新聞クイント2020年8月(お試し版)
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2020年8月10日(月) 第296号3今月のニュース社 会今月のニュース政 治第9回社員総会、現会長の杉岡範明氏が再選日本歯科技工士会 6月30日(火)、歯科技工士会館において、公益社団法人日本歯科技工士会(杉岡範明会長)による第9回社員総会が開催された。本総会は、新型コロナウイルス感染防止の観点から書面による議決権の行使が採用され、第1号議案「2019年度会計収支決算報告承認の件」、第2号議案「理事及び監事選任の件」のいずれも可決された。 第2号議案「理事及び監事選任の件」にともなう役員選挙では、代議員より郵送された投票用紙の開票が行われ、理事15名と監事2名が選任された(任期は、2020年6月30日の社員総会終結時から2022年6月開催予定の定時社員総会終結時まで)。 社員総会終了後には理事会が開催され、杉岡範明氏が会長(代表理事)に選定された。以下に新役員と担当業務を示す。 【副会長】森野 隆(教育研修、歯科技工所管理)/山下茂子(広報企画、歯科技工士労務対策)/西澤隆廣(組織対策、国際交流)【専務理事】夏目克彦(総括、法人運営・財務管理)【常務理事】松井哲也(事業推進)/大西清支(法人運営)/松尾博子(財務管理)/下江宰司(組織対策、歯科技工士労務対策)/冨野浩子(教育研修、国際交流)/榎 倫生(広報企画)/下澤正樹(歯科技工所管理)【理事】金井孝行(組織対策、歯科技工所管理)/片岡 均(事業推進)/土肥 学(組織対策)【監事】伊集院正俊/上野 博【顧問】古橋博美 (敬称略)歯科通訳(同時・逐次)年間10,000件以上の通訳実績を誇ります。03-3508-1215tsuyaku@convention.co.jphttps://www.convention.co.jp/今月のニュース社 会 7月1日(水)、一般社団法人日本学校歯科医会(以下、日学歯、川本 強会長)がホームページにおいて公式マスコットキャラクター「日学歯S.C.(スクールキャラクターズ)」を発表した。物知り博士の「はうえる博士」、歯科医師見習いで、はうえる博士の助手を務める「はあまるくん」、はあまるくんの元気いっぱいな妹「はぴねすちゃん」という3体のキャラクターデザインが公開されている。 はうえる博士の名前は「歯」と「well(良い)」を掛け合わせた言葉が由来であり、博士はお口に関する疑問や質問に対してていねいに解説をしてくれる先生のような位置づけとなっている。一方はあまるくんは助手として児童生徒とともに学んでいく存在であり、はぴねすちゃんは甘いキャラメルが好きで歯みがきは苦手であるなど、子どもにとって身近に感じられるキャラクター設定がなされている。 今回のマスコットキャラクターのデザインについては、より子どもたちの目線に近い大学生に考えてもらいたいとの思いで、京都芸術大学の学生を対象に募集。制作者のコメントによると、全員歯の形をした帽子をかぶっているのが特徴で、クリーンなイメージをもたせるためホワイトと淡い色合いの色彩を基調としているとのこと。 「歯と口の健康づくりについて児童生徒の皆さんがより関心をもって理解を深め、あわせて本会に保護者や関係者の皆さんからも親しみをもっていただきたい」という日学歯の願いから生まれた本キャラクターたち。今後は本会広報誌やかわら版、ホームページ上で露出を増やしていく見込み。公式マスコットキャラクターが誕生(一社)日本学校歯科医会今月のニュース学 会 6月27日(土)から7月26日(日)まで、第40回日本歯科薬物療法学会学術大会(中川洋一大会長、金子明寛理事長)が、「歯科薬物療法の新しい展開」をメインテーマにインターネット学術大会として開催された。本会は当初、6月27日(土)、28日(日)の2日間にわたって鶴見大学会館(神奈川県)で開催される予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため現地開催は中止し、Web形式となった。 特別講演では、「歯周組織再生剤リグロス®が変える歯科再生医療の未来」と題して村上伸也氏(大阪大学大学院歯学研究科歯周病分子病態学教授)が解説。歯周組織再生を誘導する薬剤として世界で初めて承認されたFGF-2(リグロス®)について、他の再生療法との違いや、有効性、安全性、特徴などを基礎研究や動物実験、臨床試験の結果を交えながら紹介した。また、FGF-2の将来展望として現在研究が進められている骨補填剤との併用やインプラント治療への応用の可能性についても述べた。『FGF-2と歯周組織再生療法』(小社刊)は小紙11面を参照。 その他、Burning Mouth Syndromeや味覚異常、口腔カンジダ症など多岐にわたるテーマでワークショップやシンポジウム、講演などが行われた。また、多くの学会で分類や治療指針が検討されているものの統一した見解が得られていない口腔乾燥症について、現在、日本口腔内科学会、日本老年歯科医学会、日本口腔ケア学会、日本歯科薬物療法学会で新分類が検討中であり、現状案が土井田 誠氏(杉田玄白記念公立小浜病院歯科口腔外科)より報告がなされた。本大会初となったインターネット学術大会。会長に就任した杉岡範明氏。第40回学術大会、Web形式で開催(一社)日本歯科薬物療法学会今回誕生した公式マスコットキャラクター。特別セミナーの招待演者として宮本泰和氏が登壇CID club招待演者として登壇した宮本泰和氏。 7月12日(日)、富士ソフトアキバプラザ大ホール(東京都)において、CID club 2020特別セミナー(CID club主催、高野清史会長、勝山英明理事長)が開催された。本会は新型コロナウイルスの影響を鑑み、会場入口にはアルコール消毒剤が設置され、会場内では間隔をとって席が設けられるなど、感染対策が行われた。 開会の挨拶で勝山英明理事長(東京都・神奈川県開業)は、「歯科医師はテレワークが難しい職業ではあるが、勉強会などの自己研鑽の場や歯科医師同士のコミュニケーションは、オンライン上でも十分可能である」と述べ、ウィズコロナ時代の歯科医師のあり方について自身の考えを示した。 その後、理事就任講演として田中博子氏(新潟県開業)と佐久間栄氏(東京都開業)による講演が行われた。 午後からは、宮本泰和氏(京都府開業)による特別講演「歯周再生療法を成功させるテクニックとストラテジー」が行われた。宮本氏は、本年6月に発売された書籍『歯周再生療法を成功させるテクニックとストラテジー』(小社刊)の内容をもとに、歯周再生療法を成功に導くための秘訣について詳説。講演内では、自身が行った症例が数多く提示されたが、1つひとつ症例を提示するごとに、その患者さんとの間にあったエピソードについて詳細に語る宮本氏の姿が印象的だった。

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