯資料より一部抜粋)。日歯会員 歯科医業経営状況に関するアンケート調査【速報】2020年5月27日時点3月診療分4月診療分全体(n=390)対前年度増減率対前年度増減率総件数▲4.9▲20.9総実日数▲6.0▲17.6総点数▲3.0▲11.4初診回数▲9.1▲24.1再診回数▲1.6▲22.1

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