新聞クイント2020年7月(お試し版)
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2020年7月10日(金) 第295号3今月のニュース企 業今月のニュース社 会BOCグループミーティングをオンラインで開催(一社)訪問看護支援協会 5月19日(火)、BOC Group casual meeting(一般社団法人訪問看護支援協会主催)がオンラインミーティングプログラムのZoomを使用し、「口腔ケアと地域へのアプローチ」をテーマに開催された。 本ミーティングは、(一社)訪問看護支援協会(髙丸 慶代表理事)の認定資格である「Basic Oral Care(以下、BOC)プロバイダー」のインストラクターおよびメンバーを対象に開催されたもの。新型コロナウイルスの影響下において口腔ケアを行いたい患者さんやその家族へのアプローチ、それらの課題の共有や解決するための方策についてディスカッションが行われた。 開会後、モデレーターを務めた長縄拓哉氏(BOCプロバイダー認定講座統括者、日本遠隔医療学会・歯科遠隔医療分科会会長)よりBOCプロバイダーの紹介が行われた。そのなかで、氏はコロナ禍における臨床現場を取り巻く現状や課題について言及。急性期や在宅医療、訪問歯科診療のニーズの高まりからBOCプロバイダー(歯科医学的知識を有する看護師、医学的知識を有する歯科衛生士)の必要性と可能性について強調した。 引き続き、BOCプロバイダーの伊藤美保氏(訪問看護師)によるSession1「コロナ禍での訪問看護・口腔ケアの課題を共有」、BOCインストラクターの道祖尾綾乃氏(看護師)によるSession2「課題を知る―困難を目的にするプロセス」が行われ、 道祖尾氏は口腔ケアにおける困難事例を挙げながら、関係部署への連携と、課題を解決・活用するためのプロセスについてわかりやすく解説した。歯科通訳(同時・逐次)年間10,000件以上の通訳実績を誇ります。03-3508-1215tsuyaku@convention.co.jphttps://www.convention.co.jp/歯科矯正に関する新サービスおよび新施設を発表インビザライン・ジャパン今月のニュース企 業 5月30日(土)、デュールデンタルジャパン株式会社(ハウル・ウヴェディーター代表取締役社長)による無料オンラインセミナー「ドイツRKIガイドラインに基づいた院内感染対策」の第1回「感染の基本/エアロゾル感染対策」が、講師に中村健太郎氏(Shurenkai Dental Prosthodontics Institute院長)を迎えて開催された。 冒頭、中村氏より「感染」と「感染症」の定義として、「感染:病原微生物が宿主(ヒト)の体表あるいは体内に付着・定着・増殖を始める一連の過程」、「感染症:感染の結果、宿主に病的な変化が生じた(発病した)ことによる疾病」であることが示された。また、コロナ禍でさまざまな情報が飛び交うなか、医療者として正しく用語や情報を理解し、院内感染対策を進める必要性が強調された。 つづいて、感染症や非感染性疾患のための連邦政府機関とドイツ連邦共和国の中央監視および研究機関であるRKI(ロベルト・コッホ研究所)のガイドラインに基づいた院内感染対策やエアロゾル感染対策の詳細について、多くのイラストとともにわかりやすく解説されるとともに、ユニバーサルカニューレの有用性などが示された。 また、セミナーの途中には伊藤磨樹 氏(歯科衛生士・Shurenkai Dental Prosthodontics Institute)を交えたデモ「ユニバーサルカニューレを用いた実習」、「診療室の設備における汚染表面の薬液消毒の実習」も行われ、受講者への理解の手助けとなっていた。 講演後には質疑応答が行われ、コロナ禍のいまを反映した内容ということもあり、数多くの質問が挙げられた。RKIガイドラインに基づいた院内感染対策をテーマにデュールデンタルジャパン今月のニュース企 業型コロナウイルスの話題にも焦点があてられた。 開会後、Prof. Daniel Buser(スイス)、Prof. Christoph Hämmerle(スイス)、Prof. Istvan Urban(ハンガリー)らによる講演が行われ、GBRテクニックを用いた審美領域の症例やインプラント周囲組織のマネジメント、新型コロナウイルスにおける歯科診療の対応について言及した。 また、Geistlich Pharma社は、“Become a Speaker”とよばれる歯科医師向けのコンテストを企画。 厳正な審査に基づいてプレゼンテーションの機会を得たDr. Alex Nogueira Haas(ブラジル)、Dr. Alain Romanos(レバノン)、Dr. Cem Yildiz(トルコ)、Dr. Ashwini Bhalerao (インド)の4名の歯科医師が本プログラムを締めくくった。 同社は6月9日よりWebinar World Tourを再開することを発表しており、Prof. Dr. Stefan Fickl(ドイツ)による「Soft Tissue Management to avoid complications」についての講演が行われる。 なお、きたる7月4日にはDr. Daniele Cardaropoli(イタリア)による日本語通訳付きのWeb講演会も決定しており、「歯槽堤保存術の臨床エビデンス」と題し、理論から実践まで幅広く網羅した内容が届けられる予定。本講演は、当初集合形式の講演会だったところを急遽Webセミナーへと変更したため、参加費が無料となっている。お申し込みは右のQRコードから。 5月20日(水)、21日(木)の両日、Geistlich Pharma社(スイス、Paul Note CEO)によるオンラインコングレス「Geistlich+YOU」が開催され、全世界から8,500名が参加した。本コングレスでは、2日間にわたり13カ国から16名の著名な歯科医師による講演が行われ、歯科領域における新次回第2回のテーマは「消毒の基本/歯科特有汚染の洗浄消毒」となっている。感染予防のため、7月までの講義はオンラインによる開催が決定している。事業展開について説明する松本貴嗣氏。オンラインコングレス「Geistlich+YOU」が開催Geistlich Pharma 6月9日(火)、インビザライン・ジャパン株式会社(東京都、松本貴嗣代表取締役社長)による事業戦略説明会がオンラインミーティングプログラムのZoomで開催された。 開会後、松本貴嗣氏は、クリアアライナー業界を牽引している母体企業のアライン・テクノロジー社(米国)のグローバル展開をはじめ、日本市場の可能性について説明。その証左といえる新しいデジタルソリューション「Invisalign Virtual Appointment」と「Invisalign Virtual Care」(ともに本年7月より日本語版がリリース)、そして横浜・みなとみらいに新設された「The Yokohama Treatment Planning and Training Centre of Excellence」をそれぞれ紹介しながら、日本における事業拡大と新施設への投資をアピールした。 今回リリースされる「Invisalign Virtual Appointment」はZoomアプリを活用し、インビザライン治療に関する費用や期間、治療内容などを歯科医師ならびに患者さんがアドバイス・相談できるツールであり、「Invisalign Virtual Care」は、インビザライン治療中のステージごとの状態をオンライン上で確認・相談できる。また、「The Yokohama Treatment Planning and Training Centre of Excellence」では、歯科技工士が常駐して治療計画の立案をサポートする。

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